TK MUSIC CLAMP

Vol.61

FACTORY TALK


* INDEX Vol.61
* CLAMP
+ FACTORY
 - TALK
* REPRODUCT
* CIRCUS
* INFO
* TKMC TOP

FACTORY TALK :エレファントラブ


近田=近田春夫
倉持=倉持陽一
福地=福地伸幸
宮内=宮内秀実

近田:
今日はエレファントラブの皆さんで〜す。ようこそ!

エレファントラブ:
ど〜も〜(口々に挨拶)

近田:
どうしてこの3人はエレファントラブって言うことになったの?そういうヒップホップ・ミュージックに惹かれた一番のポイントは何だったの?ロックに飽きてた?

福地:
ロック、何か嘘臭いと、凄く思ってたんだね。何かだって普通、毎日生きてて 楽しいじゃん。それなのに何か、こいつら何でこんな格好つけてるぜ!って凄く思った。

倉持:
やっぱりね、対訳読んでいて、腹抱えるほど面白くない?あのやっぱり「俺のRAPは世界一」だとか、「俺のRAPが何か地面をはいつくばって地球を覆い尽くす」だとかさ、そういう感じがすごいピンときて、やっぱりみんながそれぞれ「俺が一番」って言ってる。なんて言うのかな?世界みたいなのが楽しいな っと思って、それからやっぱり結構聴くようになりましたね。
ドラムの音を聴いてんのが、聴けば聴くほどドンドン、なんて言うの?ドラムの音、聴いてんのが好きになる。

近田:
あ〜それは非常に本質をつかんでるよね。「MY ADIDAS」って曲があったじゃない?そいで、僕、その頃なんとなくさ〜「何か今までにない変な音楽だな?」って感じがずっと感じてたんだけど…何が面白いのか?って知りたいじゃん。自分で面白いって思ってる、なんなんだろう?っていう。それである日ねえ、藤原ヒロシにねえ、ヒップホップのどこの小節。これはやっぱりそん時は「MY ADIDAS」だったんだけど。あれだよ「チャ・ドンドン」あ、何だっけ?♪〜ドンドンタッ、スタスタスッタッタドンドンタッスタスタスタスタッタドンドン〜」てさあ、そのリズムが、ね、ループがずっとなってるところが面白いんだって言われた瞬間に、目から鱗落ちて…「あ〜そうか」って

福地:
でもそうだよね!それは凄いと思う。

近田:
君は詩を作るんでしょう?

倉持:
いや、詩はやっぱ基本的にやってる奴が…

福地:
オケを作って来て、みんなでその場で喋りながら…RAPはつくる

倉持:
歌詞を作ってまあ、それなりに、3人で「これはちょっと…」みたいなもんがあって

近田:
うんうん

倉持:
あんまり、家で考えてきてRAPを完成させるわけじゃない

近田:
あ、3人で会いながらワイワイやってる感じ?

福地:
それは本当にやりながら考えている…

近田:
そう、それが重要だと思うんだよ…。

福地:
頭で考えるより喋った方が早いんだよね。

近田:
で、俺はねそのことをさ、最初喋るんではなくて、頭でかんがえて、そこまで理論的に考えているんだろうってね、到達したから結構時間かかっちゃたのよ何で、これ、この言葉をのせて、何か馬鹿みたいに聞こえるんだろう?とかね 内容とかじゃなくてさ。

宮内:
あ、そりゃそうだ!その事を言うんだったら、早く伝わるんだったらさあ、RAPで聴くのもかったるい、なみたいなさあ…

倉持:
RAPだとやっぱりどうしても、無理量が多いから、そん中でイイ無駄と悪い無駄っていうのがあってさあ…

近田:
あるね

倉持:
なるべく無駄な部分もこう、ないとつまんないだけど…そこがね調子に乗りすぎて、1曲全部無駄ばっか、になりがちなんですけれど、曲で。いい加減な言葉だから。そこをね2人は結構見抜くね。

近田:
あ〜見抜かれてるよね、そういうのすぐ。で、自分で薄々判ってる場所なんだよね、絶対な! 絶対判るんだよな。

福地:
倉持の場合、ちょっと言葉にプロフェッショナルな所があるから、心ない言葉を並べるんだよね

近田:
それはダメだね、汚れ汚れ…

福地:
心ないけど、何か馬鹿があるような…

近田:
ダメダメ

倉持:
(笑い)馬鹿っていうな

福地:
馬鹿なライターはこれに飛びつくぞ!みたいな…。言葉はちょっと…

宮内:
「フ〜ッ」って聴いてると流されちゃうんだよね、あれは…。

福地:
またそんな、判るよね、そんなね、心ないって感じ

近田:
ダメだよ、そんな職業作詞家みたいなことやっちゃ!

倉持:
大丈夫です。

FUJI (C) FujiTelevision Network,Inc. All rights reserved.