CLAMP TALK Vol.34

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NAKAI in talking with KENJI OZAWA.


中居:
僕が率直に思うのは、うーん?ちなみに小沢さんは、世 間の人からどういうふうに思われてると思います?

小沢:
どうでしょうね?わかんないですよ。あんま気にしな いっス。

中居:
いろいろ言われるじゃないですか。いろいろ書かれたり もしますし、噂もありますし。

小沢:
ああ、そうですね。うーん?なんかそういう噂とかって いうのはあの、わかんないと言うか。不思議ですね。あの、「そっかぁ」とか ね。「こんなこと出てたよ」って言われて見て、「うーん?そうかな?」ってい う。

中居:
結局、素っ気なかったり?

小沢:
自分とはあんまり関係ないような気が。

中居:
あ、自分がこう、なんか?

小沢:
そうですね。なんか「オザケン」とか言われた時点で、 もう「片仮名4文字になったら他人だな」って思います。

中居:
でも、逆に世間の人に「こういうふうに思われたい」っ ていうのあります?

小沢:
いや、ぜんぜん。あの、そんなことは気にしてられない というか。僕なんかはそうです。

中居:
例えば、女性だったらお化粧するのは「奇麗」って思わ れたいとか。例えば、僕なんかだったらやっぱり「男っぽく思われたい」とか。

小沢:
あるんですか?

中居:
いや、僕、例えばですけど。例えば、人間誰しも「こう いうふうに思われたい」っていう、なんか願望じゃないですけども。

小沢:
いやぁ、あの、世間一般にはないですね。あの、友達に 「もうちょっとこう思われたい」というか、「こうしなくちゃな」とか思うこと はありますけど。世間一般にはそんなこと考えてらんなくて。「そんなこと考え てる暇があったらフレーズの一つも考えなくちゃな」と思って。だからもうね、 「オザケン」ていう人に関してはもう諦めてるっていうか、どうでもいい。

中居:
ぜんぜんもう別人?自分じゃない、別人が一人歩きして るじゃないですけども、そういう感覚なんですかね?

小沢:
ええ、そうですね。だから、で、嫌だとも全く思わない し。ただ、やっぱり家で物を作る自分と、「オザケン」の距離はどうでもいいと いうかな?

中居:
ふーん。

小沢:
あの、本当に人ごとですね。

中居:
けっこう無関心ですね。お客さんと小沢さんと。小沢さ んどうですか?お 客さんとの関係っていうのは、どういうふうになってんですかね?

小沢:
うーん?どうなってんでしょう?

中居:
ただ単にお客さんとタレント。タレントじゃないや、歌 手、小沢健二。ただ、単にそういう立場なんですか?

小沢:
どういう関係なんでしょうね?そうですね、どういう …?

中居:
ファンと歌手?歌手とファン?

小沢:
あんまりそういう感じじゃないです。わかんないけど。

中居:
え?僕もライヴビデオ観た時になんかね。

小沢:
でも、昔のあれ、多分、観たのって去年とか一昨年のや つだと思うんですけど、なんか、どんどん変わってきてですね、あの、あんまり お客さんとかって考えないようになってます、もう。

中居:
え?歌ってる最中も?

小沢:
うん。あの、お客さんという考え方というか。みんな音 楽が好きだから、なんか「今夜はいいことあるかな」ぐらいの小さい野望ですけ ど。「なんか、今夜は楽しいかな」っていうぐらいでいいなぁと思いますね。な んか。

中居:
へぇー。じゃあ、「俺の音楽を聴いてくれ!」とか、そ ういうなんか汗が出るような、そういう強いアピールみたいなのは特にないんで すか?

小沢:
うん、あの、すごい頑張ろうと思いますし、すごい頑張 るのが好きだから、キチンとやりますけど。

中居:
でも、やっぱり。

小沢:
でも、べつに、僕を観に来てるとは思わないです。僕の 音楽が好きで、なんか来てて。「あいつ馬鹿だな」って思いながら観てるってい う。でもなんか、なんていうか、ギュッて気持ちが出来ればいいなと思うんです けどね。

中居:
じゃあ、そうですね、っていうことは、小沢健二の作っ てる音楽に?

小沢:
うん。それが好きなんだと思いますよ。だけど、それ を、うん、それしか考えない。だから、今も話していても、そうですね、僕のこ とを聞かれてもあんまりわからないのは、みんなきっと音楽が好きなんであっ て、それ以外のことは何も期待してないっスよ。クイズ番組出たりとか。

中居:
それは、そんなことはないですよ。

小沢:
そんなことなくないっスよ。馬鹿だからね、クイズ番組 とか出ても無理だし。あの、そういう図は誰も見たくないと思います。

中居:
いや、それはでも、小沢健二という人間に興味がある 人、絶対いると思いますよ。

小沢:
いやぁ、そんなことないっスよ。

中居:
人真似嫌いな方ですか?

小沢:
人真似というか、何も意識しないで例えば、なんでかよ くわからないのは、音楽をやろうと思った時に「バンドをやろう」っていっ て、何故かベース、ドラム、ギター、みたいに揃うのは、「誰の真似もしてない よ」とかって思うのかもしんないですけど、もういきなりその段階で真似という か、コピーだなぁと思って。音楽とか、本当に何の決まりもないと僕は思ってい て。だから、なるべく固定観念は。まだまだぜんぜん固定観念が強いなと思うぐ らいで。なるべく取っ払って。あの、原始に戻った音楽をやろうと思ってる。

中居:
ほぉー。え?じゃあ、今度なんか新たに「こういう音楽 をやりたいな」っていう。

小沢:
うーん?もう、ただただそれに忠実に。なんか。

中居:
世にいろんな音楽あるじゃないですか。

小沢:
ジャンルみたいなことですか?

中居:
ええ、ジャンルにしろ。

小沢:
ジャンルはどうでもいいですね。

中居:
ね。フォークでもソウルでも、いろいろ。

小沢:
ジャンルはもうどうでも。

中居:
あんまりだから、周りに影響はされたくないっていう気 持ちは強いみたいですね、じゃあ。

小沢:
うーん?他の人のはすごく音楽聴くのは、やっぱりすご く好きで聴きますけども。あの、なんていうか、人の真似してもしょうがないで すからね。特に、無意識に真似をしてはいけないなぁと。真面目な話しですけ ど、すごく、これはね。なんか、うーん?そういうことではいかんなと思って。な んでしょう?よくわかんないス。すいません。

中居:
後悔とかします?

小沢:
うーん?後悔すごいしてるつもりでいるんですけど、す ぐ忘れちゃうんですよ。

中居:
それは後悔ですかねぇ?

小沢:
後悔してますか?

中居:
僕は後悔しないですね。反省はしますけど。

小沢:
あ、じゃあ、反省ぐらいなんですね、多分、俺も。

中居:
反省はしますけど、後悔はしないように気を付けてます けど。

小沢:
ああ、そうですね。次のことへ、次のことへ興味が向い ちゃうので、なぜか。

中居:
うんうん、新しいものへ、新しいものへ。

小沢:
ええ。「コケたな」って思うことは、それを見ると次へ のあれになっちゃうからね、結局。見てるうちに、もう次のこと考え出してて、 それかせボヤボヤボヤボヤッて消えちゃうんですかね。そんな感じですか?反省っ ていうのは。

中居:
そうですね。反省してもでも、反省はするけど、そう、 でも、その反省したこと、自分の発言なり行動なりに後悔はないと。

小沢:
うん。

中居:
「やんなきゃよかった」とは思わないですよ。

小沢:
ああ、そうですね。「やんなきゃよかった」とは思わな いですね。痛い目に合わないとわかんなかったりしますからね、本当に。

中居:
ありますよね。それは音楽だけでなく私生活でもありま すもんね。

小沢:
いや、もうそうですね。だいたい音楽でっていうか、何 かやってて言えることは、だいたい生活のなか何でも言えますよね。

中居:
でも、さっきなんかあの、「真面目な話ですいません」 「真面目な話ですいません」っておっしゃってましたけど、楽しい、はしゃぐの 好きですか?

小沢:
はしゃぐの大好きなんですよ。

中居:
それが僕なんかね、わかんなかったんですよ。よくこ う、世間体の多分、目でずっと小沢さんを見てまして本当に申し訳ないんですけ ど。

小沢:
いえ、とんでもない。

中居:
「アアァーッ!!」とか「オオオォーッ!!」とか。

小沢:
ああ、俺はもう、元は、元はっていうか、今でも音楽の 基準はね、そういうとこにありますよ。

中居:
ええぇー?

小沢:
一年ぐらい何もやんないでね、クラブとかばっかり行っ て過ごしてたことがあるんですよ。

中居:
クラブっていうのは踊るクラブ?

小沢:
そうそう、そう。それでその、そこに基準がみんなある んですよね。だから、お酒…

中居:
ちょっと待ってください。お酒と関係ない音楽?

小沢:
お酒と関係ない音楽。まあ、なんか変かな?

中居:
♪カローラIIに乗って〜

小沢:
ああ、あれは関係ないですよ。あれ関係あんのかな?あ れはCMの音楽だからどうだろう?歌を歌いに行っただけですから。

中居:
じゃあ、自分の中で?そうするとでも。

小沢:
でも、あれも意外に。あれ、アートですね。CMの。あれ はもう。

中居:
ああ、そうなんですか。お酒と関係ある、関連性のある もの?

小沢:
うん。

中居:
え?お酒ガンガンに飲まれるんですか?

小沢:
……………。

中居:
嫌いじゃない?

小沢:
そうですね、いや、すごい好きですよ。

中居:
はしゃいだりします?

小沢:
あの、そうですよ、はしゃぎ頭ですよ。はっちゃけ大臣 ですよ、もう。

中居:
ちょっと想像つきませんね。

小沢:
ああ、あんま人前で見せるもんじゃないですから。

中居:
あ、そうなんだ。え?じゃあ、「飲み行こうぜ、飲み行 こうぜ」「飲め飲め、飲め飲め」「もう一杯持ってこい、もう一杯」。

小沢:
いや、あの、どういう飲み会とかそういうのわかんない ですけど、なんかそういう。なんか。塩、テキーラ、レモン、みたいなのは、も ういちばん率先して。最も大量にやるのが自分です。

中居:
ふざけるの好きですか?

小沢:
騒ぐの好きです。でも、仕事とは何の関係もないという か。

中居:
それはある意味でストレスの?

小沢:
ストレスじゃないです。僕は楽しいばっかりですよ。

中居:
とにかく自ら楽しみたいがために、やっぱりはしゃいだ り。

小沢:
盛り上げ、盛り上げ。

中居:
へぇー。

小沢:
飲ませ、飲ませ。

中居:
考え付かないですね。想像付かないですね。

小沢:
そうですか?いや、それ、小沢健二はそういう人です ね。

中居:
「オザケン」じゃなく?

小沢:
「オザケン」はいいんじゃないですか?

中居:
「オザケン」はお酒飲めないでしょうね。

小沢:
「オザケン」どうだろう?いや、俺、「オザケン」の正 体よくわかんないですけど。「オザケン」は関係ないですよ。「オザケン」は酒 飲まない…?

中居:
飲まないですね。

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