#014
HomePageだけの特別編集版 小堺一機編
- 光一
- まあ,さきほど歌の話が出ましたが,小堺さん昔,合唱団入ってたらしいですね?
- 小堺
- あ,NHKのね,合唱団にいたんです.第14期生.東京放送児童合唱団て言うんですよ.
- 剛
- 長いっスね.
- 光一
- それで何を歌ったのしてたんですか?
- 小堺
- あの,え? 「青きドナウ」とか.♪はるかな〜はるかな〜昔を〜昔を〜.
- 光一
- そんな見つめられても困るんですけど.
- 小堺
- いや,そのほうが伝わるかなと思って.
- 吉田
- それ,もう一回聴きたいな.
- 小堺
- ♪はるかな〜はるかな〜昔を〜昔を〜.
- 吉田
- ああ,いいなぁ.
- 小堺
- ヨハン・シュトラウスですからね.
- 吉田
- すごいいいなぁ.
- 光一
- なんかね,さきほど歌聴いてたら,けっこうそういう感じの歌う方かな? と.
- 小堺
- でも,小学校の時ですからね.
- 剛
- でも小堺さん歌ウマいですよね.
- 小堺
- いやいや,やめて下さい.恥ずかしいなぁ.見つめないで下さいよ.汗かいちゃうじゃないですか.そうすると光っちゃうんですから.すいません,一人で喋って.
- 剛
- いいですよ.ぜんぜん喋って下さい.
- 光一
- いえいえ,進めて下さい.
- 小堺
- それでね,「線路は続くよどこまでも」を歌ったんです.一次試験で.♪線路は続くよどこまでも〜.あれを歌って受かったんですよ.
- 光一
- あ,入るのに試験があるんですか?
- 小堺
- 試験がね,第4次試験まであるんですよ.一次がそれで,二次が「これを歌いなさい」って渡されて歌うんですよ.で,三次がね,譜面読まされるのかな? 初見で.で ,僕,読めないんですよ,譜面.読めなかったのに受かっちゃったんですよ.
- 光一
- あら? それは.
- 小堺
- それはなんかね,変なことしたんですね.物真似とかきっとしたんですよ.
- 光一
- 変なこと?
- 小堺
- 「読めませーん」とかなんか.
- 光一
- ああ,ギャグでかわして.
- 小堺
- それで四次試験は面接.
- 光一
- いいですね.そういうアドリヴポンポンきいて.
- 小堺
- ええ,昔からね.親がそういう親でしたからね.
- 光一
- 親が?
- 小堺
- ええ.夫婦喧嘩するじゃないですか.で,昔の板前ですから,うちの親父.で,まだ若い頃だから,味噌汁とか味があれだとかいうと,やるわけですよ,星飛雄馬のお父さんのように.
- 光一
- ちゃぶ台を?
- 小堺
- 「なんだこれはぁ!!」.で,母親がまだ若くてポニーテールしてて,それを引っ張って部屋中引きずり回すんですよ.ここまで聞くと悲惨でしょ?
- 光一
- 悲惨です.
- 小堺
- その時,母親は「痛い! 痛い! 痛い!!」って言って,次の日パァッと早起きして出かけて,帰ってきたらショートカットですよ.短くして「これなら引っ張れない
だろう.ざまぁみやがれ」って.で,親父が「出てけ!!」とか言うと「どっから!?」とか言って.で,親父が「え? どっから?」って詰まったりするんですよ.そういうの見て たんで「ああ,修羅場もこう面白くなるんだな」と思って.
- 光一
- ああ,環境ですね.
- 小堺
- 環境ですね.で,押し売りの人が来たら,普通の人は「帰って下さい」って言うんだけど,僕は「どうぞあがって下さい.どうぞ,座布団でございます」と.「お茶をお飲みになりますか?」とか言うと逆に帰るんですよ,押し売りの人が.「じゃあ,ま た来ます」「そうですか,どうも」とか言って.
- 光一
- そうですか.じゃあ,なんかアドバイス下さいよ,なんかトーク番組の.
- 小堺
- え? そんなアドバイスなんてそんな.
- 光一
- いや,もうね.
- 小堺
- でも,もともとお喋りなんですよ.ずっと喋ってます.鏡とも喋りますから,たまに.
- 光一
- アナウンサーみたいですね.
- 小堺
- ええ.鏡に「今日も一日お疲れ様」.
- 光一
- うそぉ?
- 小堺
- 自分でぞっとしたりしますけど.
- 剛
- ぞっとします?
- 光一
- どういう意味でぞっとするんですか?
- 小堺
- いや,何をしてるんだろう? と.小堺さんのLOVE LOVEなこと,もの,等々について聞きたいんですが.
- 小堺
- はい,わかりました.大丈夫ですか?
- 光一
- 失礼しました.
- 剛
- っていうかさ,こさいかいさんて誰やの? こさいかいさん.なんか.
- 小堺
- 僕の名前,逆から読むと,きずかいさかこ,になるんです.
- 光一
- えらい可愛らしいじゃないですか.
- 小堺
- あとね,危機一髪っていう字を見るとドキッとするんですよ.
- 剛
- 危機一髪?
- 小堺
- 危機一髪って逆さから見ると,髪,一機,危ないになるんですよ.
- 光一
- ああ,そうか.
- 小堺
- あれは嫌ですね.ドラマなんかで危機一髪とかいうとアァッ!! って.まあ,みっともない話なんですけどね,LOVE LOVEって言えば,やっぱり髪も愛してましたよ.
- 光一
- はい.
- 小堺
- 僕も拓郎さんも長髪世代じゃないですか.
- 吉田
- そうです.
- 小堺
- 髪を長く伸ばしてね.で,ドライヤーなんかかけたりして.僕,昔は剛毛で.
- 光一
- 剛毛?
- 小堺
- 固くて.
- 光一
- 今見ると,メチャ柔らかそうで可愛らしい.
- 小堺
- もう,毛糸洗いも安心て感じで.まあ,それでですね,結婚したての頃にですね,やっぱり気になってたんですね.まだ,結婚したての時はそんなじゃなかったんです どね.あの,叩くといいとか言われて.
- 光一
- あ,言いますね.
- 小堺
- うちの昼の番組のスタッフが「これ,叩くといいやつなんですよ」って,針金の先が丸く加工してあって,傷付かないっていうのがあったんです.で,うち帰って,風 呂入った後にトントントントンて叩いたの.
- 光一
- 似合いますね.
- 小堺
- そしたらなんかジンジンしてきてね,なんかいいなって.で,「あなた,御飯よ」「ああ,いただきます」って食べようと思ったら,妻が「血,出てるわよ」って.叩 き過ぎてにじんじゃって,血が.
- 光一
- それ,余計ヤバいですよ.
- 小堺
- そんなことまでして,やめようと思って.で,もうやめましたけどね.
- 光一
- 拓郎さん使ったことないですか?
- 吉田
- ええ.ないんですけど,いいんでしょうね,きっと.叩くと.
- 剛
- いいんですかね?
- 吉田
- 叩いてみます,今度.
- 剛
- 叩くのも,余りよくないって言いません? 逆に.
- 光一
- 両方説があるよな.
- 剛
- なんかね.
- 光一
- おまえも.
- 剛
- 俺はヅラ説があるんですけどね.
- 小堺
- 綺麗な生え際だからじゃないですか?
- 剛
- 真直ぐじゃないですか,俺.だから,「ヅラや,ヅラや」って言うんです,みんなが.
- 光一
- 俺,おでこヤバいんですよ.
- 客席
- アアーッ!!
- 光一
- なんや? そのアアーッてのは.最初笑ってたのがマジになりましたからね.
- 小堺
- 「そんな馬鹿な.あら?」.
- 光一
- 今,ほんまそんな感じでしたね.他に何かありますかね?
- 小堺
- あとはLOVE LOVE?
- 光一
- LOVE LOVE.これはもう好きだっていう.女優さんとか.
- 小堺
- あ,女優さん.好きです.昔の女優さんが好きなんですよ.
- 剛
- あ,今の女優さんじゃなくって昔の女優さん.
- 小堺
- うん.白黒映画とかの斜が掛かってるような人.
- 剛
- え?
- 小堺
- 斜がかかかってファーッて.「私なんとかですのよ」みたいな女言葉を使う女優さん.原節子さんとか.昔のね.
- 剛
- 原節子.
- 光一
- 原節子さん.
- 小堺
- 「お父様ったら」とか,そういう小津安次郎さんの映画に出てくる.いいですよ.笠智衆さんと原節子さん.
- 光一
- 拓郎さんはこういう感じの方は?
- 吉田
- 僕,原節子ダメ.
- 剛
- 拓郎さんは原節子さんダメ.
- 吉田
- 僕は若尾文子っていう人が好き.
- 小堺
- ああ「十代の晴天」.
- 吉田
- よく知ってるねぇ.
- 光一
- あと藤あや子さんと.
- 小堺
- あ,あや子さんが好きなんですか.
- 吉田
- 違うだろ! おまえ.
- 光一
- 違うんですか?
- 吉田
- 違うって.
- 小堺
- あ,藤あや子さんお好きなんですか?
- 吉田
- え? 違う.みんな本当に綺麗でね.
- 小堺
- あと,千原しのぶさんていう東映の昔の人がいるんですけど.ちょっと千秋ちゃんに似てるんですけどね.
- 剛
- 系統は似てません? さきほどの方と.
- 小堺
- そうですね.だいたいあの,この方は時代劇が多かったんですけども.「父の仇!」とかなんかいったりね.
- 光一
- まあ,昔のって,けっこう「私は女でぇす」っていう.
- 小堺
- そうそう,そうそう.あと,デボラ・カーとかね.
- 吉田
- ああ.
- 剛
- 外人さん?
- 小堺
- 外人さんで.
- 剛
- デボラ・カー・
- 小堺
- デボラ・カー.
- 吉田
- そりゃ日本人じゃねぇだろ.デボラ・カーってどんな字書くんだよ?
- 剛
- すごい漢字なんでしょうね.
- 小堺
- 「私,デボラです」って.
- 吉田
- 胆っ玉母さんとは違うんだ,デボラ・カーって.
- 小堺
- 肝っ玉母さん.京塚昌子さんですね.
- 吉田
- ええ.
- 小堺
- ちょっとこの写真は,あんまり映りがよくないですね.
- 光一
- そうですか?
- 剛
- でも,お綺麗な方ですね.
- 小堺
- ええ,綺麗なんですよね.昔は女優さんはトイレに行かないと思ってましたから ,僕は.
- 光一
- トイレに.
- 小堺
- ええ.
- 剛
- そうですか.
- 光一
- でも,今でもいるんですかね? テレビ見てて.
- 小堺
- どうなんだろう? 今は.今はトイレに行くと思ってるんじゃないですか?
- 剛
- 僕らバリバリ喋ってますからね.
- 光一
- うん.バリバリいくもんな.
- 剛
- こいつなんか,2回ぐらい開けられてますからね.
- 小堺
- トイレを!?
- 剛
- ええ.
- 小堺
- 誰に?
- 剛
- 映画の収録の時に,なんか農民のお婆ちゃんに開けられて.それで,新幹線で鍵閉めるの忘れてて「あ! すいません!!」て女の人が.
- 小堺
- 本当!?
- 光一
- ほんま,これには参りました.
- 剛
- で,その人は得ですよね.
- 光一
- あのね,昔なんですけども,映画撮ってたんですよ.それで,トイレがなんか,その地元のお店のトイレを借りてくれって言われていったんですよ.
- 小堺
- あ,ロケだからね.
- 光一
- それで,してたら,そのお婆ちゃんがガンッて入ってきて「あぁ! ごめんなさい!!」っ.そんで,うわぁって思って考えることが,「出る時どういう態度で出よう?」って.
- 小堺
- ああ,そうだよね.
- 剛
- 心の中でいろいろネタを考えるわけですね.
- 光一
- ネタは考えんけど,すごい考えましたね.
- 剛
- すごいボケがな.
- 小堺
- で,どうやって出たの?
- 光一
- もう,「どうも」って言って.
- 小堺
- ああ,しょうがないよね.
- 剛
- しょうがないですよ.おしりボンて出した状態ですから.
- 光一
- そうそう.本当にそうなんですよ.
- 剛
- 和式ですから.
- 吉田
- え? 下に座ってんの?
- 剛
- ウンコ座りの状態で.
- 光一
- ウンコ言うな!!
- 小堺
- 和式はつらいよね.
- 光一
- つらいです.
- 小堺
- 洋式はね,まだいいんだよね.
- 光一
- まだ「あ,どうも」って言えるじゃないですか.和式は…….
- 小堺
- 形が恥ずかしいですよね.丸出しだしね.
- 光一
- 本当,どうしょうもないんですよ.
- 剛
- 恥ずかしいね.
- 小堺
- あと,トイレだったら辛いのは,紙があると思ったら一巻きしかない時とかね.
- 光一
- それも困ります.
- 剛
- こいつ,あれなんですよ,芯まで剥くんですよ.
- 小堺
- 偉いじゃないですか.
- 光一
- 芯を薄くペリペリペリペリッて.
- 小堺
- けっこう長くなるよね.
- 光一
- そうなんです.
- 剛
- こいつは芯まで剥きますからね.
- 光一
- あれをガーッて揉んで柔らかくしして.
- 小堺
- 長くして揉んで対角線を使えば一番長いですからね.
- 光一
- そうですね.拓郎さん,そういう経験は?
- 吉田
- ありますよね,よくね.
- 小堺
- 僕,一回,紙が一巻きしかないなって思って,そこやめて隣のボックスっていうんですか? ああいうの,入ったんですよ.そしたら,すごくアセってる感じの人が入ってきたの.
- 光一
- ああ,隣に.
- 小堺
- トントントントン,「ああ!!」ガチャッ,「ああ!!」ガチャガチャガチャ,「ああ!!」とかいって.それで「ああ,紙,ないのになぁ」と思ったんですよ.でも,言う のも悪いなぁと思って.僕は僕で自分の時間をウマく楽しんでたんですけど.そしたら,その人のところがカランッ!ていったんですよ.
- 光一
- 一巻きしかないから.
- 小堺
- で,カランッ!って言った後,なんて言ったと思う? 「これだもーん」て.もう,横で笑っちゃ悪いけど,もうね,いいオジさんなんですよ,声が.「これだもーん」.もう苦しくて.でも,先に出て,どういう人か見ちゃいましたもん.そしたら,キ チンとした背広着て.そういうのはいっぱいあるよね.
- 剛
- やけにうるさい人いません?
- 小堺
- うるさい人?
- 剛
- だから,自分が個室に入るじゃないですか.で,相手は個室じゃないほうで,「はぁ,はぁ」ってずっと.
- 光一
- ああ,いるいる.
- 剛
- あれ,恐いよなぁ.ずっと言っててなぁ.
- 光一
- 言ってる言ってる.
- 剛
- 普通,一回じゃないですか.「はぁ」って一回落ち着くならいいんですけど,「はぁ,はぁ,ン,ンンッ」て.
- 光一
- ずっと言うてるな.
- 剛
- そういうのって,妙におかしいんですよね.
- 小堺
- オッチャンくさいよね.
- 剛
- ああいう時.
- 光一
- あと,あれ.
- 剛
- そう,すげぇ巻く奴.
- 光一
- そう,メチャクチャ巻くんですよ.ガラガラガラガラって.いつまで巻いてるんやろう?っていう.
- 小堺
- 猫だったりしてね.あとあの,待ってる時にカラカラカラカラッて「ああ,やっと入れる」と思ったら,カラカラカラッ「ああ!」ってまた巻く人いるでしょ.あれ,腹たちますよね,待ってる時はね.あと,急いでるからコンコン!! て叩いてるのに.コン,コンって.「ナメたんのかよ!? おら!」って.
- 光一
- こっちは急いでるのに.
- 小堺
- もうなんか口で言うとコンコン!! は「すいません!!」じゃない.コン,コンで「ま・だ・だ・よ」って言われてるようで腹立ちます.立ちませんか?
- 吉田
- 立ちますよね.
- 小堺
- そうですよね.
- 光一
- ここはTMCですけども,こういうとこのトイレでタレントさんと一緒になるのって嫌じゃないですか? 隣に並ぶの.
- 小堺
- ああ,恥ずかしい.
- 剛
- タレントさんと並んだことないわ.
- 光一
- え? うそ?
- 剛
- っていうか,それより先輩の横に並ぶの嫌じゃない?
- 光一
- 嫌やね.
- 小堺
- あと,3つあるのに,だいたい失礼だから一つぐらい空けて用足すでしょ,男性は.
- 剛
- ああ,空けますよね.
- 小堺
- 妙に隣に来る人いない?
- 光一
- いますいます.
- 剛
- いますねぇ.
- 小堺
- この前,そこで用足してたら,知らないオジさんが「何が出るかな?」って言いながら.「何が出るかな?」って言われたって.
- 光一
- 出るの決まってるじゃないですかね.
- 小堺
- 「出るもの決まってるじゃないか!」って言うわけにもいきませんから.困りましたね.動くわけにもいかないですからね.なんか,トイレの話ばっかりになっちゃった.
- 剛
- そうですね.
- 光一
- すいませんね
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