北川景子さんインタビュー/麻木千佳役

『HERO』への出演が決まった時のご感想は?
「ただただ、ビックリしました。『HERO』という作品が13年ぶりに制作されるということ自体にも驚きましたし、そのヒロインが私だと言うのですから…。大きな作品に出演させていただく時は、いつもビックリするのですが、収録まで引きずることはありません。でも、今回は収録が始まってもビックリしたままでした(笑)。あのテレビで見ていたセット(城西支部)の中に自分がいて、久利生さん(木村拓哉)がいて…。お芝居後のモニターチェックを見ていても、キツネにつままれているような感じです。前作の放送を見ていた時、私は中学生でしたので…そんな“見ていた作品”の中にいることは、1話の収録が終わるぐらいまで信じられませんでした。また“月9”という連続ドラマは1年に4作品しかないし、しかも木村拓哉さんの相手役を演じられる機会はそうそうあることではないですよね? 女優であれば誰でも願っても止まないことだと思います。それが叶って、しかも『HERO』。その“スゴさ”は撮影しながら、徐々に実感しています」
感じられた“ビックリ”は、プレッシャーですか?
「“楽しみ”しかなかったですね。ただ、あとから取材などで“前作のヒロインは松(たか子)さんでしたけど、プレッシャーは?”と言う質問を受けて、初めて“確かに…そう考えるとプレッシャー?”とも思うぐらい感じてなくて(笑)。本当に『月の恋人』以来、4年ぶりに木村さんと共演させていただけるのが嬉しくて。その時は木村さんの相手役ではなく、“いつか木村さんの相手役になりたい”と思っていたので、その夢が叶う喜びの方が大きかったんです」
今回演じられる千佳は、どのようなキャラクターですか?
「基本的に千佳は白黒ハッキリしていて、グレーなイメージのないキャラクターだと思います。竹を割ったような性格で、思ったことに真っ直ぐ突き進むタイプですね。情に厚くて優しくて…与えられた役割をキチンと全うしようとする真面目さも持ち合わせています。事務官という職業にはあまり思い入れがないようなセリフも出て来るんですけど、多分、どんな仕事に就いても真面目に働く女性です」
前作の久利生の事務官、雨宮舞子との違いは?
「まったく違うキャラクターです。まず、久利生さんとの年齢は雨宮さんの方が近いので、そこには仲間としての友情を越えた愛情が生まれる余地があります。久利生さんと千佳には、年齢差が存在しますから。そういった意味からも違いますし…。前作をご覧になっていたみなさんは“久利生の事務官は雨宮だろう”と思っている方も多いと思いますが、実は私もそのひとり(笑)。ですので、久利生さんと千佳の関係で、雨宮さんを越えようとは始めから思っていません。でも、実際の検事と事務官のコンビもずっと同じ人というわけにはいかないんです。ですので、新たにコンビを組む久利生さんと千佳の関係を“これはこれで面白いね”と、楽しんでいただけたら良いと思っています」
では、久利生と千佳の恋愛関係は?
「先ほども少しお話ししましたけど、そこは私も前作のファンとして久利生さんの恋の相手は雨宮さんなのではないかな? という気持ちです。千佳としては、恋愛よりも人生の先輩として尊敬する気持ちの方が大きくなるような気がします。また、もし千佳が好きになっても、久利生さんは? という感じもします。もし、久利生さんと千佳がどうかなっちゃったら、雨宮さんだって黙ってはいないと思いますよ(笑)」
改めて、木村さんの印象はいかがですか?
「やっぱり、すごい方です。普通、主役の方は出番が多いので、セリフを覚えたりとか家に帰ってからの準備も大変で、必然的に睡眠時間が少なくなって…自然に余裕がなくなってしまうんです。ですので、収録では自分以外のことに中々目を向けることが難しくなります。私が主役をやらせていただくときも、そうなってしまいがちです。ですけど、木村さんは収録現場にいらっしゃった時には、セリフが全部頭の中に入っているので台本を持っている姿を見たことがありません。お芝居のNGも出しません。その上で、周りに対しては役者だけでなく、スタッフのみなさんにまで気を配ることが出来る方です。私はそんな木村さんをサポートしなくてはいけないんですけど、いつも逆に引き上げていただいています。なんか、今回の千佳と久利生さんの関係に似ているかもしれません」
それでは、『HERO』という作品の魅力をどう思われますか?
「前作を見ている時に思っていたんですけど、人間関係、登場人物1人1人の個性が細かく描かれていることだと思います。検察庁を舞台にした作品ですので、扱われている事件などを軸にはしていますけど、実はそこで働く人々に焦点があたっているんです。ですから、たまたま検事や事務官ということなんですが、どんな職場でも通用する人間模様があります。“いろいろな人が集まって働く”ということは、こういうことなんじゃないか?って。サラリーマンやOLのみなさんも、会社を一歩出れば、それぞれの人生がある…なんか、そういうことが描かれていると思うんです。今回もキャストは入れ替わりましたけど、同じことが言えます。それぞれの人間の関係性を、私たちも細かく演じていますので、そんなところを是非ご覧いただきたいと思います」
最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。
「前作の『HERO』が好きだった方にも、初めてご覧になる方にも必ず満足していただける作品になっていると自信をもって言い切れると思います。大人の方が見ても“自分にとってのHEROとは?”や“HEROって何?”ということを改めて考えるきっかけになったり、若い…幼い方たちにはHEROへの憧れを未来への夢につなげられるような楽しい作品になっていると思いますので、是非ご覧ください」

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