木村拓哉さんインタビュー/久利生公平役

今回、木村さんにとって初めての連続ドラマ続編ですが、決意された理由とは?
「これだけ魅力ある役者の方たちが集まってくださっていますし、一緒に作ってきた監督やスタッフのみなさんのモチベーションも高い作品なので、僕個人のモチベーションだけで判断することもできません。そんなことに、今回は改めて気づかされた感じもあります。では“なぜ2014年に『HERO』なのか?”それについても、収録はものすごく楽しく進んでいますし、変に“なぜ〜?”の意味を探す必要はないと思えています」
新しい『HERO』の収録現場は、いかがですか?
「やはり映画(2007年公開)とは、サッカーに例えるとパスの回し方が違います。今回は攻撃的布陣ではないと思っているので、収録の度に監督と確認しながら進めている感じです。監督(鈴木雅之)は、映画や前回の連続ドラマと同じですけど。采配は、僕がすることではないので、本当に監督が共演者のみなさんの素晴らしいところをあっと言う間に見抜いて、引き出してくださっているような気がしています。でも、僕が言うのもおこがましいですけど、新たに加わってくださった北川(景子)さんにしても、松重(豊)さん、(濱田)岳くん、(吉田)羊さんたちとは、同じラインに立てているんじゃないかと思って…。僕自身も前作からのタイムラグがあるので、新たな作品を創るということで一体感があります」
演じられる久利生は、いかがでしょう?
「彼のパーソナル要素は、全く変わっていないんですよ。久利生の変わらなさは、以前から知り合いの遠藤事務官(八嶋智人)や末次事務官(小日向文世)が代弁してくれていて…放送が始まったら、前回ご覧くださったみなさんも一緒に代弁出来るんじゃないかと思います」
久利生を演じることの楽しさは?
「まあ、久利生は存在自体が違和感を醸し出す男ですので…。でも、久利生の周りには、いつも検事や事務官、マスター(田中要次)たちがいてくれます。そんな人たち、それぞれとの向き合い方にも違和感があって…。その感覚は楽しいです。もちろん、ひとつの事件をとことん突き詰めて解決しようとする姿勢も楽しいですね。久利生って、納豆を食べるときも絶対に中途半端には混ぜないだろうって思いませんか?(笑) そのしつこさも面白いですよね」
新たにペアを組む新事務官、千佳を演じる北川さんの印象は?
「役者としての化学反応は感じでいますが、何か始めから自然にいてくれているような感覚があります。鈴木監督はカメラ目線の演出をなさるんですけど、そんな時はカメラの横に立って芝居に付き合ってくれたり…。でも、収録が始まったころ、付き合ってくれたのは良いんですけど、カットがかかったら、“わっ! 本物だ!”って…“それはヤメなさい”って言いましたよ(笑)。収録の合間には、彼女の驚くべき食生活を聞いてアドバイスもしました」
久利生と千佳は新コンビですが、今回は城西支部のコンビそれぞれも一新されています。木村さんが気になるコンビは?
「前作では警備員だった井戸ちゃん(正名僕蔵)が事務官になっていたのが面白いですね。その井戸ちゃんがサポートする検事が羊さん演じる馬場検事なんですけど、すっごく奇麗なんですよ。馬場検事と井戸ちゃん…多くは語りませんけど、すっごく気になりますね(笑)。岳くんの宇野検事と末次事務官も良いですよ。末次を演じているのは小日向さんで、結構年齢差あるのに、岳くんがガツガツいくんです。もちろん、芝居なんですけど、見ていて少しイラッとするぐらい(笑)。でも、どのコンビも個性的だと思います」
『HERO』と言えば、“あるよ”のマスターですが…。
「ビックリしたんですけど、店が広くなってデジタルのダーツボードが2台もはいっていたんですよ! あのマスター、“あるよ”しか言わないのに、結構儲けていたんだなって思いました(笑)」
改めて『HERO』というタイトルをどう捉えていらっしゃいますか?
「なぜなんでしょう?(笑) でも、どこか特別に力持ちでもないし、足が速いわけでもないし、空を飛べるわけでもないけど、人として“揺るぎないもの”を持っている人、持とうとしている人が『HERO』なんじゃないかな? と、勝手に解釈しています」

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