TK MUSIC CLAMP

Vol.53

FACTORY TALK


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FACTORY TALK :吉田美奈子


ムッシュ=ムッシュかまやつ
吉田=吉田美奈子

ムッシュ:
私のかけがえのない友人でもあるし…、この人の音 楽をやっている姿勢をこやしにして、わたくしは音楽をやっているわけです。え 〜吉田美奈子さんです。

吉田:
ど〜も、

ムッシュ:
本日はど〜も

吉田:
あの、いつになく、しっかりした紹介をして

ムッシュ:
あ、僕、結構しっかりしたところあるんです。

吉田:
あ、ほんと〜?全然しない…。
「ハッピーエンド」
伝説的バンド。そのメンバーを聞いたら、現在の音楽の人脈図がイメージでき る!という、それはそれはすごいメンツです。で、そんな凄いバンドだから…興 味のある人は自分で調べてください。それだけの価値はあります。

「ニッポン放送の亀淵さん」
当時、オールナイトニッポンの人気パーソナリティだったニッポン放送のアナウ ンサーです。「かめ&あんこう」で売り出していました。でも…それは70年代 の出来事。今やこの方、ニッポン放送のお偉方です、確か…。
(昔は音楽シーンとラジオという媒体が密接に繋がっていたんです)

ムッシュ:
あの文京公会堂で初めてみたんですよ、美奈子さ ん。あん時はねハッピーエンドの解散も兼ねてて、司会をニッポン放送の亀淵さ ん、病気になっちゃって、ピンチヒッターででた時なんですよ。

吉田:
だから憶えてるんだ。

ムッシュ:
そん時ね、すごい印象深かったの。あのね、超自然 体なんだ。「あたしゃ知っちゃいないよ!」て感じで出てきて…、

吉田:
あぁそう…

ムッシュ:
芸能っていうポジションから全然離れてたね?

吉田:
あ、そう?

ムッシュ:
好きな歌を歌いにきたって感じでね…。

吉田:
えっ?何だったんだろう?

ムッシュ:
今でもそうじゃん!「あたしゃ、あたしの好きな歌 を歌いにきた」っていうさあ、すっごい“素”っぽいじゃない。

吉田:
そういうタイプ?

ムッシュ:
クラシックにはたまにいるけどね!そういうタイ プ。

吉田:
あの時代はね、今みたいに選択肢がいっぱいなくて…ま して自分のオリジナルをやろうとしたら自分で切り開いていって、その条件を、 コンディションを整えていってやるっていうのが、あの、普通だったのですよ。 その時代は。 でも、今は、そんなに個性を磨いてなくても、たくさん選択肢があるじゃないで すか。で、その選択肢の中から選ぶのが、個性だ!って今の若者は思っているか ら…、ま、それはそれで時代の流れだからいいんだけど。も、ちょっとしっかり してもらいたいってのが、オバサンとしては…?時代がそうだったんじゃないか な?

ムッシュ:
そうかなあ…

吉田:
で、非常に一番多感な時期で、こちらはね、それで頑 張ってたんじゃないかな?今はあんまり頑張るって事をしないけれど…

ムッシュ:
とってもとにかくね!突出してたのね。ものすごい 強い個性だった!

吉田:
希有な感じ?

ムッシュ:
ケルト民族かな?って、

吉田:
(笑い)

ムッシュ:
あ、それは違うか?で、一つだけ聞きたいんだけど …美奈子さんの倍音ってどこで売っているんですか?

吉田:
倍音…、声の?

ムッシュ:
うん、ハーモニクス声の?あれは凄いなあ…。前か らそう思っていたんだけど、今回のアルバム?で、感じたんだね。

吉田:
あの、今度のアルバムのコンセプト?もそうなんだけ ど、手を伸ばすと触れる吉田美奈子ということで、マイクを2本立てたんです よ。
「ノイマンのマイク」
マイクにはやっぱりブランドがあって、SHUREとA.K.G.。確かに音の拾い方が違いますが… ま、素人には買えないお値段です。

ムッシュ:
へえ

吉田:
だから、リードボーカルはずっと全曲マイク2本で、違 う成分の音を拾うノイマンのマイクをたてて、出てる声から反響から全部録っ て、もちろんレックは するんだけど…もうほぼ完全な状態で…キープしたんだけど。だから余計にリア ルで、その倍音の細かな振幅も見えるんじゃないかな?

ムッシュ:
素晴らしいアルバムでしたよ!で、倍音はどこで 売っているんですか?

吉田:
だから、吉田を買ってくださいよ!

ムッシュ:
人間エフェクター?

吉田:
そうそうそうそう!

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