#021
HomePageだけの特別編集版 近藤真彦編
- 近藤
- まあ,もともとやっぱり車が好きだったと思うんだけど.で,意外と公道では自 信があったんですよ,他の人に負けないなっていう.で,アマチュアのレースに出て, 30台中29位ぐらいだったんですよ.
- 光一
- アマチュアレースで.
- 近藤
- ええ.で,ショック受けて.で,その時にメインで走ってた車がやっぱりF3000 とかF1みたいな形で.まさか僕がそれに乗るとは思わなかったけども,ああいうメインで .僕ら朝の8時ぐらいから始まるレースですから,誰もお客さんもいないんですよ.で も,メインになると,やっぱりお客さんがワァーッと何万人も集まってきて「いつか, ああいうレース出たいな」って思ってたんだけど.でも,まさかやるとは思わなかった けどね.まあ,そんなことで,ついにそこまでいっちゃったっていう.
- 光一
- 今はもうフォーミュラニッポンですよね.
- 近藤
- そうです.
- 光一
- 日本の最高のレースですもんね.
- 近藤
- はい.
- 光一
- いや,やっぱ憧れますよ.
- 近藤
- 今度,観に来て下さい.
- 光一
- あ,もうぜひ!
- 剛
- 行きます!
- 近藤
- 近くでやってる時にね.
- 剛
- やっぱりあれですよね,首がフルフルッと.よくテレビで車載カメラの映像見ると さ,大変そうやん,すごい.首ってやっぱり鍛えられるんですか?
- 光一
- 5倍ぐらいの重力って聞いたことあるんですけどね.
- 近藤
- あのね,車はあの,ダウンフォースっていって,羽根が付いてるんで,ウィング が付いてるから下に押さえ付けられてるんですよね.で,タイヤも柔らかいコンパウン ドで,道路に吸い付くようになってるんですよ.だから300km/hぐらいでも緩いコーナ ーだったらそのままギュッて曲がってっちゃうんですよ.吸い付いてるから,ハンドル もすごい重くなるんですけどね.で,車と身体はシートベルトで何個も留められてるん で,それは右にハンドル切ればギューッと右にいくんですけど,どうしても首だけ残っ ちゃうんです.固定されてないから.で,ヘルメットかぶってるから重いでしょ,ちょ っと.
- 光一
- そうですね,遠心力つきますしね.
- 近藤
- だから,ガクーンと首だけ置いてかれちゃうんで.それを置いてかれないように ,自分の首の力でグーッと上げて.
- 光一
- やっぱり首,太くなりますよね?
- 近藤
- 太くなります.シーズンオフだとまだいいんですけど,始まるとちょっと太くなりますね.
- 光一
- なんか,全身の血が下にいったりとかは?
- 近藤
- 気持ち的にはね,ズバッと曲がると,やっぱり身体の血が半分ぐらいググッと寄 る感じですね.スタートの時もやっぱり全部後ろに血がグーッとくる感じ.あの,飛行 機の時の.
- 光一
- ええ,ええ,きますね.
- 近藤
- あれの何倍かぐらいのGが.
- 光一
- 何倍!?
- 近藤
- それがもう,一つの小さい車ですからね.それにドンッとかかってきますから, もうかなりすごいですね.
- 光一
- すごいですね.
- 剛
- すごい世界ですよね.
- 光一
- 自分ら300km/hの感覚なんか,絶対に体験しないですからね.こんなちっこい車 の中で.
- 剛
- まず,外見れないでしょうね,僕なんか.
- 近藤
- だから,しないほうがいいね.
- 剛
- 多分,しないですけど.
- 近藤
- 危ない.あの,ル・マンとか行くんですよ.で,外国のサーキットってそれでな くても心細いんですけど.で,ル・マンていうのは1台の車を3人でドライブするんです ね,一日中走りますから,24時間.それで去年に関しては,僕の後に鈴木亜久里選手が 交代して乗るんですけど,2時間交代で僕は終わって,亜久里選手に代わって亜久里選 手が走りますね.それを僕は寝ないでちょっと見に行ったんです,コースに.どういう ふうに走ってるかって見に行って.「あ,あの車そうだ」と思ったら,フゥーンといっ ちゃって.「速い」と思って.「あれに人が乗ってるんだ」.
- 光一
- いや,自分も乗ってるじゃないですか.
- 近藤
- そうなんだけど.
- 剛
- 乗ってますよ,マッチさんもね.
- 近藤
- あ,そうだ.人じゃなくて俺も乗ってたんだ,さっきまで.
- 光一
- 自分も運転してらっしゃいますよね.
- 近藤
- そうそう,そう思うと,「ああ,やめよう,やめよう」と思って.怖くて.
- 光一
- あ,そうか.人のを見ると.
- 近藤
- もう,あんな速い車乗ってるなんて信じらんないぐらい.
- 剛
- すげぇなぁ.
- 光一
- いや,なんかもう,僕らから見ると,仕事もしてレースもして.本当,すごいシ ビアな世界でいるわけじゃないですか.
- 吉田
- 僕のイメージでは,僕はお会いするのは初めてだけど,僕ずっとテレビで見てて ね,「あ,こんな歌ああやって歌う人って相当」.
- 光一
- あ,♪ギンギラギンに〜.
- 吉田
- それは違うけどね,ともかくね,「この人,遊んでるな」っていう.
- 光一
- あ,そうですか.
- 吉田
- うん.相当それも卓越した遊びを.
- 近藤
- ええ,遊んでますね,はい.
- 吉田
- なんか楽しんでるみたいな気するんだよね,いろんな人生とかをすごく.
- 近藤
- 確かにあの,そうですね.楽しいことは楽しいですね.
- 光一
- なんか昔,中嶋悟さんと対談したことがあるんですけど,レーサーの方って,マ ッチさんももちろんそうなんですけど,自分の生きる世界を知ってる感じがするんです よね.
- 吉田
- だから,近藤真彦と一緒にいると楽しいんだろうと思うよ,男たちもみんな.お 酒飲むんですかか?
- 近藤
- はい,ビールを.
- 吉田
- この人とビール飲むと,きっと楽しいですよ.
- 光一
- すごいなんか勉強になりそうですね,一緒にいると.
- 吉田
- 面白いんだろうな,なんか.なに言うかわかんないよね,なんか.
- 近藤
- 今度ぜひ.
- 吉田
- いやぁ,本当に.なんかオジさんぽくなったけど.
- 近藤
- 今度ぜひ一つ.君たちはまだ飲めないから.
- 光一
- マッチさんは酔っ払ったらどうなります?
- 剛
- 騒ぐほうですか? それともなんか急に怒りっぽくなったりとか?
- 近藤
- いえ,騒ぐほうですね.
- 光一
- あ,騒ぐほう.
- 近藤
- っていうか,騒ぐほうのお酒を選んで飲む.
- 吉田
- そう,それはいいんです.
- 剛
- あ,お酒によっても違うんですか.
- 近藤
- 悩むほうだとか,愚痴るほうだとかっていうタイプの人たちと飲みに行くと,す ごく美味しくなくて.
- 吉田
- そうそう.
- 近藤
- 次の日に頭いたくなっちゃうんですけど.
- 吉田
- 不愉快になっちゃう.
- 近藤
- そうですよね.
- 光一
- 気持ち良く飲むと?
- 吉田
- 明るく楽しくやってれば,もうこんないいものはない.
- 近藤
- バァーッて騒いで,ワァーッて飲んで,バタッと寝て,次の日は二日酔いもない し爽やかですから.そういうお酒は美味しいですよね.
- 吉田
- おっしゃる通りです.明るくて楽しくて.
- 光一
- 拓郎さんなんかは? 昨日は?
- 吉田
- 昨日は最低だ!! 俺は.
- 近藤
- え!? どうしたんですか?
- 吉田
- いや,最低だった.今度,六本木行こう.
- 近藤
- はい,ぜひ.
- 光一
- さぁ,それではこのへんで番 組の本題,愛について語って欲しいんですけど.
- 近藤
- 愛?
- 光一
- ええ.LOVE LOVEなこと,もの.
- 近藤
- 愛は………,一つですね.
- 光一
- 愛は一つ.なるほど.それではですね,番組が利用してるパナソニックのデジタ ルスチールカメラでですね,マッチさんが収めてきてくれたんで.
- 剛
- 何でしょう?
- 近藤
- まず,同じ写真ばっかで申し訳ないですけど.
- 剛
- お!? ワンちゃん.
- 近藤
- これはうちで,もう僕と愛し合ってる.
- 光一
- これはゴールデンレトリバー?
- 近藤
- 彼女,ディノっていう名前なんですけど,僕にかなり惚れてるなっていう.僕を 見る目がハートなんですね.
- 吉田
- 本当だ.目が潤んでるね.
- 光一
- すごい可愛い顔してますね.
- 剛
- 可愛いなぁ.
- 近藤
- これ,メチャメチャ可愛いでしょ?
- 剛
- 可愛いですね.
- 近藤
- メチャメチャ可愛いですよ.
- 光一
- なんか今,もう親バカ状態になってますよ.
- 近藤
- 俺,ここで見てもメチャメチャ可愛いと思うもん.
- 剛
- なんか,全部犬なんですけど.
- 近藤
- これ,メチャメチャ可愛いなぁ.これ,ちょっとテレビでアップで映していただ いて.これ,可愛いわ.
- 光一
- これはもういつ頃から?
- 近藤
- これはもうね,2年半以上経ってますね.
- 光一
- ディノちゃん.
- 近藤
- ディノちゃん.
- 光一
- ちゃんと散歩とか行くんですか?
- 近藤
- もちろん.散歩行って.夜とか僕,お風呂出てからちょっと二人でデートしに.
- 剛
- あ,そうなんですか.
- 近藤
- ええ,夜な夜な公園に行って.缶ビール持って.公園で放してダァーッて走って る時,俺,缶ビール飲みながら.メチャメチャ可愛いですよ.
- 光一
- ちゃんと帰ってくるわけですよね.
- 近藤
- 帰ってきます.
- 剛
- いいですね.
- 光一
- いいなぁ.やっぱり近所の愛犬友達とかいるんですか?
- 近藤
- ええ,僕はいないんですけどね.やっぱり仲間はたくさんいるみたいですね.同 じ種類だとか.
- 光一
- あ,ディノちゃん自身.
- 近藤
- うん.で,犬は犬同士で気が合う,合わないってやっぱりあるの.
- 剛
- あるんですか.
- 近藤
- だから,公園に行っても,気が合わない犬とは遊ばない.で,犬同士もわかって るんですね.名前はわかってないかもしれないけど,毎日合う友達はわかってるんです よね.頭がいいですよね.
- 光一
- ディノちゃんを飼おうと思ったきっかけは?
- 近藤
- もともと僕,犬が好きだったんで.いつか大型犬と一緒に散歩したり暮らしたり したいなって思ってたんで.
- 光一
- ディノちゃんとドライブとか?
- 近藤
- 行きます,行きます.海も一緒に行くし.
- 光一
- 羨ましい犬ですね.拓郎さん犬は? この前,猫は嫌いだって言ってましたけど .
- 吉田
- 犬は可愛いですね.犬はだけど,この人はっていうか,この方は,まだ独身です か?
- 近藤
- 独身です,はい.
- 吉田
- あの,恋人とかは?
- 近藤
- いないと思います.
- 吉田
- あ,そうですか.
- 光一
- いや,いるかもしれないですよ.
- 吉田
- やっぱりいずれは必要になるんでしょ?
- 近藤
- そうみたいですね.
- 吉田
- そういう時は,やっぱり雇い主としては嫉妬したりするんですか? お婿さんに .
- 光一
- 親心で.
- 近藤
- やっぱり選びますね.「あの犬はダメだけど,ここの犬だったらまあいいかな」 とか.
- 吉田
- それ,なに? 基準は.
- 近藤
- 基準はやっぱり,ブサイクな犬はまずやっぱり.
- 吉田
- ブサイクね.
- 光一
- 完全にパパになってますね.
- 近藤
- うん,可愛いんですよね.今度ぜひ.会わせますから.
- 剛
- ありがとうございます.
- 光一
- ありがとうございます.ディノちゃん.
- 近藤
- 可愛いでしょ? だって.
- 光一
- 可愛いですよ.
- 近藤
- 俺,この写真だったら1時間見てられる.ちょっとおかしいですね.
- 光一
- いや,可愛いですよ.LOVE LOVEは犬.
- 剛
- ワンちゃん.
- 近藤
- ワンちゃん.
- 光一
- さあ,それでは次,これいきましょうか.何でしたっけ?
- 剛
- これは今日から名前が変わるんですよ.
- 近藤
- なに?
- 剛
- ディノちゃんっていう名前に.
- 光一
- ディノちゃん.可愛がってくださいね.
- 近藤
- これ,お金いれなくていいの?
- 光一
- 入れなくていいです.回していただければ.
- 近藤
- はい.
- 光一
- これね,けっこうね,ムカつく質問とか入ってるんで.決して僕たちが考えたわ けじゃないですから.
- 近藤
- それは,見てムカつく質問なんじゃないの? もうすでに.
- 光一
- いや,これは大丈夫ですね.たまに入ってるんですよ.「僕たちのダンセイパイ 」……….
- 近藤
- ダンセイパイ? 「僕たちのダンセイパイ」.
- 光一
- さぁ,気をとり直していきましょう.「僕たちのダンセンパイ」………….ちょ っと呼んで.
- 剛
- 「僕たちの大先輩,近藤真彦さんに質問です.大先輩,近藤真彦さんが緊張してし まうぐらいLOVE LOVEな先輩は誰ですか?」.マッチさんでも緊張してしまうLOVE LOVE な先輩.
- 光一
- 大先輩.……言えた.まあ,芸能界だけじゃなく,レースの世界でも.
- 近藤
- もちろんレーサーの先輩たちは,もう緊張しまくりですね.僕はあの,日産のワ ークスなんですけど.ワークスってまあ,日産の所属のドライバーなんですけど,先輩 ばっかりなんですよ.だからもう,本当に日本を代表するドライバー,もちろん星野さ んとか亜久里さんとか影山選手とかね.その人たちに会うとやっぱり怖い.緊張します よ.
- 光一
- そうですか.
- 近藤
- それで一緒にレースとか,ル・マンとか海外遠征行きますよね.
- 光一
- それでそのチームで出るわけですね.
- 近藤
- そうです.そうすると,僕が夢に見てたようなドライバーの人と一緒に,海外で 同じレーシングスーツ着て戦うわけですよね.だから,緊張しますよね.すごい緊張し ます.
- 光一
- ル・マンだと交代制ですから,自分が突っ込んだらどうしようとか?
- 近藤
- そうです.壊したらダメだし.あとは,自分が走ってる時の車のインフォメーシ ョンを次のドライバーに伝えるたるに,メカニックに全部無線で走りながら知らせるん ですよ.それも完璧なデータを知らせないと.例えばブレーキが少し奥に入っちゃって ,入るっていうんですけどね.「入ってます」とか,「水温が少し上がり気味です」「 油温が下がり気味です」とかっていうのを全部言うんです.インフォメーション.
- 光一
- ぜんぜん見てる側としては,もうそんなことしてないように見えますからね.
- 近藤
- そういうのやって,緊張しますよ,そういう先輩たちと一緒にいれば.食事も緊 張するしね.自分たちが「お肉食べたいな」と思って,僕が「今日,夜,お肉食べたい な」と思っても,「じゃあ,御飯食べに行こう」とかって言って「お肉食べたいな」と か思ってても「今日は刺身にしよう」「刺身でいきましょう.お刺身が食べたかったん です」.
- 光一
- 合わせるわけですね.
- 近藤
- そういう先輩もいますよね.
- 光一
- 拓郎さんなんかはいます?
- 吉田
- いや,僕,今日,後でおみえになる方なんかもう緊張してますけど.
- 光一
- やっぱりそうなんですか.
- 吉田
- もう,どうしようもないですよ,あの人がいると.なんか動けない.やっぱり緊 張しますね.
- 光一
- やっぱり拓郎さんでもマッチさんでも緊張する方はいるんですね.
- 吉田
- 緊張しますよ.本当に.
- 光一
- はい,それではですね,ここでマッチさんのLOVE LOVEな歌についてお聞きしたいんですが.
- 近藤
- すごく悩んだんですけどね.えぇと,Kinki Kidsとかがさ,後輩にしても,みん な僕のことを最近は「マッチさん」てさん付けするじゃない.これ,おかしいなと思っ てて.
- 光一
- 「マッチさん」でもいいのかな? っていう感じですからね.
- 近藤
- それって面白いなぁと思ったんだよね.
- 光一
- そうですか? なにが?
- 近藤
- わかんない.
- 光一
- いや,そんな駄々をこねられても.
- 近藤
- 自分でもわかんなくなっちゃった.言っててわかんなくなってきちゃったんだけ ど.
- 光一
- え? LOVE LOVEな歌?
- 近藤
- 僕もそういう人がいたかな? とか思ったから.例えば「近藤さん」ていうのは ダメで「マッチさん」て言ってるわけ?
- 剛
- いや,なんか周りの人たちが「マッチさん,マッチさん」て言うじゃないですか.
- 近藤
- 君たちがみんな言うから,街歩いてても,みんな最近女の子に「あ,マッチさん 」とかって言われる.
- 光一
- ああ,周りの,普通の一般の子でも.
- 近藤
- べつに構わないんだけど,「近藤さん」ていうのが言いにくいのかな? とか思 ったり.「マッチ」って呼び捨てするのも.
- 剛
- なんか「マッチさん」ていう感じじゃないですか.
- 光一
- なんか「近藤さん」っていうと「近藤でぇす」って感じですよね.
- 近藤
- ああ,ぜんぜん違う近藤さんね.
- 光一
- なんか,そんな感じがしちゃうんでしょうね.
- 近藤
- だからね,僕はね,やっぱりね,昔,沢田研二さんと一緒に僕がデビューした頃 ,同じような感じだったんで.そう言えば沢田研二さんのことを,もちろん「沢田さん 」とも呼べなかったし,「ジュリー」とも呼べなかった.
- 剛
- そうですよね.
- 近藤
- 言えないですよね.で,やっぱりね,「ジュリーさん」て言ってたんですよ,僕 .「あ,ジュリーさん,おはようございまーす」とかって.あ,その感覚なのかな? とかって思って,そんな話をしながら,今日は沢田研二さんの歌が歌えたらいいなと思 って用意しましたけど.
- 光一
- あ,それは何ていう?
- 近藤
- 「危険な二人」です.
- 光一
- じゃあ,「危険な二人」スタンバイのほうよろしくお願いします.
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