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- 華原:
- こんばんは、華原朋美です。今日は8月の13日です。夏真っ盛りですけど、「そろそろ夏も終わっちゃうのかな?」っていう感じですけれども、今日も頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。今日のゲストはすごいですね、工藤静香さんで。よろしくお願いいたします。
- 工藤:
- よろしくお願いします。
- 華原:
- ああ、すごい。初めてお会いして。
- 工藤:
- 初めてですね、はい。お願いします。
- 華原:
- よろしくお願いします。あの……、すごい綺麗ですね。
- 工藤:
- なにを言うの? なんでそんな。
- 華原:
- あの、レコードデビュー、レコードを出してから10周年目ということで。
- 工藤:
- そう言えばそうですね。
- 華原:
- おめでとうございます。
- 工藤:
- ありがとうございます。
- 華原:
- 大先輩です。
- 工藤:
- そんなことないよ。
- 華原:
- 本当に大先輩ですけれどもね。
- 工藤:
- すごいセットなんだね。
- 華原:
- はい。
- 工藤:
- すごい、すごい。
- 華原:
- すごい私も嬉しいですけど。いいですよね。
- 工藤:
- うん。ごめんね、話をそらしちゃって。
- 華原:
- いえいえ、とんでもないです。
- 工藤:
- はい。
- 華原:
- 最近はCDをまた出されて。
- 工藤:
- うん、シングルをチラッと出しました。
- 華原:
- はたけさん?
- 工藤:
- うん。
- 華原:
- 作曲?
- 工藤:
- 作曲して。
- 華原:
- それで作詞は?
- 工藤:
- は、自分がやりました。
- 華原:
- 愛絵里さん。
- 工藤:
- うん、そうです。
- 華原:
- あれは、あのお名前は自分で考えなさったんですか?
- 工藤:
- あのね、静香って付く前に母がね、愛絵里っていうのもいいなって思ったんだって。それで、母がせっかく決めた名前だったから私は静香っていう名前に付いて生きてきたけれども、愛絵里っていう名前もなかなかいいなと思って、それでそのまま作詞のほうに使って。
- 華原:
- あ、そうなんですか。私は「どうしてなのかな?」ってずっと思ってたんですけど。
- 工藤:
- 本当は愛絵里だったかもしれなかったっていうことでね。
- 華原:
- あ、そうなんですか。
- 工藤:
- それで付けたの。
- 華原:
- そうなんですか。今回の曲は、すごくいいですね。
- 工藤:
- ありがとう。まあ、元気な曲だよね。
- 華原:
- 歌っててどういうふうなイメージで歌ってますか?
- 工藤:
- うーん? そうだね、どっちかっていうと歌い終わったらスタンドマイク蹴っ飛ばしていいぐらいの感じかな。
- 華原:
- ああ、すごいですね。
- 工藤:
- それぐらい勢いあって歌ってもいいような、そんな感じで。やっぱり喉を壊してる時でも何でも、「ロックでしょ!」ってはたけさんと一緒に電話で話したりしてて。まあ、元気いい曲だった。
- 華原:
- どうして今回の曲は、はたけさんに作曲・編曲を?
- 工藤:
- うーんとね、勢いのある歌で、元気が良くて、あと、覚えやすいんだけどちょっとクセがあるっていうかエグい曲っていうのが歌いたかったのね、次に。誰かな? って思ったら「シャ乱Qのはたけさんだ」と思って。それで話をしたら18曲もらったの。
- 華原:
- 18曲ですか?
- 工藤:
- 太っ腹でしょ?
- 華原:
- すごいですね。
- 工藤:
- うん。18曲もくれて「好きなの選んでいいよ」って。それで好きなの選ばせてもらったの。
- 華原:
- 18曲じゃあ、はたけさんが静香さんにもってきて?
- 工藤:
- うん。まあ、彼のストックのももちろんあるんだけれども、ストックの中から出してくれたんだと思うんだけど、それで18曲全部であって。それで、全部ね、他にもすごくいい曲があったの。でも、自分が今歌いたい曲とはちょっと違ったから。今歌いたいのがその「Blue Velvet」、あの曲だったからそれを選んで。
- 華原:
- ビデオも見させていただいたんですけれども、なんて言うんですか? ベッドの上でパァーッと。
- 工藤:
- あれね。
- 華原:
- 羽根が。あれは気持良さそうですね。
- 工藤:
- でもあれはね、気持良かったけど、あんなにヒステリックになることないでしょ。なんでもワァーッ! ってやることないから、気持良かったけど、ちょっとかゆかったよね。付くでしょ、いろいろ。慣れないじゃない。なんか吸い込んじゃいそうで恐かったし。
- 華原:
- あと、すごく印象的だったのが、ガラスで赤い。
- 工藤:
- あれはすごく。
- 華原:
- 意味があるのかな? と私は思ったんですけれども。
- 工藤:
- あれの構成はね、監督に任せた。
- 華原:
- あ、そうなんですか。
- 工藤:
- やっぱり「こういうヒステリックな感じにしようよ」っていう話になって、まあ、ああいう画像になったまかな。すごく私も気に入ってる、あのビデオ。
- 華原:
- すごくヒステリックっていうのは、私はよくわからないんですけど、すごく刺激的で。私からいうと、朋ちゃんから言うとすごく刺激的なイメージがあって。それでもって強いイメージがあるっていう感じがすごくしたんですけれども。
- 工藤:
- 良かった。嬉しい、嬉しい。
- 華原:
- それでもいいですか?
- 工藤:
- ありがとう。
- 華原:
- あと、絵を。油絵。素晴しいですね。
- 工藤:
- いや、でもね、まだね、知らない色がいっぱいあってね。
- 華原:
- 知らない色?
- 工藤:
- うん。あの、色って探し出せばいくらでも無限大だと思ってるのね。だから、この色とこの色を混ぜたらこの色になるって。例えば赤と青を混ぜたら紫になるでしょ。でも、青が多ければ青寄りの紫になるし、バァーッてすごいいっぱい種類が出来るじゃない。でもね、油絵の場合は、その下に塗った色を、また次に重ねた色っていうので、微妙に全部変化していくから限りないのね。
- 華原:
- 限りない。
- 工藤:
- うん。だから、自分がイメージした色を出すのがなかなか難しいのね。
- 華原:
- 色は、静香さんは、どういう色が好きですか?
- 工藤:
- 私は紫が好き。
- 華原:
- 紫ですか。
- 工藤:
- まあ、基本的には紫。だから、小学生の頃に、女の子がよくモヘアのフカフカの手袋してた人?
- 華原:
- …………?
- 工藤:
- みんなね、つながってる手袋をしてたのね。私はでも、それが苦手で、軍手。
- 華原:
- 軍手? 静香さんのイメージと軍手っていうのはなんか。
- 工藤:
- でもね、軍手をしてたのね。それでどうしても紫色の軍手が欲しかったの。でも、紫色っていうのがそのつながってる手袋にはなかったのよ。で、探し当てたのが、小学生の時に探し当てたのが軍手だったの。それでね、小学生の時、その軍手を付けて学校に行ったら、「それは不良の色だからやめなさい」って先生に怒られた記憶だけある。
- 華原:
- 不良ですか。
- 工藤:
- うん。怒られちゃったの。
- 華原:
- 怒られたんですか。紫っていう色は、私は、静香さん色に対しては本当に素晴しい才能の持ち主だと思うんですけれども、紫っていう色は、どんなイメージなんですか?
- 工藤:
- うーん? そうだな、なんかとってもね、でも紫が好きになったきっかけはね、幼稚園の時に公園の砂場の上に藤棚があったのね。で、藤の花がバッと咲いていたの。
- 華原:
- 花ですか。
- 工藤:
- うん、紫色の。あれがね、すごく綺麗で。それが見たくて砂場に行ってたのね、幼稚園の時に。
- 華原:
- あ、そうなんですか。素敵ですね。
- 工藤:
- だから、そこから紫が好きになったんだけど。でも、紫って時にはすごく気品のある色にも感じる時もあるし、とっても淋しく感じる時もあるし。なんか、あんまり自然の中で見れないような気がするのね。だから、例えば青空とかってすぐ見えたりするでしょ。なんか微妙に夕焼けでも雲の色によって、なんか反射によってたまに紫とか見れるけれども、なかなか見れないからかえって惹かれるのかもしれないけど。
- 華原:
- 私は色はぜんぜんわからないんですけど、明け方の色ってあるじゃないですか。なんか私は重なって見えるような、オレンジとか水色とか、なんかそういうのがいっぱい重なって見えるんですけれども、それは普通ですか?
- 工藤:
- 私もそう思う。
- 華原:
- あの明け方のそらの色っていうのは、すごく好きなんですけども静香さんはどうですか?
- 工藤:
- 私も大好き。一番いい時間だよね。いちばん落ち着く時間。
- 華原:
- 落ち着く時間?
- 工藤:
- なんか誰も起きてないような気がしちゃって。自分しか起きてなしいような気になるのね。そういう時に黙って窓とか明けて外見てると気持がいいよね。
- 華原:
- 私も見てます。
- 工藤:
- 見てる? 朝方寝る人?
- 華原:
- そうですね。朝がなんか好き。
- 工藤:
- そうだね。私も。
- 華原:
- 朝の色って本当にわかんないんですけど、朝帰ってくることがあって、お仕事で。それでベランダに出て空を見上げるのがすごく好きで。
- 工藤:
- まだなんか、なにも息をしてない感じがするからね。街っていうか全部が。
- 華原:
- なんか静かになってるっていうか。
- 工藤:
- なんかかぶさってるような気もするしね、膜みたいなのが。気持いいよね。
- 華原:
- うん。すごくそれはそう思うんですけれども、私は大丈夫かな?
- 工藤:
- いや、華原さんがおかしかったら私もおかしいと思う。大丈夫。
- 華原:
- 大丈夫ですか。でも、本当に素晴しい絵を見ますね。
- 工藤:
- そうかなぁ?
- 華原:
- 毎年、毎年、入賞されて。やっぱり絵を描く時っていうのは、どんな気持になった時に絵を描かれるんですか?
- 工藤:
- うーん? あの、筆を持たない日っていうのがあんまりない、逆にいうと。筆を持つのがもう日課になっているのね。だから、仕事で遅く帰って、次の日が早くて寝なきゃいけなくても、どうしても5分でもいいから筆を持つようにしたのね。そしたら、それが自然とそうでなくちゃならなくなってきたのね、自分で。だから、どういう時に描きたいとかっていうよりは、自然に筆を持ってしまう感じかな。でも、逆にいうと描けない時もあるのね。だから、自然に筆を持っても、絵を描いてて次の色が。あのね、パレットに20種類ぐらい………、もっとだな、30〜40種類ぐらいの色を出しとくのね。それで描いてて次の色を迷った時っていうのは、ぜんぜん描けない時なの。だから、普通に絵を描いてる時っていうのは、もうパッと見ただけで次の色が全部筆にのってくるのよ。なんか自分がつけるんじゃなくて、のってくる感じがするのね。
- 華原:
- のってくるんですね。
- 工藤:
- でもなんか、描けない時っていうのはぜんぜん描けない。
- 華原:
- 一つの作品といえばいいんですか?
- 工藤:
- 絵でいいよ。
- 華原:
- 絵で。絵ができ上がるまでにはどれぐらいの時間とかかかるんですか?
- 工藤:
- あのね、絵の大きさにもよるんだけけども、毎年その二科展っていう賞に出してるやつは、だいたいが100号を1点と50号を2点出してるのるね。100号っていうのはね、私の手を広げて横にちょうど持てるぐらい。で、高さが私のあごぐらいの大きさなの。
- 華原:
- 大きいですね。
- 工藤:
- けっこう大きい。それで、それと50号っていうのを2点描き上げるのは、えぇと、だいたい8ヶ月とかかかってしまうかな。
- 華原:
- あの、お仕事もすごく忙しくて、そのなかでああいう。私が見た絵っていうのは、女の日との絵で。すごいなんて言うんですか? 色彩溢れてるっていえばいいんですかね? 私、色まったくわかんないんですよ、そういうの。聞きたくて聞きたくてしょうがないんですけど。
- 工藤:
- そんなことない。
- 華原:
- その絵を見て、こういう絵はどれぐらいかかっって、どういう気持ち、精神とかもいろいろあるじゃないですか。
- 工藤:
- うん。でも、あるみたい。なんか自分では気が付かないんだけど、その時によって使う色がだいたい暗めだったり明るめだったりするみたい。なんかえぇと、ロスにいる時にも、ロスにちょっと行ったり来たりしてた時があったんだけども。
- 華原:
- あ、そうなんですか。
- 工藤:
- その時はロスでも絵を描いてたのね。でも、その時はほとんどローアンバーっていうちょっと暗めの色があるの。
- 華原:
- ローアンバー?
- 工藤:
- うん。ローアンバーっていうね、あの、茶色と藍色を混ぜたような。
- 華原:
- 藍色。
- 工藤:
- うん、混ぜたような色があるのね。そういう暗めな絵ばっかり描いてたり。時には黄色ってあんまり好きじゃなかったんだけど、最近すごくなんか黄色が好きになってきたのね。
- 華原:
- 黄色ですか。
- 工藤:
- そう思ったらやっぱり、自分が描く女性に黄色の洋服を着せてみたり。やっぱりなんかあるみたい。出ちゃうみたいだね。
- 華原:
- 静さんにとって絵は、自分を表現するものの一つでもありますか?
- 工藤:
- うん、あると思います。
- 華原:
- なんかすごく伝わってくるものは、私はなんかあるんですけれども。
- 工藤:
- 良かった。なんかでもね、二科展っていうのは、いつも毎年プレッシャーで。今年出して、もし受かれば8年連続っていうことになるんだけど。
- 華原:
- 7年連続ずっとですよね。今年も必ず。
- 工藤:
- そうしたいんですけど。
- 華原:
- 頑張って下さい。
- 工藤:
- でも、なんか常にね、描くたびに全てそうなんだけど、私って物事を始める時とか、何か判断する時っていうのは「こうなるだろうな」って考えるでしょ。例えば「きっと絵を描いて、二科展に入選して、8年連続になるだろう」って考えるよりは、私はいちばん最悪のことから始めるのね、いつも考え始めるの。だから、次に何か新しい仕事を始める時も、いちばん最悪のことから考え始める人なのね。だから、なんかいつも危機感でいっぱいになっちゃう。二科展に出す時とか。
- 華原:
- ドキドキするんですか?
- 工藤:
- うん、ドキドキする。
- 華原:
- ドキドキしながら絵を描くんですか?
- 工藤:
- うーん? 絵を描く時は何も。
- 華原:
- 何も?
- 工藤:
- うん。絵のことだけ考えてる。絵もコロコロ変わっていくからね。だから、出品する時だよね。
- 華原:
- それがすごく緊張感。
- 工藤:
- うん。でもまあ、落ちたら落ちたで、また同じような絵でまた来年挑戦しようって思うけど。
- 華原:
- でも、7年連続で素晴しいですよね。それで歌も歌えて。何でもこなせてる女性っていうイメージ。私はそう思うんですけれども。あの、なんかお話ししていいですか?
- 工藤:
- うん。
- 華原:
- あの、「千流の雫」っていう曲がすごく好きで。
- 工藤:
- あ、本当に?
- 華原:
- 私はあの曲がすごく魅力的で。
- 工藤:
- 嬉しいなぁ。え? 本当?
- 華原:
- あの♪ああ、せつなさつのるほど〜っていうところがすごく好きで。
- 工藤:
- 嬉しい。あれはね、私もすごく好きなんだけど、あれを好きって言われる回数よりも、「恋一夜」とかにみんないっちゃうのね。あ、嬉しい。
- 華原:
- あと、「黄砂に吹かれて」。出だしの音とか。なんかもう、もうなんか入っちゃうっていう感じがすごくするんですけど。
- 工藤:
- ずっと「あなたしかいないでしょ」まで、後藤次利さんがずっと書いてて。アルバムも全部彼が書いてくれてたんでね。すごい尊敬してる。
- 華原:
- でも、静香さんは作詞もなされて。
- 工藤:
- でも最近。ちょっと前からかな。何年か前からか。「千流の雫」は自分で書いたけど。
- 華原:
- あの曲はね、すごく好きで。私、高校生の頃、みんなに自慢して歌ってたんです。
- 工藤:
- 本当? え? 聴いてみたいなぁ。
- 華原:
- 歌っていいですか? 歌いたいですね。いつも工藤静香さんの歌っていうのは、絶対にみんなが歌いますよね。
- 工藤:
- あ、本当? それはもう光栄ですね。
- 華原:
- 絶えないというか、必ず前に進んでるしっていうふうに思うんですよ、私。
- 工藤:
- ありがとうございます。
- 華原:
- いえいえ、そんな「ありがとうございます」なんて。私がありがとうございます。あと、静香さんて美しいっていうイメージもあるんですよ、私にとって。
- 工藤:
- どうかなぁ?
- 華原:
- 声のビブラートのかけ方とかすごく私は美しいなぁと思います。ああいうビブラートのかけ方っていうのは、自然に生まれてくるものですか?
- 工藤:
- うーん? 遠回りは、私はすごく遠回りをしたと思う。あの、何回もヴォーカルトレーニングとか最初から通えばいいんだけども、行かなかったのね、ぜんぜん。なんか自分で何か考えて進めることは好きなんだけど、ジグソーパズルとかそういうのが大嫌いなのね。
- 華原:
- ああ、パズル。
- 工藤:
- 最初から出来るって決まるじゃない、ジグソーパズルって。だから、それに向かって何かやるのが大嫌いなの。創造できないものを仕上げることが大嫌いなのね。最初にね、おニャン子クラブの時かな? 何かに先生に言われた言葉がきっと嫌でヴォーカルトレーニングをやらなかったんだと思うんだけど。「今これをやると、こういう声になる」っていうことをバンッて言われたのね。だから、まだその時はまだ10代だからぜんぜん柔軟性とか何もなくて、キッチリ固まってるでしょ。自分のことだけで精一杯だったから。だからそれでね、ヴォーカルトレーニングをやめちゃったと思うんだけど。なんかね、遠回りをし過ぎちゃったっていうか。だから、コンサートの時とかも喉を壊して壊して。だんだん声質も変わってきたし。だから、どうすれば高い音が出るのか、なんか自分で自然に痛めにがらやってきた感じがする。とても乱暴だったと思う。だから、自分の力以上に声を出してしまうから、結局、毛細血管が切れて血が出てしまうし。けっこういっぱいそういうことをしてしまったからね。普通に出す声は、やっぱり前に比べると喋る声は低くなったかな。歌のほうは両方、上も下も広がったけれども。でも、やってる? ヴォーカルトレーニングとか。
- 華原:
- 私はデビューをした当時は2回だけ行きました。2回だけヴォーカルトレーニングに行ったんですけど。2回か3回かわからないんですけど。その先生の、先生がいるわけじゃないですか。その先生の声になっちゃうと思って、すごく恐かったんですよ、そこに行くのが。だから私は逃げました。
- 工藤:
- なんかでもわかる、恐いっていうのは。
- 華原:
- なんか自分は自分のスタイルが持ちたくて。だから教えてもらうんじゃなくて、自分で声は探し出すものなのかなっていうふうに思っちゃったんですよ。
- 工藤:
- でもなんか、えぇと、いつぐらいかな? あのね、パッと変わった時があったと思ったの、私。テレビとかで見せていただいてた時に、「すごい高音が伸びるようになった」と思った時があったのね。
- 華原:
- あの、番組で私のことを「彼女はすごく努力をしてる」っていうふうに褒めていただいて。
- 工藤:
- 見たの?
- 華原:
- ありがとうございました。
- 工藤:
- いえいえ。本当にそう思ったの。なんかなんて言うのかな? パンッて抜ける瞬間っていうのが、自分でも「あ、声が出るようになった」って感じられる時と感じられない時があると思うけど、「きっと彼女は、華原さんは感じてるんだろうな、今」って私は思ったのね。それほどなんか声がね、パンって抜けるように聞こえたのね。だから、すごい自分で努力してるんだろうなって思った。
- 華原:
- ありがとうございます。
- 工藤:
- すごい。
- 華原:
- 努力は努力のみで頑張ってやっているんですけれども。
- 工藤:
- そうだよね。
- 華原:
- でも、あの、やっぱり精神的な問題とかそういうところで。高い声を出す時に限って何かを考えちゃうと、それが出なかったりする時があって。そういう時は静香さんはありますか?
- 工藤:
- うーん?
- 華原:
- 声を出している時に、他のことがフッと邪魔をする時ってないですか?
- 工藤:
- あるね。あと、「出なかったらどしよう?」とか、そういう自分に負けちゃう時は出ない。
- 華原:
- そうですよね。
- 工藤:
- 同じ。
- 華原:
- 同じですか。良かったぁ。
- 工藤:
- 常にね、やっぱり私はどっちかっていうとそう見えないほうだから。ぜんぜん緊張してないっていうふうにずっと言われてきてたから。でも、それはそれで私はすごく好きなのね。
- 華原:
- いごく堂々と。
- 工藤:
- そういうふうに見せたいなって、もうずっと10代の時からそう思ってきたから。でも、なんかあのね、どうしてもやっぱり本番前とかは、足がちょっと震えるし。緊張したら緊張した分だけ声帯が締まってしまうし、声は出なくなるし。やっぱり緊張すると喉っていうのは締まるまのですか?
- 工藤:
- 詰まる。ぜんぜん詰まっちゃう。ダメだね。震えちゃうし。
- 華原:
- そうですよね。私は、そこを今さまよってます。先輩だからいろいろそういう話しを聞きたくて。
- 工藤:
- でもなんかね、緊張よりも……。私もでもね、今でもね、「自分がこの歌をすごく好きで歌ってる」って思うでしょ。本当に実際そうなわけだし。で、「この歌を一人でも多くの人に聴いて欲しいな」って思って。やっぱりすごい自分の歌って可愛いじゃない。
- 華原:
- はい。
- 工藤:
- で、なんか、この歌が持ってる魅力よりも、自分の声がのった時にもっとよく聴いてもらいたいなっていう気持ちよりも、緊張したのが勝っちゃう時ってやっぱりあるから。だから、私は「この歌が一人でも多くの人の耳に届けばいいな」って思って、「こんなにいい歌なんだから」って思って歌ってる。そういうことをね、一生懸命考えると、あんまり緊張したりするほうに頭が、意識がいかないで済むから少しはね。少しは。でも、緊張することは緊張する。でも「緊張しちゃうな」って思うとガッて緊張するから。「大丈夫だよ」って言い聞かせたりすると、緊張は少しだけほぐれるかもしれない。
- 華原:
- すごいですね。コンサートとかも何回もやりこなせてきていらっしゃるじゃないですか。コンサートっていうのは、静香さんにとってどういうものですか?
- 工藤:
- うーん? 私は、だけれども、えぇと、歌手として必要なものだと思う。
- 華原:
- 必要ですか。
- 工藤:
- うん、絶対に。やっぱり普段ね、自分のCDを買って聴いてる人たちに、やっぱりCDっていうのはもちろん聴いてもらってるわけだけれども、生の声っていうのはやっぱり聴いてもらいたいし。ずっと生で、向こうは大勢で自分は一人。だけれどもその中での空間で、キャッチボールってけっこうあると思うのね。だから、それはすごい、一番って言っていいほど大切にしてるかな。
- 華原:
- すごいですね。ちょっと飲んでいいですか?
- 工藤:
- 私ももらっちゃおう。
- 華原:
- 髪の毛がすごく綺麗ですね。
- 工藤:
- 髪の毛。なんかいろんな色にしちゃって、なんかどうしようかなって思っちゃうね。
- 華原:
- 普段は、家にいらっしゃる時とかは、なんかこんなこと聞くのは失礼かもしれないですけど、どんな格好してるんですか?
- 工藤:
- バラバラかな? ジーンズに、今だったらタンクトップとか。ジーンズか、こういうワンピースか。けっこうワンピースって楽なのね。ストレッチだし。ストンとしてるものを着てる。ワンピースかジーンズかどっちか。
- 華原:
- すごいですね。
- 工藤:
- パジャマはちょっとね、着なくなっちゃったかな。
- 華原:
- パジャマは着なくなった?
- 工藤:
- うん。パジャマで家に、休みの時とか一日中ゆっくりしてるとか、そういうのはあんまりなすかな。
- 華原:
- 外には出られますか? 休みの日なんかは忙しくてないかもしれないとは思うんですけども。
- 工藤:
- ううん。犬の散歩に行ったりする。
- 華原:
- あ、犬を飼ってるんですか?
- 工藤:
- うん。犬が3匹いて。
- 華原:
- 3匹ですか。
- 工藤:
- そう。犬が大好きなの。
- 華原:
- 犬が大好きなんですか。
- 工藤:
- うん。よくなんかね、「猫飼ってるでしょ」とか言われるんだけど。
- 華原:
- 私も猫を飼ってるのかなっていうふうに思いますけど、犬が大好きですか。
- 工藤:
- うん、犬が好き。なんか、猫ってね、猫もすごく好きなんだけれども、なんか淋しくなっちゃうのね。なんか餌だけあげれば好きにしてるでしょ。だからなんか、犬ってやっぱり自分に来るでしょ。で、なんか、かまってあげないといけないじゃない。なんか世話をするのが好きなのね。なんでも構うのが好きなの。だから犬が好きなのね。なんか勝手に一人でツンとされちゃうとね、淋しくなっちゃうかもしれない。
- 華原:
- お買い物とかは行かれたりするんですか?
- 工藤:
- うん。買い物も行く。
- 華原:
- 一人で行かれるんですか? まさか一人で行かないですね。私が間違えて質問しました。
- 工藤:
- 私はね、でも一人で歩く人なの。
- 華原:
- そうですか。
- 工藤:
- 夜とかも。でも、最近ね、やっぱりマネージャーに「危ないからやめてくれ」って言われるようになって。いろいろ物騒でしょ。なんかいろいろ大変じゃない。だから、なんか私は平気で車で一人でバァーッて。
- 華原:
- 車を乗られるんですか?
- 工藤:
- うん。
- 華原:
- すごい。
- 工藤:
- なんか一人で行動する人だよね、どっちかっていうと。友達とどっかで待ち合わせして外に飲みに行くっていうよりも、友達はみんなうちに来るのね。
- 華原:
- 言えに来るんですか?
- 工藤:
- 電話がみんな唐突なの。だから電話がかかってきて「何してんの?」っていうから「うん。今、家にいるよ」「うん。じゃあ、今行く」って切られちゃうのね。そういう友達もいれば、「今から行ってもいいかなぁ?」ってケーキ持ってきてくれる子とかもいるし。みんなうちに来る。
- 華原:
- そうなんですか。
- 工藤:
- でも、そういう家でやるのがすごく自分も好きだし。私はだから、買い物とかに行く時は、あと、飲みにチラッとバーとかに行く時も、けっこう一人で行ったりするんだよね。
- 華原:
- 似合いますよね、そういうの。だって朋ちゃんが一人でもしね、行ってね「アイスミルク下さい」っていう感じじゃないですか、私はどっちかっていうと。だけど静香さんの場合は、スタスタスタスタスタって歩いてって、カッコ良くっていうイメージはあるんでけど。
- 工藤:
- そんなことないよ、ぜんぜん。もっとぜんぜんラフ。
- 華原:
- ラフですか。
- 工藤:
- なんかあの、あんまりなんて言うのかな? 人に気付かれたりとかっていうのは、あんまり気にしない人。だから自由に好き勝手どこでも出かけてる。
- 華原:
- でも、危ないので気を付けて下さい。
- 工藤:
- はい。でも、出かけたりする?
- 華原:
- 私は最近、家にいます、ずっと。
- 工藤:
- 家が落ち着くんだよね。
- 華原:
- でも、逃げ出したくなる時はある。
- 工藤:
- 家の中から?
- 華原:
- 家の中から外に逃げ出したくなる時がある。
- 工藤:
- そういう時は逃げ出したほうがいいんだよ。
- 華原:
- 逃げ出したほうがいいですか?
- 工藤:
- うん、お散歩程度にね。
- 華原:
- お散歩程度に。お散歩程度にって行くと、なんか前もそうだったんですけど、私の話なんですけど、自転車で外に出たんですよ。そしたらいろいろなことを考えながら走ってっちゃって、ここはどこなのかってわかんなくなっちゃったんですよ。そういうことがあって、そういうふうになっちゃったりとかね、なんかすごく大変になっちゃうんですよ。
- 工藤:
- 考え事してる時は出ちゃダメだね。
- 華原:
- 出ちゃダメですか。
- 工藤:
- やめよう。家にいよう。
- 華原:
- 家にいよう。
- 工藤:
- うん。なんかほら、気晴ししたい時っていうか。でもね、そうだな、悩んだりする時に、辛い時とか悩んだりする時にお酒とか絶対に飲まない。
- 華原:
- 悩んでる時にお酒を飲んじゃいけないんですか。
- 工藤:
- うん、私はね、そう思う。
- 華原:
- ああ、やっぱり。それは静香さんのスタイルですね。
- 工藤:
- うん、なんか私のスタイルだな。
- 華原:
- すごくスタイルがありますよね。
- 工藤:
- うん。なんかみんなで、友達とかと会ってはしゃぐ時は、楽しい時だけ。なんか悩み事があってね、人に相談するのは解決してからだね。だから、相談っていうか、話しを聞いてもらう。もうみんな友達はわかってるから、「なんかあったんでしょ?」って言われるよね。連絡が閉ざしちゃうみたい。
- 華原:
- 私はね、あのね、本当はそんなにお酒なんかは飲めないんですよ。だけど、なんか悩んでる時にお酒を飲むと、「それがそういうことだ」みたいなイメージがあって。で、私はもうお酒が飲める年だし、ぜんぜん飲んでも構わないわけだから飲むんですけど、悩んでる時にお酒を飲むのが正しいって思っちゃってるんですけど。でも、悩んでる時にお酒を飲んじゃいけないですね。
- 工藤:
- いや、私はなんか。もっと落ちるじゃない。それで落ちてる時がお酒に酔ってるから、定かでないでしょ。だから、なんか辛いんだよね。だからなんかちゃんと正気の時に悩んでたほうがよっぽど気持いいなって思って。
- 華原:
- 最近は楽しいですか?
- 工藤:
- うーん? 行ったり来たりかな。なんか、バイオリズムがやっぱり常になんかほら、フラットな時がないのね。
- 華原:
- フラット?
- 工藤:
- だから、まっすぐいる時がないから、常に波打つでしょ。だからドンッて落ちる時っていうのはやっぱりある。何してもそれが。悩んでることは自分でもわかってるんだけど、またそこに敢えて行こうとはしないし。でも、気が付けばそのことばっかり考えてるし。あるよね、やっぱり。
- 華原:
- ありますか。
- 工藤:
- うん。でも、そういう時は、大抵なんか仕事の打ち合わせとかマネージャーとしてても、ぜんぜん聞けてないような気がするよね。そういう時は必ずマネージャーが紙に書いてってくれるの。「明日はこれこれこうですよ」って。そうじゃないとぜんぜん聞いてなくって「うん」ってわかってるんだけど。やっぱり何か考えちゃってる時って、中に残っちゃうでしょ。だから華原さんが自転車でどっか出かけてしまうって………。
- 華原:
- 「華原さん」とか言わないで下さい。なんか恥ずかしい。
- 工藤:
- なんて言えばいいの?
- 華原:
- 「朋ちゃん」って言って下さい。
- 工藤:
- じゃあ、朋ちゃんが………。
- 華原:
- ありがとうございます。
- 工藤:
- 朋ちゃんが自転車で出てっちゃうのと同じような感じ。でも、悩んでる時とかねそういう辛い時とかに車に乗ると、やっぱりすったりぶつけたりするんだよね。一度すったことがあって。
- 華原:
- すった?
- 工藤:
- ガッ!! と。
- 華原:
- ガッ!! と?
- 工藤:
- 壁に残ってたの、ずっと。家出た駐車場のところで、本当に家を出て左に曲がったのね。そのガレージを出て左に曲がったその正面が、人の家の壁だったの。その時にね、すごい怒ってたんだよね、すごく。なんかね、何かっていうのはちょっと覚えてないんだけど、泣いてたの、けっこう。ウワァーッ!! って泣いてで。でね、車に乗った瞬間に音楽をバンバン鳴らしてたの。その時なに聴いてたかな? ジャネット・ジャクソンかなんか聴いてたのよ。それで、すごい音で、シートがベースの音で動くぐらい大きな音で聴いてたのね。そしたら、バッて行ったのはいいんだけど、止まるじゃない。そしたらスレた音も聞こえないの、音楽で。で、「なんでこの車は進まないんだ!?」と思ってアクセル踏んでたのね。そのまんま壁に当たってたの、ずっと。
- 華原:
- ずっとですか?
- 工藤:
- 「あ、壁に当たってるんだ!」ってちょっとしたら気が付いて。ちょっとバックしていったら、真っ赤だった。車が赤なのね。赤いのが剥げちゃっててね、壁が赤くなっちゃってて。それ以来もうやめたの。だからもう、朋ちゃんは事故とかに合う前に、なんか考えてる時は自転車に乗らないほうがいい。おうちにいたほうがいいと思う。
- 華原:
- おうちにいます。
- 工藤:
- 車は乗らないの?
- 華原:
- 車は、私は免許がないので乗れないです。
- 工藤:
- でも、なんか取らないほうが良さそうだよね。
- 華原:
- そうですか? やっぱり静香さんから見た私は、やっぱりちょっと危ないですか?
- 工藤:
- 危ないっていうかね、心配。きっとみんなもそうだと思うんだけど、なんか。だから、奨めないな、車の運転は。
- 華原:
- そうですか。
- 工藤:
- うん。心配になっちゃうね、きっと。
- 華原:
- あの、赤っていう色で思い出したんですけど、スポーツ新聞で「赤はすごく攻撃的な色だ」っていうふうに書いてあったんですけれども、赤はそうなんですか?
- 工藤:
- うーん? 赤ってあのね、やっぱり熱の色が赤だって思ってるから。熱っていうのがね。なんかだから、例えばすごいいっぱい考えてる時とか、悩んでる時とか、あと誰かを愛してる時とか、全部熱って出るじゃない。私は詞を書く時って必ず微熱が出るのね。
- 華原:
- 熱?
- 工藤:
- 知恵熱みたいのが出ちゃうの。
- 華原:
- 体温計で計った熱?
- 工藤:
- うん、その熱が出ちゃうの、実際に。それと同じように、きっと人間が何か動いたり考えたりする時っていうのは、ぜったいにバッと瞬発的にでも、瞬間でも熱がガッと出るじゃないかなって思って私は赤っていうのが熱の色って思って攻撃的な色だと思って新聞に書いたの。
- 華原:
- あ、そうなんですか。私は赤っていうと、夏で鼻血なんです。
- 工藤:
- なんで鼻血なの?
- 華原:
- 暑いと鼻血が出ちゃって。
- 工藤:
- 暑いと鼻血が出るの? え? 本当?
- 華原:
- そうなんですよ。静香さんが微熱を出された時は、私はお薬を持っておうちにお届けします。
- 工藤:
- はい、お願いします。なんで鼻血出ちゃうんだろうね。出やすいの?
- 華原:
- 鼻血はね、なんかね、もうすごいんですよ、ダァーッ!! ってなんか。そんなのはぜんぜん関係ない話なんだ!! 私はそんなことが聞きたくてここにいるわけじゃない。そうですね、歌は本当に大好きです、静香さんの歌は。
- 工藤:
- ありがとう。
- 華原:
- 本当なんか、みんな応援してますよね。もうずっとずっと。
- 工藤:
- いずっと歌い続けていたいと思う?
- 華原:
- 私ですか? 朋ちゃんはずっと歌い続けたいと。
- 工藤:
- 「思うかな?」ぐらい?
- 華原:
- そうですね。歌は続けたいという気持はあります。ただ、身体がついていけるか。こういうお仕事って、身体の問題もあるじゃないですか。
- 工藤:
- そうね。
- 華原:
- わからないですけど、静香さんのほうが先輩なので、そういうところはすごくよくわかっている方だと思うんですけれども。私はなんかあれですね、そういう時はすごくがっかりする。
- 工藤:
- まあね。
- 華原:
- 静香さんは5年後とか10年後とかは、歌を歌い続けますか?
- 工藤:
- うん、歌ってると思う。
- 華原:
- それは朋ちゃんも嬉しい! それは朋ちゃんも嬉しい!!
- 工藤:
- なんかもっと遊んでると思うのね。だから、なんか例えば誰かとバンドを組んだり。まあ、貴さんとユニットをこのあいだ組んだり。
- 華原:
- 私もう、あれ、すごいジェラシー感じたんですよ。あれ、すごいもうね、あの、チューしたじゃないですか。
- 工藤:
- うん、チューした。
- 華原:
- チューだめです! チューだめです!! すいません、生意気なこと言っちゃって。
- 工藤:
- いえいえ。みんなに言われた。「チューだめ」って。
- 華原:
- チューだめって言いますよね。
- 工藤:
- 言ってた。
- 華原:
- チューはダメです。みんなの静香さんです。他の番組とかで石橋貴明さんと会うと「ああ、こいつぅ」って、本当は思ってるんですよ。本当は思ってるんですけど。
- 工藤:
- もうね、チューしたよね。
- 華原:
- あれは静香さんがいいと思ったから。
- 工藤:
- でも、あれは秋元さんに任せたな。秋元さんが「自分はこうする!!」っていう映像があったらしくて。だからほら、それぞれのみんなの、持ち持ちのプロがいるじゃない。だから、その人をもし尊敬していれば、その人に任せようと思う。
- 華原:
- でも、チューは嫌だった。
- 工藤:
- そうよね。チューはね。
- 華原:
- でも、そうですね。スタッフの方に任せるっていうのは、信じるということと同じことだったりするっていうのは、生意気ですけど最近感じてきてることなんです、私は。
- 工藤:
- うん、そうだね。
- 華原:
- じゃあ、5年後も10年後もずっとずっと絵も描いて、歌もずっと歌い続けて、コンサートもみんなに見せてくれて、伝えてくれてっていう静香さんでいてくれますね?
- 工藤:
- うん、絶対。絶対なんて言っちゃって。絶対、大丈夫だな。
- 華原:
- 良かったです。どうもありがとうございました。
- 工藤:
- はい、ありがとうございました。
- 華原:
- 今日のゲストは工藤静香さんでした。ありがとうございました。