COME BACK CLAMP TALK : スチャダラパー



TK talking with SUCHADARAPER [写真提供 PATi*PATi]

tk:
あの、ちょっとまああ、ぜんぜん違うとは思うんですけど、僕はラップの3人組で唯一知ってるとしたら、電気グルーヴとかの初期の感じしか。

ボーズ:
そうですよね。なんかやったんですよね?

tk:
そうなんですよ。で、一番あいつらのデビュー前に、なんかちょっとやってもらって。

ボーズ:
そうですよね。

tk:
非常に生意気でびっくりしちゃったぐらい、すごい人たちだったんですけど。

ボーズ:
それはそれで、電気グルーヴぜんぜんデビューで、そんなぜんぜん、いきなり売れちゃったってやつだよね。裏面で売れたとかそういう。

tk:
それもすごい面白かったんですけど、それはそれで。で、だから、僕なんかあれ以降ピッタリ止まっちゃってたんですよ、そこらへんのニュースソースっていうか。日本のそういうシーンていうのかな?あのままだったんですよ。で、だから、まあ、彼らはどっちかっていうともうテクノっていうのを非常にちゃんと押し出してますよね。

ボーズ:
今はそうですよね。

tk:
だったんで、だから、ちょっとはっきりラップっていうのも。あの時はテクノじゃなかったんですよ。僕たちとやった時はなんか。

ボーズ:
なんやってましたよね。レコード出して5年ぐらい経ってるんですけど。

tk:
あ、5年も?

ボーズ:
5年ぐらいやってるんですけど。べつに、やってる自分たちは徐々にウマくなったりとか、だんだんそういうテクニックとか例えば上がってるっていうのはあるけど、それかどっかでちょうどよかった時があったのかな?っていうのはありますけどね。

tk:
あ、5年もなんですか。

ボーズ:
だから、周りのEAST ENDとか例えば、周りの人たちもそれぐらいはずっとやってんですよ。だからかな?っていう。なんで?っていうのはわかんないですけど。

tk:
じゃあ、まあ、わかんなかったらわかんないですよね。じゃあ、「受けてんだ?」って感じですよね。

ボーズ:
そうそう。「ああ、ラップだぁ、今、日本」っていう感じが、去年ぐらいに急にきましたね、そういえばね。

tk:
じゃあ、あの、スタンスとしてもぜんぜんなんもスタイルを変えるとかいうこともないし。

ボーズ:
そうですね。小沢君のヤツなんていうのは、本当に小沢君が「スチャダラ、多分これが入れば売れる」っていう読みで小沢君が作ったっていうのもありますよね。「こういうのが足りないんでよ、スチャダラは」とか、そういう。

tk:
あれはまあ、いろんなところにも書いたと思いますけど、もう本当に最初はどっちからの話しなの?本当、同時期にピッで「やろう!」って感じ?

ボーズ:
っつうかね、僕らは企画で。

tk:
あ、そうなんだ。

ボーズ:
なんか、いろんな人とやろうっていうので。で、小沢君は特に。友達でミュージシャンで仲が良い人ってそんなにいないんですけど、小沢君は普段から仲良かったから。なんか、スゴい一生懸命狙ったんですよ、小沢君が。

tk:
あ、なるほど、へぇー。いや、小沢君もここ来てくれてるんですけど、なんか、あの人はどっちかっていうと自分ではなんていうのかな?そういう狙わないようなスタイルもとりつつ狙ってるようなところもあるし。っていう、なんていうんですか?いったりきたりがウマい人だと思うんですけどね。じゃあ、3人の方はそういう感じではなくて、もうちょっとまあ、そういう気もあるけどべつに「そっちよりは面白いことの方がいいや」って感じですか?

シンコ:
なんかね、いつも狙ってるつもりなんですけどね、次元が違ったりするんだよね。狙ってる次元が。

ボーズ:
ターゲットが違ったりもして。

シンコ:
「そんなとここだわってどうする?」ってとこにこだわったりしててね。

ボーズ:
「自分に直球」って感じなんだけどね。なかなか難しいんですよ。

tk:
なるほどね。じゃあ、プロデューサーっていうようなポジションの人っていうのは?

ボーズ:
今はいないですね。

tk:
いないですか。じゃあ、セルフプロデュースというか。

ボーズ:
もう完全にそうなってますね。

tk:
じゃあ、やっぱ、その狙いっていうのも、自分たちがプロデューサーだから。

ボーズ:
そうそう、そう。

tk:
「これはウケるよ!おまえ」みたいなのを、自分たちで言ってるわけですね。

ボーズ:
そうそう。「もうバカウケ!」なんて言ってるわけなんですけどね。

tk:
まあ、でもべつに、そういうウケてないわけじゃないからいいじゃないですかね。

シンコ:
まあねぇ。

ボーズ:
まあねぇ。

tk:
それで、曲はいつもお皿で作るんですか?

シンコ:
そうですね。サンプリングで。

tk:
あ、もほとんど上モノもループで?

シンコ:
そうそう、そうそう。

tk:
音楽はだから、一手にターンテーブルで引き受けてるわけですよね。

ボーズ:
そうですね。

tk:
そのなんですか?セレクトはスゴい大変だね、じゃあね。

シンコ:
そうですね。

tk:
でも、CDになってる素材でやってるのかな?

シンコ:
あとでも、人の曲とかで。「人の曲とかで」ってなんかスゲェ失礼。

ボーズ:
いや、だからそういうふうに話すとね、サンプリングってレコードから録ってるって話すとさ。

シンコ:
まあ、そうだね 。

ボーズ:
なんか「人の曲とかで」っていうとね。

シンコ:
そうそう、その最近に好きなインストとか使ったり。

ボーズ:
当り前なんだけどね。ラップではべつに。

tk:
ラップでは当り前ですけど、こういうふうに説明するとね、「人の曲のオケでやってんだ?」って。

ボーズ:
って、思うかもしんないですけど。

tk:
「それで喋ってんのか?」みたいな。

ボーズ:
そうそう、そうそう。「そんなのアリかよ?」って感じなんですけどね。そうなんですよ。

tk:
ラップって、説明しちゃいけないですね、あんまりね。

ボーズ:
なんかね、ややこしいですね。で、なんか細かくいうと「ダメなんじゃないの?」とか誰か言い出しそうで。

シンコ:
そうそう、根本がね。

tk:
「そんなの違反じゃん」とかなっちゃいますよね。

シンコ:
そうそう、そう。

tk:
それまあ、ついでだから聞きますけど、そういうのライセンスとか取るんですか?

ボーズ:
あのね、取る方向で今は。

tk:
取る方向で?

ボーズ:
方向。

シンコ:
ここ2年ぐらい行ってますね。

ボーズ:
だから、これも引っ掛かんなければだって、そんなの。

tk:
まあ、それはそうですね。

ボーズ:
そんなん気にしてもんじゃないスから、べつに。「それがアウトだろう」とかいう気分でやってて、もう引っ掛かったら「ごめんなさい」ってなるじゃないですか。だから、アメリカとかではね、いろいろいっぱい事件があって。

tk:
まあね。でもまあ、それも去年ぐらいから盛り上がってきたばっかりだし。「これからだね」っていう状況でもあるんだね、そこらへんもね。

シンコ:
そうそう、本当そう。

tk:
本当にあれですねじゃあ、もう去年からフツフツと沸いたというよりは、もう5年前からずっとやってきたことがピックアップされてる状況なんですよね。

ボーズ:
そうですね。だから、売れるかどうかっていう、本当にそういうのわかんないんですよね。去年のやつとか、まったくべつに何が理由とも言えないような。

tk:
そうかそうか。でも、なんか今年もまたね、後半、一発狙ったりして欲しい気もしますけどね。そのギチギチの狙いみたいのもね。そういう気はない?あんまり。プロデューサーとしてはないんですか?そこらへん。

ボーズ:
ねぇ。どうですかね?どうなんだろうね?今もう、やるのかな?そういうの。

シンコ:
なんかね、だってそう、それで今、ビルボードとかってメチャクチャじゃないですか、曲。

tk:
はい。

シンコ:
それ、「これがヒットしてんだからなぁ」なんて思ったりしますけどね。

ボーズ:
メチャクチャシンプルだったりね。

シンコ:
スゲェ不親切な音だったりしますよね。

tk:
メチャクチャ凝ってるのもありますからね。

シンコ:
なんかそういう不親切なのは一手に引き受けたい気がしますね、僕らが。だから、そういうあんましアレしないで。

tk:
あ、なるほど。それはすごくわかりますよ。

シンコ:
そういうのが入ってくると面白いんですけどね。

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