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LIVE FACTORY 2010 : 怒髪天 - Special
アーティストやライブに関して,MCの方,制作陣,そしてみなさんからのレスポンスを記録してます.
Interview after LIVE 2010.07.18
- 由美:
- さっきも「アラフォーティー,フォーティー」って言ってたじゃないですか.でも,お客さんは最近すごく若い層が増えてませんか?
- 増子:
- そうだね.ありがたいね.ほら,ロック自体がすごくその,幅が広がってきたからね,年齢層の.だから昔なんて「30過ぎてロックバンドなんて馬鹿じゃねぇの」みたいに言われて.だけど今じゃね,すごく上に,ローリング・ストーンズなんてどうすんのみたいな話でしょ.だからいまどんどん層が増えてきて,ロックっていうものがね,ちゃんとね,深さも広さも出てきた.層がね.すごいうれしいよね.完全にもう親子で来る人とかもいるし.友達の子供より年下だよねって人も来るから.
- 佐藤:
- 今日入っているお客さんも,もしかしたら結成されたときにまだ生まれていない...
- 増子:
- いや,ぜんぜんでしょ.俺ら26年目だから,ぜんぜん生まれていない.もう存在もなかったでしょう,この世に.
- 佐藤:
- そんなね,皆さんに完全に響いたら,そんなのはうれしいですよね.
- 増子:
- うれしい.めちゃめちゃうれしい.
- 由美:
- でも,なんかこう,あれなんですかね.なんて言ったらいいんでしょう,今,年齢とか逆に関係がなくなってきているというのもあるんでしょうね.何歳になっても,みんな出来る幅が広がって,そういうのありますよね.
- 増子:
- あとやっぱ,ほら,俺らドリフ世代だけれど,ドリフも俺らが小学生の頃はおじさんだったじゃない.格好いいなって,やっぱ思っちゃうよね.それと同じようにね,まあドリフほどじゃないけれどね.まあそこらがちょっと被ってくるんだけれどね.
- 由美:
- でも,若い人が増えると,なんか,ずぅーっと音楽をやってきて,なんか伝えたいこととか変わってくるもんなんですか.
- 増子:
- いや,でもほら,自分のできることってさ,歌詞なんて日記みたいなものだからさ,こういうことあるよーとか,若うちに悩むから.我々も悩んで,いろいろあった中でこの道を選ばざるを得なかったというか.だんだん選択肢なくなってくるからね.若いうちはいろいろあって,俺は将来何になろうと思ったって,今はもう将来だからね.
- 佐藤:
- まさに.
- 増子:
- これから追い込みですから.そういう,生きて大人になって,つまんねぇなって思ってた時期も若い頃はあったけれど,大人の方が面白いから.それをね,教えていくとかね,再現していければ.別にね,えらいこととか教えられないもんね.
- 清水:
- 全然,わからないですから.
- 増子:
- まあ,まあ,本当に何も分かっていないね.聞いただけ無駄だった.
- 清水:
- いやー.
- 由美:
- でも,なんかこう,ちょと言葉がいいかどうか分からないけれど,「いいんだ」と思うんですよね.自分たちよりも年上の世代の方たちが”ワァー”ってやっていれば,自分たちもできるんだという.
- 増子:
- うん.なんだ,いいんだ,大人になってふざけても.楽しんでいいだって.
- 由美:
- そうそう.なんかちゃんとしなけりゃいけないっていうのがなんか「いいんだ」と.
- 増子:
- なんだ”ちゃんとしなくてもいいんだ”みたいなね.ちゃんとしていないみたいだけれど.
- 佐藤:
- ちゃんとしてますよ.
- 増子:
- 完全にはちゃんとしていないけれどね.
- 清水:
- それはありますね.
- 増子:
- ある?それは何にかかっての”ある”?
- 清水:
- これから良く考えます.
- 増子:
- 考える?なるべく大きな声でしゃべってくださいね.
- 由美:
- DJの音に完全に負けてますね.
- 増子:
- なぜか小声になっちゃうんですよね.ともかく楽しい,ライブは.
- 由美:
- ぜんぜん年齢のことはわかんないですよ.
- 佐藤:
- そうですね.
- 増子:
- 関係ないもんね,年齢は.ほら,年取れば,別にルックスで売っているわけじゃないから,年取れば取るほど,ほら,楽器は上手くなるし,いろいろ生活する中で歌詞の幅も広がってくるじゃない.悪いことはイッコもないもんね.別に「肌,ツルッとしてなけりゃバンドやっちゃダメ」ってなったら,俺らだいぶ前にやめなけりゃならないからね.だいぶ前にだいぶダラっとしているからね.
- 佐藤:
- そんなルールないですからね.
- 由美:
- でも,あの,これ夏フェスで,曲が夏だからっていうのがあって,今年またフェスに.
- 増子:
- いっぱい.いろいろ.
- 由美:
- 結構バタバタになりますか,夏.
- 増子:
- あと,フジロック,今年はじめて呼ばれたんで.
- 佐藤:
- おぉー.
- 増子:
- ぶちかましてやろうかと思って.
- 佐藤:
- いや,いいですねぇー.
- 増子:
- ほら,洋楽好きな人とかいっぱいいるでしょう.そこにどのくらいぶちまかせるかって言うね.軽く嫌がらせしに行こうかってね.
- 佐藤:
- いや,そんな.
- 増子:
- もう楽しい方がいいもんね.
- 佐藤:
- 思い切って外で行きたいですね.
- 増子:
- ね,絶対,気持ちイイと思うんだよね.
- 佐藤:
- 絶対気持ちいいですね.
- 増子:
- 一回ぐらい夏の太陽の下でこう(頭の上で大きく手を振るしぐさ)やっといたほうがいいと思うから.
- 由美:
- でもね,パッと上げてしまうとあれなんですけど,上げるまでにけっこう勇気がいる人が多いですからね.
- 増子:
- でも,俺らがやっていればね,「なんだ,オッサンがやっているんだから俺らもいいか」みたいなね,思うから.
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