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Vol.55

CLAMP TALK


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CLAMP TALK :高中正義



中居=中居正広
高中=高中正義

中居:
テレビは、あまり出られない?

高中:
出してもらえないというか。

中居:
自分から積極的に出ようとしないタイプじゃないんですか?

高中:
んー。でも最近はなんかね、「KinKi」の番組とか。

中居:
「LOVE LOVE あいしてる」。

高中:
そうなんですよ。

中居:
やってますよねえ。

高中:
そうなんです。

中居:
うしろでねえ。

高中:
うしろで。

中居:
そういうバラエティじゃないけど、そういうのは初めて?

高中:
えっと、「夜ヒット」とか前たまにあったり、「ひょう きん族」も2回ぐらい出たことがあるんですよ。

中居:
・・・えっ?

高中:
「ひょうきん族」。僕ね、鶴太郎がやる浦部粂子のマネ がすごい好きでね。一度出してもらったことある。

中居:
鶴太郎さんがマネをする浦部さんが?

高中:
浦部粂子がすごい好きで、出してもらって。

中居:
出してもらうって?

高中:
え?あの、お婆さんのカッコして、顔もシワ書いても らって、で、鶴ちゃんと一緒にあの、「よ〜っ!!」とかってのをやったんですよ。

中居:
なに?高中さんって、おもしろい人ですか?

高中:
うん。そういうの好きです。

中居:
「ひょうきん族」ですか。

高中:
うん。あれ、もう10年以上。

中居:
そうですよね、10年以上になるんじゃないですかね。

高中:
とにかく、あの浦部粂子を鶴ちゃんがやるのが大好き で、あの頃レコーディングでもね、こっち側がギター弾く側で、向こうがミキ サーとかあるほうで、「じゃ、いきますよ〜だ!」とかいってさ、スタジオ中で ね、みんな。ミキサーの人なんかさ、「じゃ、録りますよ〜だ!」とかって。レ コーディング終わるとみんな、のどが痛くなるわけ。

中居:
そっちのほうに気ぃ取られちゃたりするんだ。

高中:
そん時は鶴ちゃんと飲みに行くのが夢だったの。

中居:
あ、片岡鶴太郎さん本人が、好きだったんですね。

高中:
浦部粂子が好きだったんだけど、鶴ちゃんがすごい好き だったの。で、「ひょうきん族」に出れることになって「あ、やった!友達になれ る」と思って。

中居:
え、それは鶴太郎さんが好きなだけですか。

高中:
そう。好きだった。大ファンだった。それでね、友達に なれて、「じゃ、今度、和食の店に飲みに行こう、食べに行こう」っつって行っ て、それから六本木行って。まあ、2回ぐらいだけどね。

中居:
へぇー。やっぱり自分の好きな人っていうか憧れてる人 と一緒にプライベートを過ごすなんて、もう最高うれしいですよね。

高中:
直々にね、いろいろ声の出し方とか、その浦部粂子の。

中居:
教えてもらったりしたんですね。

高中:
うん。

中居:
はい。高中さんはダルファーがお好きなんですよね。

高中:
はい。あ、知ってます?

中居:
僕ねえ、こうやって話すの初めてなんですけど、ダル ファーめっちゃくちゃ好きなんですよ。「ビッグボーイ」とか、もちろん、あれ もそうなんですけど。

高中:
ということは、お父さんのほうだよね。

中居:
ええ。お父さんのほうなんですけど。あの、去年のコン サート、コンサートって自分たちで構成するんですけど、あいだあいだのつなぎ の所で洋楽入れたりするんですよ。僕はダルファーを4曲ぐらい入れてるんです よ、ライヴで。

高中:
あ、素晴しい。

中居:
もちろんライヴビデオにもなってますけども、めっちゃ くちゃ好きなんですよ。

高中:
うん、ボクも大好きで、なんかや ってたらね、レコード会社が一緒だってこともあって、一緒にできることになって。

中居:
なっちゃったんですよね。羨ましいですよね。今年ライ ヴもやりましたよね、日本で。

高中:
うん。

中居:
行かれました?

高中:
それは行ってないけど、僕のコンサートにダルファーが 飛び入りで参加してくれて。

中居:
うえーっ!?

高中:
うん。で、オランダに行ったんですよ。ダルファーの本 拠地、オランダだから。それで、4曲だけ一緒にレコーディングして、で、ダル ファーの家っていうのが郊外、ちょっと1時間ぐらい走ったところにあって、そ れが風車小屋なの。

中居:
ふうしゃごや?

高中:
風車小屋に住めるのね。

中居:
え?どう?

高中:
風車小屋ってこうあって、風車がクルクル回ってるんだ けど、1階2階、4階建てくらいになってて。最初、1階はもうすごい広いスペース で、そこがダルファーのサックスの練習場。

中居:
ダルファーのおうちに行ったんですか?

高中:
うん、おうち行ったんですよ。すんごい、もう、ほとん ど地平線までグァーッとグリーンが見えるとこで、風車小屋がドーンと建って て、ヨーロッパのすごい田舎っていう雰囲気ね。そこで牧歌的な生活してるんだ よね。冬に雪が降ったらもう照明もないし、クリスマスはいいんだろうけど、 すっごい寂しいようなとこで。

中居:
はあー。ダルファーのおうちに。で、ダルファーの何が 好きなんですか。

高中:
うーん。基本的にはジャズサックスプレーヤーなんだけ ど、新しい感じがする じゃないですか。あとやっぱり、リズム的なことかな。

中居:
愉快にもなれるんですよね。

高中:
うん。あの人はすごい賢い人っていうか、こんなこと いったらあれだけど、た だ のジャズ吹いてたら、ここまでSMAPの人まで届かなかったと思うのね。やっぱ り、すご くいいリズムの上に、ジャズのフレーズをのっけたっていうのがすごくて。

中居:
そうですよね。最初は多分「ミスマッチじゃないか な?」っていうのがあったと思うんですよね。そのダンスのリズムとサックスって いうのが「えっ?」っていうの、絶対あったと思うんですけども、それを組み合わ せたことが、やっぱり賢いっていうのかなと。

高中:
でもね、あの人って聞けば聞くほど変な人でね。

中居:
え?どういうことですか。

高中:
例えば、ダルファーのうちに遊びに行く日に、ボクが泊 まってるホテルの前に待ち合わせしてたの。1時に。で、行ったら、ダルファー が、自分のコンサートのパンフレットを道行く人に配ってんのね、ひとりで。マ ネージャーもいなくて。

中居:
自分で宣伝?

高中:
道行く人に「コンサートありますからよろしく」って。 で、10人にひとりくらいは「あっ、本人じゃないか!?」って、握手したりするん だけど、普通だったらそれ、スタッフのする仕事じゃない。

中居:
ええ。

高中:
自分で配るの。

中居:
自分からすすんでやってらっしゃるんでしょうかねえ。

高中:
かと思えば自分のCDを出した頃に、奥さんと2人でかけ まくってるらしいんだけど、いろんなレコード屋さんに電話して、「もしもし、 ダルファーありますか?」。で、「ない」っていうと、「え?ないの?」ってまた他 のとこに電話して「ダルファーないの?」。そういう電話かかってきたら、CD屋さ んも「あ、ダルファー?じゃ、置こうかな」ってなるじゃないですか。それを狙っ てるんだろうけど。そういう話がいっぱいあるんですよ、あの人には。

中居:
いわゆるエピソードですね。

高中:
サックスも昔っからずーっとやってるんだけど、昔は車 のセールスマンもやってたらしいのね。

中居:
ご自身で?何をきっかけに?

高中:
やっぱりそれだけじゃ食えないからっていうのもあった んだろうけど、でも、車のセールスマンでも、ヨーロッパ地域で一番になっ ちゃったらしくて、それがおもしろくなくて辞めちゃったとか。

中居:
あぁ。夢じゃないですけども、自分が目指していたもの をつかんだときってのは「あ、こんなものなのか」って思っちゃったりするかも しれないですね。

高中:
なんかセールスオフィスがあってね、自分のデスクとラ イバルのデスクがあって、お客さんがくると、ライバルのデスクの方が近いか ら、お客さん取られちゃったりするんだって。で、考えたのが、電話をしてもら うんだって、ライバルの所に。で、電話で忙しいときに走ってって、お客さんを つかまえるとかね。そういうズルがしこいというか、意地悪爺さんみたいなノリ のとこがあったり。

中居:
え?何か好きなテレビとかあるんですか。よく見るテレ ビとか。

高中:
他局になってしまうんですけど「中居くん温泉」って けっこう好きなんです よ。

中居:
!?

高中:
けっこう一日中テレビ見てて。まあ、他の局になっちゃ うんですけど。

中居:
あ、ぜんぜん大丈夫ですよ。「中居くん温泉」、好きで すか。

高中:
深夜になるじゃないですか。

中居:
2時、3時ですね。

高中:
2時、3時ぐらいになってくると、通販の番組とか、プロ レスになっちゃうじゃ な いですか。つまんないじゃないですか。プロレスもあんまり好きじゃないし。 で、その 時に「中居くん温泉」ってすごいありがたいなと思って。あれは、本当に、あ の時間帯でとても助かる番組だなあと。

中居:
ああ、そうですか。じゃあ、ためになってますね、僕。

高中:
うん、すごく。

中居:
いやぁ、高中さんの口から「中居くん温泉」が出てくる とは思いませんでした ね。

高中:
あと、「歌」、あんまりウマくないでしょ。自分でいっ てたよね、「笑っていいとも!」かなんかで。「僕が歌うとボリューム2か3で、 イェーィ!とかいう時だけ10になる」っていってなかったっけ?

中居:
!?よく……、よくご存じですね。

高中:
よく見てるよね。この間ね、3日ぐらい前かな、「笑っ ていいとも!」で誰かの誕生日だったじゃない。で、「ハッピーバーズデイー トゥーユー」っとかって、こーんなでっかい箱ででてきて、その時、みんなで大 合唱になったじゃない。で、「なんかこの歌変だなあ?」って思ってよーく聞いた ら、すごいハズして歌ってたんだと思うんだよね、「ハッピーバーズデイー トゥーユー」って。「あぁ、そうか」って思って。その時、きっと意識しない で、場が盛り上がってたから、けっこう大声で歌ってたと思うんだけど、すっげ えハズれてたんだよねえ。

中居:
なんか、嫌なゲストぉ!!

高中:
いやいや。でも昔アイドルだったらね、そんなの絶対 「極秘事項」じゃないですか。もし音程が悪くても、それはテレビで言うべきこ とじゃないじゃないですか。

中居:
そうですよね。

高中:
それを逆にいっちゃってるって事は、なんか「肝っ玉 座ってる」って感じで、「これはもう面白いなぁ」って。

中居:
しょうがないですよね。

高中:
しょうがないよね。

中居:
ヘタなもんはねえ、「今日明日でウマくしろ」っつっ たって無理なことですからねえ。こんな、隠して隠してね、あとから「アイツヘ タなんだぜ」って言われるんだったらべつに。

高中:
うん、そうそう。

中居:
しょうがないですもん、ヘタなもんは。

高中:
それがね、昔はテレビ的じゃなかったと思うんだけど、 今はそれを言っちゃうのがかえって新鮮でいいなって思って。昔は絶対、音楽番 組で口パクでもさ、だから口パクでやるんだろうけど、そんなの誰もが触れては いけない部分だったのを、堂々といってるあんたは偉い!!逆に共感を覚えるとい うか。

中居:
そうですか?でもまあ、よく見てくださってありがとう ございます。今、僕らの後輩のKinkiKidsの土曜日やってます「LOVE LOVEあいし てる」で、KinkiKidsと一緒じゃないですか。いかがなんですか?世代的にも違い ますし。

高中:
うん、違いますね。

中居:
16とか17とか18とかですからね。どうですか?一緒にひ とつの番組を若い子ふたりと、まあ、拓郎さんもいらっしゃいますけども、取り 組むっていうのはどんな感じなんですか?今までそういう経験もちろんないです よね。

高中:
初めてですね。

中居:
どうなんですかね?

高中:
どうなんだろうねぇ?

中居:
どんな感覚なんだろうな?って。

高中:
拓郎にいわれたのね、最初、お酒の席で。「やれよ」み たいな感じで言われて。あ、それは違うか。それ違ったわ。それ、神戸の話だ。

中居:
では、違くない話をして頂けますか。「LOVELOVE あいしてる」やってらっしゃいますよね。

高中:
どうなんだろう?昔から拓郎のレコーディングとかツ アーとかやったことあるんですよ。で、ずっと会ってなかったのかなぁ。今年、 僕、結婚して、パーティーに来ていただいてすごい久しぶりに会って。それから ちょこちょこ仕事したりするようになって、すごい懐かしいやら面白いやらで。 それでKinkiKidsと拓郎が音楽番組をやるんだけども、今時珍しくっていうか、口 パクなしのライヴの演奏で、ライヴの歌でやるっていう。そういう番組最近少な いじゃないですか。で、面子を見ると懐かしい人っていうか、スゴい人が多いの ね。「だったら、やろうかな」って思って。

中居:
へぇー。それをきっかけにKinkiKidsと?KinkiKidsの 二人とは何か話は

高中:
まだね、一度も喋ったことないんですけどね。僕もあん まりね、突っ込む方じゃないし。

中居:
積極的に「KinkiKids!!」っていうのはない?

高中:
「仲良くやろうぜ」とかそういうのは。泉谷じゃないか らね。あそこまでできたらいいんだけど。

中居:
まあ、そのうち。

高中:
喋るとは思うけどね。

中居:
まだ始まったばっかりですもんね。

高中:
うん。番組自体の方向性とか、姿勢っていうのが前向き だなと思うから。

中居:
前向きっていいますと?

高中:
「ライヴでやろう」とか、番組終わっても飲み屋でプロ デューサーとかみんな、「どうしたら良くなるかね?」って話を聞いてたら、「あ あ、こんなのテレビ界にあったのかな?」と思って。「これはすごい前向きだ な」って思って。なんか、やっつけ仕事で終わっちゃう場合が多いじゃないです か。

中居:
そうですね。ですから流れちゃったり、時間に追われて 「あ、しょうがないや」じゃないですけども。

高中:
うん。それを良くしたいんだったら、なんかしたいなっ て感じ。

中居:
そうですね。物事を作るにあたってね、常に向上心じゃ ないですが、その姿勢が良かったんでしょうね、高中さんにとっては。曲に対す る、ギターに対する追求っていうのはずっとつづくんでしょうね。「どうしたら いいものができるんだろうか?」って、高中さんは考えていくんでしょうね。

高中:
そうですね。ダルファーがSMAPの中居君を刺激したように、 僕もそういう音楽を作りたいと思います

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