



天使と悪魔ゲームの会場に用いられたのは、今は営業していないボウリング場でした。これまでの会場との大きな違いとして、広い空間はあるものの、そこには独特の形(レーン、ボール置き場など)の動かせないものが存在していること。「最大のテーマは光の演出。真っ暗なボウリング場のどこにどうやって光を配置すれば、より効果的にライアーゲームの世界観になるかを計算しました。まずは、レーンのガータ部分の溝にLEDのロープライトを入れて、光のランニングをさせました。見た目の派手さはもちろん、広さや奥行きが最大限に見せる効果があります。さらに、各レーン上部にある使えなくなっていたモニターを復活。ゲームの時間や途中経過を映す役割だけではなく、映像が映ったモニターを光(照明)の1つとして効果的に使ってみました」。

会場を見渡すと、ボウリングの球を土台に光る球が置いてあったり、半透明のイスが光っていたり、ロッカーや階段にも光が仕込まれていたりと、とにかくカラフルさが目を引きます。「チーム戦だった時は、ひと目でどちらのチームスペースかがわるように明確に色分けしていました。天使と悪魔ゲームでは、チーム分けがなく、かつ誰が味方で敵かわからない状態が続く。視聴者の方が見た時に、ひと目で敵と味方、天使と悪魔がわかってしまうようなネタバレを防ぐために、あえて色を散らしました。また色を散らすことで、カラフルでポップであるのにどこか不気味な印象を与える意味もあります」。そんな中、異色だったのは葛城リョウがいた2階スペース。「ボウリング場のカラフルさと対比させるように、アンティーク家具やバーを用いてダークな雰囲気にしました。何者かがわからない葛城がより不気味に、より脅威的な存在に見える効果もあります」


ゴールドラッシュゲームの会場となったのは、海近くに建てられたある倉庫でした。「古く雰囲気のある倉庫だったので、その感じをできるだけそのまま生かす方向で考えました。まずは両リームの陣地と金庫、国境をつなぐ長い廊下。壁の外側は倉庫の木材そのまま使用。内側には、光の差込部分を除いてコンテナを並べています。このコンテナは、鉄素材で赤や青に塗られていた、もともと倉庫にあったもの。撮影用に作られたものとは違い、鉄の重厚さや年季の入った色が独特の雰囲気があります。木と鉄、そして間に仕込んだ照明のコントラストがおもしろいなと。さらに、真っ暗な廊下に電飾を定間隔で仕込んだことで、歩く時にまるで夜の高速道路を走っているような景色が生まれました」
光の国、炎の国の陣地にはこんな仕掛けが。「各国の窓の裏にはファンタジーフィルムという特殊な柄の入ったフィルムを貼っています。後ろから当たる照明が、その柄を通すことで光が屈折して部屋の中がおどろおどろしい雰囲気になると同時に、役者の表情も怪しく変化して見えるという効果があります」。
そして、両チームが対決する国境には、ある“伏線”が…。「国境の構成は、基本的に3回戦の密輸ゲームと一緒ですが、前回は背面に大きなファンを設置していたのに対し、今回はモニターを設置。その映る映像で光の調整をしています。そして、今回の国境には木のオブジェが置かれています。これはある鋼鉄作家の作品で、幹や枝は鉄で作られ、花は電飾で光るようになっています。ライアーゲームの世界観にピッタリなうえ、ファイナルステージである“ガーデン・オブ・エデン”にあるりんごの木を彷彿させる。ここでの対決がファイナルステージへつながっていくことを連想させるアイテムです」
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