FACTORY TALK Vol.47

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FACTORY TALK : 中居正広

MONSIEUR in Talking with NAKAI

かまやつ:
やっぱしね、やってるうちに天職が芽生えてくるんだと思うのね。それ、 善意で考えればね。でも、物事って俺、善意で考えたほうがいいなと、あの、 近ごろ思うのね。何でも悪意に考えれば、何でも悪意に考えられるし。そう すっと、自分の中で忙しくなっちゃうんだね。そんなことにイライラすること に頭使いたくないっていうのあるね、もしかしたら。

中居:
やっぱりメンバーの、他のメンバーの方々のやりたいことが。

かまやつ:
うん、基本的にはそうだと思うね。誰だって、エゴと言えばエゴだけど、 得意なことと不得意なことってあるでしょ。

中居:
はいはい、はい。

かまやつ:
でも、団体活動やってると、不得意なこともやらなきゃなんない。でも、 だんだんだんだんそういうのが芽生えて、自然とそういうふうになるわけ。で も、ずっと一緒にいる場合もあるし、でも、個々にならないとそれが全うでき ないっていう人もいるじゃないですか。だから、それに関してはね。ただ、 やっぱり夢として「ずっとおまえ、死ぬまでやろうぜ」っていうのは、俺は好 きだけどね。

中居:
僕も好きですよ。

かまやつ:
その気分は好きよ。

中居:
ずっとやっていたいなって思いますよね。

かまやつ:
うん。まして、そういうことに観念的になるんだよね、年とると。「だっ ておまえ、そんなこと言ったってそうなるんだろ」っていうふうに、自分で考 えがちなの。そこにいきたくないね。 だから、先に考えちゃうと、そういうこと、「こういうことやっても面白くな いんじゃないの?」っつって、やりもしないで終わっちゃうってことあるじゃ ないですか。だから、好奇心てすごく大切だよね、きっとね。

中居:
そうですよね。僕、それはありますよ。なんか、何事にもやっぱり恐れたくな いなって。でも逆に5人でいけば、グループでいれば、まあ変な話そうですよ ね。振りかかってくる部分はいい面でも悪い面でも5分の1であったり。でも、 それを5分の1とは、でも僕は逆に考えたくないんですよね。やっぱりグループ でなんかあった時の振りかかってくる部分は、みんながみんな5分の5でありた いなって。

かまやつ:
なるほどね。

中居:
そういう、うん、なるべくグループでいるからっていう安心感もちろんあるん ですけども、安易な気持ちでグループの活動はしたくないなっていうのはあり ますね。

かまやつ:
なんかほら、よくあるじゃない、あの、スポーツやなんかでも。身体で覚 える、みたいな。だから、グループだからっつって、頭でグループなんだグ ループなんだって思わないで、身体でグループって感じちゃうのが理想だよ ね、きっともしかしたらね。そっちのほうが絆が強いっていうか。

中居:
そうですね。

かまやつ:
殴り合いの喧嘩しても、絶対に離れないね、それはきっとね。何かつな がってるっちゅうのは。

中居:
それ、僕なんかもありましたけどもね。

かまやつ:
あった?

中居:
「おらぁぁー!」。

かまやつ:
やる?

中居:
「おらぁぁー!おまえ!!」。

かまやつ:
え?そう?

中居:
すごいありましたね。

かまやつ:
あ、そう。誰が一番強いの?

中居:
誰が強いんでしょう?

かまやつ:
素手でやってよ。こん棒とかそういうの持たないで、根性とか持続性とか さ。

中居:
僕がいちばん身体ちっちゃいですし。いちばん華奢ですし。

かまやつ:
けっこういっちゃうんだ、でも。

中居:
あの、いちばん背もちっちゃいですし。肉体的にはみんな大きい子ばっかりで すけども、絶対負ける気分はないんですよね。

かまやつ:
だからさ。

中居:
絶対負けるんでしょうけど。多分ボコボコにやられるんでしょうけども、多 分、気持ちの上ではもう。それはメンバーだけに限らず、なんか喧嘩があった 時には、やっぱりもう死ぬまでやるでしょうね。

かまやつ:
多分ね、ギャングの世界でね、ポジションポジションでヘッドハンティン グっていうのをするとして、鉄砲玉っつったら多分、勧誘にくると思うよ。あ の、けっこう一本でいっちゃうほうでしょ?

中居:
そうですね。

かまやつ:
もう「白っつったら、白」って走るタイプでしょ。

中居:
うーん?的が出来たらもう、それ以外見えないですね。他が何と言おうと、 そこしか見えなくなっちゃうかもしれない。

かまやつ:
それで、もしかして血液型A型?

中居:
あ、A型ですね。

かまやつ:
あ、そう。A型で走るっていうのは、Oが強いんだよ。Oは、お父さんとか お母さんにいる?

中居:
えぇと、僕の家族はみんなA型。

かまやつ:
あ、そうなんだ。あ、そう。誰もOいない?先祖にもいない?

中居:
いや、上のほうになるとちょっとあれですけど。家族兄弟みんなA型ですね。

かまやつ:
あ、そうなんだ。へぇー。

中居:
すごい濃いAでしょうし。

かまやつ:
あ、そうか。濃いいAってけっこう、何つうの?

中居:
あんまり怒ったり、日頃は怒ったりはしないですし。そんなにキレたりしない ですし。

かまやつ:
どういうことで怒る?例えば怒る時って。頭に来る時とかさ、あるじゃ ん、そういうのって。

中居:
あの、やっぱり筋の通ってないものに。

かまやつ:
あ、やっぱり筋か。

中居:
ええ。

かまやつ:
ああ、なるほどね。

中居:
今ね、解散してどんぐらい経つんですか?

かまやつ:
えぇとですね、70年に解散したんですよ。だから、もう26年ですか。

中居:
再結成じゃないですけども、そういうのって考えたことは?

かまやつ:
あんまり考えたことないというか、やっぱり再結成しても、いたずらに昔 のファンを悲しませるっていうか、ガッカリさせるんじゃないかと思うんだよ ね。やっぱりその、イメージがあるでしょ、その時の。それをやっぱり、その 夢を破らないであげるっていうことは、ある時は前に現われないほうがいいこ とがあるわけですよ。現われるんだったら、昔と出来るだけ再生して、昔と同 じその人たちに対してのサービスとしては。だって、けっこうやっぱり、多分 SMAPの好きな、今、中学校、高校生の、ある青春の1ページでしょ。それ、す ごく大切にずーっと持ってきたいんだよね、多分。と僕は思うんだよ、勝手 に。なぜかっていうと、僕もロックのミュージシャンとか好きな人がいるで しょ。ところが途中から豹変されたりなんかすると嫌だなぁとかさ、思うわ け。それはそれなりに、良い悪いは別にしてね。

中居:
あ、じゃあ、そういうのは、そういう話ももちろんそうですし、他のメンバー の方も「もう一回、一緒に音楽をやろうか」っていう気持ちもないんでしょう かね?

かまやつ:
もう冠婚葬祭ですね。その時だけ再結成するっていう。だから、マチャア キの誕生日だったり結婚式だったり、誰かのっていう時には内輪だけでやるん ですよ。

中居:
へぇー。

かまやつ:
うん。やるんですよ。そうすっとね、ずっとやってないのに、役割ってあ るじゃない。26年前にやった役割。何の打ち合わせもしないのにバァーッてな るからすごいなって。

中居:
へぇー。

かまやつ:
面白いもん。僕、クラス会にね、あんまり行くの嫌だったんだけど、最近 行くようになったのね。で、要するになんて言ったらいいのかな?社会人に なってからさ、全部境遇が変わるわけじゃない。あの、仕事に失敗する人もい るし、成功する人もいるし。例えば中学の時に番長だったみたいな、もう絶対 そのクラスでは絶対の力を持ってた人が、社会に出たとたんに、なんか違うこ とであんまりウマく行かなくなっちゃったりなんかして。そういう人たちその 時の、その時っていうか、現時点での環境でみんな集まるわけだ。それでま あ、番長だった奴がボロボロになってたりなんかして、もう一番のイジメら れっ子がこれもんでいるんだけれども、しばらく時間経ってくると「おまえ煙 草買ってこい」なんて言ってんじゃない、番長が。

中居:
ああ、それ、わかります。そういうのありますよね。

かまやつ:
これがさ、なんか面白くてね。

中居:
なんか、最初なんか同窓会とかって、ね、例えば10年振りだったり20年振り とかで、最初はけっこうね。

かまやつ:
「はじめまして」とか言ってるでしょ。「久し振り」とかね。

中居:
「元気?」とか。

かまやつ:
それがね、ちょっと一杯飲んだりなんかすると、だんだんだんだん。

中居:
本当、もう本当、一言二言ですよね。なんか喋ると昔のまんまのなんか。

かまやつ:
でしょ。

中居:
やっぱり嬉しいですよね。

かまやつ:
嬉しいね。

中居:
そういうふうに、僕なんかも迎えてるでしょうし、みんなも迎えて。お互いが 求めるっていうのと。

かまやつ:
そうだね。

中居:
なんか一緒なんだなって。

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