CLAMP TALK Vol.4


TK
TK & TOKUNAGA in Talking.

FROM This week's CLAMP TALK : 徳永英明

tk:
あれじゃないですか?ペット・ショップ・ボーイズとかだったらハモれるんじゃないですか?

徳永:
あ〜、まだ外国の人とかハモったことはないんですけど…。

tk:
でも、あ〜言う人たち的な声ですよね(徳永君の声って)。いわゆるソフトなんだけどロック的な声?シャウトしないんだけど、ロックを感じさせる声?

徳永:
今、凄い調子いいですよ!最近、体鍛えはじめてて…、この間まで下が「アーフラット」だったんですよ。それが今、「イーフラ」まで!すると前は、上の「アー」まで張ると、「あ〜、高いところ歌ってるなあ」って感じだったんですけど、今はローも出てくるから、高い!って感じがしないんですよ!

tk:
その「エー」ってもちろん、表の声ですよね…。表ではその上まで行くんですか?

徳永:
え〜っ「デー」まで出ることもあります。

tk:
「デー」って女の人がちょっと…、という高さですよね。まあ、アイドルの人 たちだったらその下の「ド」も…?

徳永:
アイドルの人たちに曲を作るとき、1オクターブを越えると怒られますからね。

tk:
たぶん、その高さじゃ女の子でもカラオケで「マイナス1」ぐらいしちゃいますよね?

徳永:
だから僕なんか、曲作ってもなかなか採用して貰えないのも、音域の広い曲ばかり作っちゃうからなんですよね。

tk:
うんうん…

徳永:
だからね、僕、TMが「セルフコントロール」とかその後、立て続けにヒットをとばした時に、小室さんの作るあの「タタタタタン、タタタタタン!」凄くこう!音域がこの位(と手振り付き)(狭い!の意)。これが僕の自分の感性とまるで違うモノだったから、なんであれが世の中に伝わって行くんだろう?って、実は悩んだ時期があったんですよ。

tk:
ふっふ…

徳永:
それで、「夢を信じて」って曲、実はシングルの中で一番売れているんですけれど…、それがまさに「タララララララン、タララララララン…」?って感じで。一番売れてしまって…?「あ、小室哲哉ってすげえな!」って思っちゃったんですよ。

tk:
はは、そこにつながっちゃう。んっふっふっふっふ…

徳永:
あ〜俺は遅かったんだ…、って。もうちょっと早くやっておくべきだった…、と。

tk:
ははは…。俺の場合は楽器があるから、アレンジってのが頭にあるから、それで、楽器のメロディーも聴かせたい、という所もあるんですよね。歌のメロディーに伴奏を付けるという発想ではなかったからね…。

徳永:
で、今回、きっと初めてかな?ボーカルに時間をとって、何度も取り直してきっちりやって…。

tk:
まあ、そうですね、ピッチが判ってる人が、追求していけば、絶対悪い結果にはならないし…、いいことしか出ないし。

徳永:
もう、気持ちいいですよね。

tk:
僕もディレクションする時、その事しか言わないんですよ。ピッチの事?もう1万回位…。

徳永:
でもやっぱり声質があって、いいところが出ていて「今日はこれでOK!後は…」なんて事もあるんでしょう?

tk:
もちろん、声質あっての…だから。

徳永:
で、後から「0.2下げて」なんてやって?

tk:
それはやりますけどね。

徳永:
今回、僕も「一個上!もう一個!う〜ん、どっちがいい?」なんて「もう5個!」。もうなにやってるか判らない所まで…。そんな所までやって「いや〜近代的なレコーディングって…」と思っちゃうんですよね。

tk:
そうですよ!うん!ほんと!

徳永:
昔だったら撮ってからそんな事出来なかったし…、もうほんと!キーが合うまで唄わなきゃいけなかったけど、今はねえ、良くできていますよね。

tk:
だから歌うときにまず「ちょっと高い、ちょっと低い、あ〜低かった…」みたいな…。ってやって、んで、撮って「おつかれさま」っていって。そして今度は機械に向かって「ちょっと低い、ちょっと高い」でしょう?

徳永:
それって、傍から見たら何だか判らない作業じゃないですか。0.1とか0.2とかの違いで…。それを考えたら、日本のミュージシャンってもっと、マスタリングって気を使った方がいいと思うんですよ。ミキサーがやったEQの処理とか整理とか、とても大事だと思うんですよ。

tk:
それはミュージシャンっていうことでねえ、「俺は音楽をやっているから」って言うところだけで終わってるから…。それは僕らみたいな人間がまとめてあげればいいのかもしれないけれど…。それは最後まで責任を持ってきちんとやってあげないと…。

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