AFTER RECORDING!
チーフADのPOCCAが[HEY!HEY!HEY!]収録で印象深かったゲストについて赤裸々に語る?! 撮影裏話も大開放!

HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP 04/20 (SAT)
VTR後記 from pocca



松山千春さん
やっぱ,千春さんはスゴイ!声量がハンパないね.マジ,感動したっす!テレビの性で,やはり全てのスタンバイをチェックした上で,「5,4,3,2,1」と秒読みするんだけど,千春さんに秒読みかけるときは,さすがに緊張したっす!でも「また,秒読みか〜?テレビも大変だよな」と千春さんに客前で言われてちょっとなごんだ.

藤井フミヤさん
フミヤさんは本当にテレビのスタッフからしてみると,やりやすい人だ基本的に「そっちがOKだったら全然問題ないよ〜俺」って人だから.ただ,ちょっと,カット割り確認で,ステージにあげた後に待たせることになって,「まいったなぁ」とか思ってると,サブからきくちさんが,「フミヤ君,HARD MACCERだからマックの話でつなぎなよ」というありがたいアドバイスが・・・「フミヤさん!やっぱ,ソフトはフォトショップ使ってんですか〜?」「うん,やっぱ,イラスレーターとかだと,コンピューターコンピューターしちゃってね,どうしても(云々)」なんとか,待たせずに済みました.そこがフロアを仕切る俺らのプライドだからね〜,なんつっても.

槇原敬之さん
今回,曲がレゲエ調だということもあって,ラガダンサーを25人いれての収録となりました.あのまっすぐな唄を唄うマッキーがちょっと不良っぽくなって,HEY!HEY!HEY!に帰ってきた!!!ちょっと格好良かったっす.

相原七瀬さん
ちょ〜かわい〜っすよ〜!!!マジで

「邦楽は洋楽を超えた!」

最近,HEY!HEY!HEY!やっていてつくづく,そう思う.僕(27歳)が,音楽を聴き漁っていた頃,そこにあったの音は間違いなく,アメリカもしくは,イギリスのものだった.確かに,もっと遡れば,日本にもフォークがあり,GSがあり,ロカビリーがある訳だが,ベストテン全盛期に少年期を過ごした僕にとって,邦楽と言えば,それは,イコール歌謡曲だった.キャンディーズ しかり,ピンクレディしかり.ジュリーなんてたまらなくカッチョイイ歌謡曲だった.それはそれで,すごく刺激的な芸能界という気がした.阿久悠は,僕らに「男の生き様」を教えてくれたし,筒美京平は「気持ちE」音を教えてくれた.それだけで,満足できない僕らはパンクを聴き,ストーンズを聴き,もっと遡って,ブルーズやR&Bを聴いた.日本で僕を満足させてくれる音は,サンハウスやルースターズ,ロッカーズといった「めんたい」勢に,キャロル,クールスといった「イカした兄貴たち」,それから,RCサクセションだった.彼等は,刺激的な芸能界とは,明らかに縁遠い人たちで,それがまた格好良かった.
今,HEY!HEY!HEY!という番組に携わって感じることは,「明らかに変わってきている」ということだ.うまく説明できないが,例えば,ウルフルズと安室奈美恵が同じ番組に出演するという事実だ.ウルフルズというバンドが例えば,10年前に音楽シーンに存在したなら,彼等は間違いなくテレビという現場とはアナザー・サイドのアーティストだったはずだ.かといってウルフルズが「メジャーに魂を売った」という古くさい見解は全く当てはまらない.メジャーであろうとインディーズであろうと「いいものはいい」. それが,「今」だと思う.安室奈美恵にしたって,一昔まえに繁殖した「アイドル」たちとは明らかに一線を画している.歌にしろ,ダンスにしろ,本物だ.だって,アイドルはあんなに踊れないよ!
番組の台本を作っていて気付くことは,いわゆる「職業作家」が極めて減ったという事実だ.小室哲哉は別格として,ミスチルにせよ,シャ乱Qにせよ,ウルフルズにせよ,みんな自分たちで曲を作っている.小室さんにしても,「職業作家」でも何でもなくTM NETWORKというユニットをやっていた人が,詳しいことは知らないが曲をつくり始め,プロデュースを手がけている・・・のでしょう.
「アイドル」と「職業作家」は,ここ5年で,恐ろしく減っている.「アイドル」が減り,「職業作家」が減り,「芸能界」は今や,「音楽界」になりつつある.まさに,「ミュージック・シーン」.これまでの日本で「ミュージック・シーン」というと,なんとなく気恥ずかしさがあった.仮に正面きって言えたとしても,それはメジャーな「シーン」ではなかったはずだ.今は「いい音楽が売れている」.だから,「メジャーに魂を売る」必要もなければ,インディーズだから格好いいわけでもない.SMAPの曲だってめちゃめちゃカッチョいいしね!
だから,メジャーな音楽をあまり聴いてこなかった僕でも,HEY!HEY!HEY!という番組はすごく楽しめる.本物だから・・・.逆に言うとプレッシャーも凄い.なぜなら,ダウンタウンや小室哲哉と一緒に仕事しているんだから・・・.言ってみれば,ブルースブラザーズやクインシー・ジョーンズと一緒にハイパー90’s 「エド・サリバン・ショー」を作っているようなものだ.そんなすごい番組なんですよ!俺たちは!!!もう,毎週見るように!絶対!!!

[1996/5/5 from POCCA]


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