CLAMP TALK : SAM (trf)


TK in Talking with SAM.

SAM:
今年はですね、すごい大変だったんですよ。

tk:
大変な年ですね、サムの言う通りね。大体、誰が仕事を入れてくんですかね ?

SAM:
それは小室さんですね。一番大変な時に、大変なことを入れられたりします よね。

tk:
ツアーがね、しっかり決まってて、僕もまあ大変だったんですけども。レコ ーディングもあって、ツアーもあって、そこにまずライヴUFOを「ミュ ージカルをやろう」なんて話しをしたとこからが。

SAM:
ですね。

tk:
今年の災難ですね。

SAM:
しかも、ツアー中にダンスキャンプ。

tk:
あら、ららら。

SAM:
「二百人ダンサー使ってくれ」とか。あれは楽しかったですよ。

tk:
楽しかった? あのさ、ほら、やっぱりサムっていうのは、どうなんですか ?ダンスのああいう、あれはなんていったらいいのかな? やっぱり指導な の? 

SAM:
ああ、まとめたりするの? 

tk:
まとめですよね? 

SAM:
あの、元々嫌いじゃないと思うんですよ、人をまとめたり仕切ったりていう のは。だけど、もうちょっと、ここ2〜3年、そういうことからずっと離れて て、「自分のことだけやってたいな」っていうのがずっとあって。だから、今 年本当に久し振りに大勢の人間使ったりとか、まあ、自分がまとめる役に戻っ てみて、やっぱ2〜3年前の自分と変わってて、すごくなんていうのかな?  柔らかい感じでまとめられるようになってるなと思ったんですよね。

tk:
ライヴUFOとかで、初めてダンサーのいろんな種類のダンサーが今の日本 にいて、もうなんか、混沌としてるっちゅうかなんていうか、ワァーッとムー ブメントみたいな感じでなってて。初めてそういうのを目の前にして見たって いう感じで。で、僕も勉強になったけどね、すごくね。

SAM:
まだまだダンサーっていう種類の人って、いっぱいいるんですけどね。タッ プだったりクラシックだったりモダンだったり。

tk:
ああ、いるだろうね。

SAM:
まあ、とりあえずなんか、僕らがやってる種類のダンスって、一番アクティ ブっていうか、まあ、動きの激しい種類のダンスだと思うんで。あとブレイク ダンスとかあったりするんですけど。でもライヴUFOっていうのは、そうい うダンサーたちにとってはすごくいい場所だったっていうか、格好の場所でし たね。

tk:
この『TK MUSIC CLAMP』って、いつも必ずに近いかな、出る一 つのテーマがメジャーとアンダーグラウンドっていうか、マイナーっていうか アーティスティックっていうか、やりたいことと売れることっていうようなの が、もう必ず出るのね。だから、それなんか、すごく「ダンス」っていうキー ワードだけでいったらサムなんかは、やっとここのところで、とにかくそれの バランス感覚っていうのがね、少しなんか。

SAM:
そうですね。自分でまあ、ウマくとれてきたっていうか。

tk:
うん、とれてきた。わかってもらってきてるし、それがわかってもらえない と、僕なんかがやってることつていうのは、やっぱり理解してもらえなかった りするから。

SAM:
まあ、もともとがあの、日本てメジャーとアンダーグラウンドって、アメリ カと違ってすごい開きがあると思うんですよ。メジャー=プロフェッショナル で、マイナーっていうのはアマチュアじゃないですか。で、アメリカの場合っ ていうのは、埋もれた人材っていうのは本当に信じんないような人たちがいっ ぱい、人種の差とかもあるからいると思うんですけど。外 国からものを吸収して覚えるっていうスタートラインが一緒の世界で、メ ジャーとアンダーグラウンドって逆に日本ていうのはメジャー=本当のプロっ ていうとこあると思うんですよ。だから、すごく思うのが、アメリカの真似し て「アンダーグラウンドだから、俺たちはカッコいいんだ」って思ってるの が、もしかしたら間違いじゃないかって、すごく思ってて。メジャーに上がれ ないんだったら偽物じゃないかって、言っちゃってもいいかなと思うんですよ。

tk:
なるほどね。そうだよね、まあ、僕もそこまではっきりはわからないけど、 でも、そうやってみてから考えてもいいもんね。

SAM:
そうなんですよね。まあ、これもミュージシャンとダンスの世界とは違うと 思うんで、ほく、ミュージシャンの世界ってよくわかんないんですけど。ダン スの世界は少なからずそういうところあると思いますね。結局、そこそこの実 力しかなくて表に出ても、まあ、長い間続けてくのってすごい難しくて、まあ 、一発で終わっちゃったりとか。で、またアンダーグラウンド戻って、結局は 踊りやめちゃったとか、そういう連中もいると思うし。かといってアンダーグ ラウンドでずっと続けてって、いろんなチャンスあってもものにできない人も いるだろうし。日本の場合、そんなに実力に差があるわけじゃないから、頑張 った人間が出ていけるのかなって思うんですけどね。

tk:
あの、うん、それもすごいわかるし、サムなんかすごいなって思うのはね、 そのジャッジがさ、けっこうハッキリとしてるから。

SAM:
ああ、ハッキリさせたんですよ、自分で。

tk:
すごいね。俺、それはね、本当にね、すごいなと思うんだよね。

SAM:
そうですかね? 

tk:
なんかね、やっぱりそこまでね、なんか、本当はもっと厳しくてもいいはず なんだけど、ジャッジがね、どうしても甘いところあるのね。

SAM:
それはもう、小室さんの良さですよ。

tk:
いやぁ、どうかは…。決していいとこじゃないとは思うんだけどね。もっと ハッキリとした方がいい時もあって。自分の中でなんか、これは性格もあるん だけどね、「ダメ」っていっても「でも、ここはいいかもしれない」とか思っ ちゃう時があってね。

SAM:
あ、それは細かい部分ではありますよ、僕も。だけど、自分の考え方として 、そういうのないと多分、ツブれていっちゃうとこあるし。逆に嫌われる人間 にはとことん嫌われますよ。とことん嫌われてると思うんですよね。

tk:
そこがでも、そう、サムのそれはキャラクターだからね。俺、それは好きだ けどね。いやぁ、サムのすごいいいところを見せてしまいましたね。悪いとこ かな? 

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