勝矢さんインタビュー/小杉啓太役

『HERO』への出演が決まった時のご感想は、いかがでしたか?
「それは“マジか?”ってビックリしましたよ。だいたい『HERO』って、あの『HERO』なの? とも、思いましたし…。だから、最初は自分でもよくわかっていなかったんです。そんな状態の時に、今回のキャラクター相関図が発表され、友人などから“相関図に入っていたよ!”と、たくさんメールをもらった時に“あれ? オレ、すごい作品に出るんだ”って実感しました(笑)」
13年前の『HERO』はご覧になられていましたか?
「全てではないと思いますが、もちろん見ていました。作品としてはとても面白かった…という印象です。僕が感じたのは、久利生検事を演じている木村(拓哉)さんが、他の作品よりも“木村さんのままに見える”ということでした。おそらく、僕が木村さんに抱いていたイメージと久利生検事がピッタリはまったからだと思います。ですので、『HERO』は木村さんが出演するドラマの中で、一番好きな作品でした。あと、僕は“普段ふざけているようなヤツらが、いざとなったらすごい”という作品が、もともと好きだったということもありますね」
小杉は、城西支部にやっと警備員らしい人が…と、思いました。
「見た目は…でしょ? アメリカン・ポリスとかって、良く言われますから(笑)。最初は“小杉をどう作るか?”を考えました。以前は、井戸さん(正名僕蔵)でしたからね。監督などと“井戸さんより、もっと人物像がわからないようにしたい”とお話ししました。また、体型が体型なので“いつも何かを食べている”というのはあったんです。そんなとぼけた感じなんだけど、何を考えているのかはわからない…という感じでした」
実際に小杉を演じて、イメージが変わったことはありますか?
「やはり、毎回の事件や城西支部メンバーの動きを間近に見ているので、そこから影響されることはあると思います。特に久利生検事が戻ってきてから、彼に感化されることは多々あるでしょう。僕は久利生検事が来る前の小杉は、何がしたい、何がやりたいという目標のようなものはなく、ただ警備の仕事に就いたら職場が城西支部だった…というだけだったと思います。ところが、久利生検事が戻ると自分の“やるべきこと”に周囲が真剣に取り組み始めるんです。そこに小杉も少なからず巻き込まれていってるような気がしますし、そのように演じたいと思っています」
小杉のプライベートを考えられたことは?
「自分なりに考えています。本当に、家に帰るとダラダラしているだけかもしれませんし…。もしかすると、ものすごく家柄が良いのに修行のために警備員をやらされている…とか?(笑) だから、小杉は単に体がデカくて強面なイメージではなく、優しかったり、臆病だったりする感じを心がけているんですけど…この僕の勝手な裏設定は、監督にも話していないんですよ。大丈夫かな?(笑)」
収録の雰囲気はいかがですか?
「楽しいです。でも、撮影が始まってすぐ、八嶋(智人)さんから“小杉のポジションは、良かったと思うこともあれば、そっち(検事&事務官)に入りたいと思うこともあるよ”と、言われたんです。その時はピンと来なかったのですが、撮影が進んでいくうちに“これか!”とわかりました」
それは具体的には?
「例えば、事件解決に向けて検事、事務官が一丸となる格好良いシーンなどは“あっちに入りたい”と思うんです。でも、フリースペースでのセリフのやり取りがムチャクチャに多いシーンでは“こっちで良かった”とホッとしたり…。八嶋さんがおっしゃったのは、このとこか!って(笑)」
木村さんの印象はいかがですか?
「木村さんとは、初めて共演させていただきます。僕は性格的に“この人はこうだ”という意識をして誰かと会話することがありません。ですから、木村さんとも普通に話せたんですけど…。もちろん、木村さんも普通に話してくださいました。でも、同じ業界の友人に“今度、木村さんと食事するんだ”と言ったら“木村さんって、木村拓哉さんだろ? すげぇ!”って(笑)。ただ、そう考えると僕と普通に話してくださる木村さんって、本当にすごいんだなって、改めて思います。本当に気さくな方ですよ。木村さんだけじゃなくて、『HERO』出演者のみなさんがそんな感じです。言いたいこと、思ったことを言い合って…でも、そこに悪意のようなものはありません。それも木村さんが現場に作り出す空気感が、みなさんに伝わっているからだと思います」
勝矢さんにとっての『HERO』とは?
「何回か聞かれているので、その度に考えるんですけど、今イチ自分のヒーロー像がわからないんですよ。子供のころも、『仮面ライダー』やアニメの主人公にヒーロー像は持っていませんでしたので…。でも、強いて言えばサッカーをやっていたので、子供のころはジーコとかマラドーナですね。ヒーローというより、スーパースターかな? サッカー少年の心に“あんなすごい人がいるんだ!”という憧れを抱かせてくれました。大人になってからは、いざと言う時に自分の身を顧みずに行動出来る人ですね。“本当にコレだ!”と思った時、一歩踏み出す勇気を持つ人がヒーローなんじゃないかな? と、思います。身内では僕の曾祖父。実は、曾祖父はオランダ人で明治時代の日本に宝石を売りにきていたんだそうです。よく、そんな時代に日本に来たな…と。その勇気のおかげで、今の僕がいるんだと思うと、僕にとってのヒーローにあてはまります」
最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
「『HERO』は全体が見どころだと思います。全ての動きがつながっている面白さですね。毎回、形は違うんですけど、みんなが別々に動いているようで一本につながります。久利生検事が扱うメインの出来事だけではなくて、僕たちが蛇足みたいに動いていることも、方向性としては一緒になっているんです。隅々まで全てをご覧ください。同じようですけど、『HERO』は前作とも完全にリンクしています。だから、タイトルも『HERO2』ではなく『HERO』なんです。と、僕が勝手に解釈してるんですけど(笑)。『〜2』ではない面白さも感じていただけたら嬉しいです」

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