FROM LUCKY Vol.43

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ひょえ〜、また戦争ですか?

 ま、選挙のための戦略なんていう観測も多いようですが…、なんにしても、僕は フセインは嫌いです。
 アメリカで生活している頃、人種を問わず国籍を問わず、大抵もめ事(喧嘩や口 論、パーティの乱痴気騒ぎ)が起こると“MiddleEast”というフレーズを聞いた ものでした。そんな先入観を作ってしまうアメリカの体制も疑問ですが、いくら 国を富ませるためにって、少数民族を弾圧してはいけないよね…。状況は一筋縄 ではいきません。でも、そろそろイラクからの石油輸出再開が近いって言うん で、すでに日本の商社マンが滞在していて、活動していたってのにびっくりで す。どこに言っても聞くのは日本人商社マンの猛烈ぶり…。恐れ入ってしまいま した。

前回からの続き)

 さて、そんな居心地のいいコミューンの女将さんから聞いた、さらにお薦めのパ ラダイスが、この島からさらに北に船で3時間KohTaoにあると聞いて、4日目に はジャングルに囲まれた小さなビーチを僕は後にしたのです。港まで徒歩も含め て約2時間半。目的地KohTaoの港についた頃には陽はもう傾きかけて、おまけに 気持ちも随分萎えていました。 ダイビングショップが目立つ小さな全長70メー トル位しかないメインストリートのオーシャンビュー・レストランで、もうビー ルをたっぷり頂いて、すっかり酔っぱらってから、教えて貰ったビーチ(?)に 向けて出発したのです。 スーパーカブのタクシーにまたがって途中まで…、降り 立った先には鬱蒼としたジャングルが待っていたのです。
そこから徒歩1時間強。ビールはあっと言う間にだらだらの汗に変わり、「もう駄目…」 と思ったその時、彼方に崖っぷちのバンガローが見えたのです。(写真参照)


 KohPhaNganのマリワンから聞いた宿の主人の名前は、あのYenTownBandのVocalと 同じ名のチャラ。崖っぷちの波打ち際から、遥か上に見えるなんだか舞台付きの バンガローのようなものに向かってその名を叫ぶと、最高に人の良さそうなお兄 ちゃんが顔を出しました。その30分後には崖のてっぺんにあるバンガロー(ハ ンモック付き)に荷物を置いて、舞台付きバンガローでの夕食が始まったので す。チャラと奥さん2人で切り盛りしているバンガロー。全部で約15個あるそ の全てがKohPhaNganのマリワンの旦那さんと2人で手作りで作られたものだと か。砂浜はないここには、最高に美しい、透き通った海!が広がっていたので す。

 チャラ夫妻と共に始まった夕食の間は、2人がここにやってきてまだ1年半。奥 さんはスラータニの町で弁護士を目指して勉強していたけれど、ここの自然に魅 せられてチャラと一緒になり移住してきた…とか、なんだかそんな身の上話を すっかり聞き出す事に終始したのです。酔いも随分回って、崖を危うげな足どり で自分のバンガローに向かった頃は既に深夜。一度は1メートル程落下して、し こたま腰を打ってしまいましたが…、さらにもっとスリリングな出来事が待って いたのです。
 寝てからしばらくすると、周囲を駆け回る足音で目が覚めたのです。
 「ここって崖の上だけど…」
 バックパックにくくりつけてあるマグライトで周囲を照らして見ても、何も見えない!でも、足音は聞こえてくるのです。
 KohPhaNganでは深夜、握り拳程の大きさの“蛍”がジャングルから砂浜に出て くるの目撃して肝を冷やしたのですが、んが!!今度は一体……?
 「おかしいな?気のせい…」なんて思って床に再びつこうとしたら、居たのです! 小さな小さな子供が…。でもドアが開けられた形跡は絶対ない!目が覚めたときは 確かに誰も居なかった!…でも子供がいる。

ひょえ〜…

To be continued

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