FROM POCCA Vol.41


ロックな夏!!!

 誠に勝手ながらPOCCAは夏休みをとらせていただきました。今回は非常に ロックな夏休みでした。福岡で「ROCKだぜ!」という2日間にわたるイベン トを観てきました。まず、1日めのラインナップはというと、まずトップ・バッ ターとして「なんたらモンキー」とかいうアンティノス・レコードのバンド。 ボーカルは森山さん好きなんだろうなぁ。という感じの唄い方でいい声してんの に、なぜか唄メロがもう全然FUCKで最悪!!!ギターの音とかもいい音だし てんのに・・・。おまえらスマイルかよ!って感じ!もう、うんざりだね!嘘っ ぱちモッズ系は・・・
2組めは「TK MUSIC CLAMP」にも出演して くれた「宮本浩次」。まあ、イベントということもあってロクにリハもできな かったんだろうけど、ちょっと音のバランス悪かったかなぁ?ああいう音やって て音が荒いのは致命的だね!まあ、こればっかりは本人というよりPAの問題の 方が大きいけど・・・。でも、彼のつくるメロディは全く好みじゃないけどいい んじゃないでしょうか?ついタクシーの中とかでくちずさんでしまったりする し・・・本当によく練られてると思います。その分、曲作りの時とかはバンド系 の人たちとは違い、一人でサウンドを背負ってしまいがちで大変だと思うけ ど・・・。いわゆる「ROCKだぜ!」という感じではなかったけど、今後も期 待大という印象。
3組めは「斉藤和義」。この人に関しては不勉強で、「イカ 天」のイメージしかなかったんだけど、大いなる誤解でした。嬉しい誤解という か。この人のステージ観れただけで博多くんだりまで出向いた価値があるという もの。超良かった。もう、最高!の一言。井上陽水さんの「傘がない」やったん だけど、これが凄かった。もう「アート・ロック」でした。凄まじい演奏。ウッ ドストック観てるみたいな錯覚に襲われました。僕がやってる番組には出にくい タイプの人だけど、いつか仕事したいなぁ、この人とは・・・。ライブ終わり、 「やまちゃん」という店で打ち上げやったんだけど、感激のあまり、「すっご い、感動しました。一ファンとして握手して下さい。」と、がらにもなく声を掛 けてしまいました。
そして、一日めのトリを飾るのは「スパークス・ゴー ゴー」。ジミヘンの「クロスタウン・トラフィック」やったんだけど、それは良 かった。あとは、印象として、演奏もしっかりしてんのに、へんな唄メロのっけ なくてもいいのになぁ。と思ってしまいました。売れたいのはわかるけど、テレ ビの人間という立場から言わせてもらうと、そういうアーティストが一番困る。 何がやりたいのかよくわかんなくなるから・・・。やりたい音鳴らしてる人は徹 底的に突き抜けてて欲しいよ!マジな話!

 2日めは、まず、しょっぱな、ミッシェルガン・エレファントがかましてくれ ました。正直、この2日間で一番「ROCKだぜ!」だったのはこいつら!もう 全然格好良かった。「これこれ!これがロックっつーんだよ!」と、誰に向ける わけでもなく自慢したくなりました。すごい疾走感でドライブしまくり!ラスト の「世界の終わり」はレコード・ヴァージョンの1.5倍くらいのテンポでした。 打ち上げで、ヴォーカルの千葉くんに「テレビの人間の口車なんかに乗らずに ちゃんと音楽やり続けて下さい!」と、本心からお願いしました。彼らは突き抜 けてる。自分らが何をやりたいのか、知り尽くしている。こういう人たちのライ ブを観るのは非常に気持ちがいいもんです。
 2バンドめは「エレファント・カシマシ」。宮本さんの声もいっちゃってて、 全体的にはいまいちのライブ。だけど、彼が持つ異彩というか?カリスマは、嫌 が応でも博多っ子に伝わったと思います。
そして、いよいよ、「ストリート・ス ライダース」の登場。ハリーも蘭丸もなぜか笑っている。ちょっと気持ちが悪 かったけど、なんか大人な感じでイカしてました。観客はこの頃からはやっと立 ち上がり、ライブっぽい雰囲気になってきました。ミッシェルガンとかの掻きむ しる疾走感溢れるギターとはまた違い、ハリーと蘭丸のギターは「あっ、今3弦 が鳴ってる。」という感じで一音一音をすごく大切にしてて、「落ち着いた大人 のロックンロール・ショー」という感じがしました。深いリヴァーブのかかった ハリーと蘭丸のギターは会場全体を優しく包んでくれました。

そして、そして、この2日間のとりを飾るのはもうこの人しかいないでしょ。  

忌野清志郎

 「シェイク」で幕を開けた清志郎のステージは「レザー・シャープ」に続き、それ以降、全く客を無視した形で進んでいった。そう長い時間やらず、演奏を終えた。とてもクールな選曲に非常に参った。

 「いいぞ!媚びるな!!清志郎!!!」

 「今晩は!ストリート・スライダースです。ドラムのズズ。ギターは卵巣。そして、私バりーでお送りしてます。」と粋な挨拶で、アンコールで舞い戻ってきた清志郎は、「ドカドカ・・・」を初めとした一連のヒット・ナンバーを演奏して帰って行った。割とあっさりとしたステージだった。

 翌々日、大阪にて忌野清志郎、奥田民生、HIGH LOWS,ウルフルズ、JUDY AND MARYのイベントを観てきました。これは本当に素晴らしかった。このイベントについてはまた次号でふれます。


AFTER GIG


DYNAMITE GIG PICK UP


男前のバンド達!


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[POCCA 1996/7/25]


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