歩 :はい,本日のゲストは石田ゆり子さんです.
よろしくお願いします.
進 :よろしくお願いします.
石田 :よろしくお願いします.
歩 :「堂本兄弟」初登場となりますね.はじめましてですよ
ね?
石田 :はい,はじめましてです.いつもテレビで拝見しており
ます.
進 :CHAGE&ASKAと申します.
石田 :え?
歩 :CHAGEです.
進 :ASKAです.
歩 :皆さん,はじめましてですか?
石田 :えなりさんだけは.
えなり:僕は以前.
歩 :おいおい.
進 :おいおい.
えなり:なんでこんなバッシングされるんですか?
進 :聞いてないぞ,何にも.
TOM :ちゃんと事務所通せよ.
えなり:事務所通しました.
歩 :相変わらずTOMさんが音楽のリハーサルの時から雰囲気
違いますからね.
TOM :いや,綺麗な方で.気を付けてください,この男はいい
加減な人ですから.
歩 :ええ?
TOM :もうね,日本中の女優とキスをしたので有名な男ですから.
歩 :うわ,そういうイメージ作るのやめて.
TOM :だってそうじゃんね.
進 :けっこうしてるよ,君.
歩 :違うやんか.
TOM :もうちょっと離れたほうがいいかもしれない.気を付けて
ください,本当に.
進 :顔見ただけで妊娠しちゃいますよ.
歩 :うわ,そういうイメージ嫌やな.こういう番組に出るのは
なかなかないじゃないですか.
石田 :そうですね.
歩 :いかがですか?こういうのに出るというのは.
石田 :いつもテレビで見てこの番組大好きなので.非常に緊張し
ています.
歩 :あら.
石田 :みんな仲良しですよね.
歩 :そうですね,仲良いですね.っていうか,仲良くしてもらっ
てる身なんで.
進 :そうですね,えなり君以外はね,けっこう距離が近くて.
えなり:いやいやいや,ちょっと待って.ここで仲間はずれは
やめましょうよ.そこはいきましょうよ,仲良く.
歩 :まあ,今日は見る側ではなく出る立場なんですけど,
楽しんでいただければ.
進 :適当にやっていただけれけば.
歩 :さあ,それではまずこちらのコーナーからです.
堂本一問一答!では,こちらに座ってください.質問が
どんどん飛んで来ますので.それでは参りましょう.
堂本一問一答!
Q :石田ゆり子さんに質問です.子供の頃のあだ名は何です
か?
石田 :ゆりちゃん.
Q :子供の頃の自分を一言で言うと何ですか?
石田 :けっこう私,面白い子供でした.
Q :門限時間は何時でしたか?
石田 :暗くなったら帰ってこいって言われてました.
Q :子供の頃の自慢を教えてください.
石田 :ずっと水泳の選手でした.
歩 :水泳やってるようには見えないですね.
Q :座右の銘は何ですか?
石田 :志を高く.
Q :小さい頃になりたかった職業は何ですか?
石田 :私,レジスターになりたかったです.レジスターそのもの
になりたかったです.
歩 :チーンですか?
吉村 :レジになりたい?
Q :お風呂に一人で入るようになったのはいつからですか?
石田 :小学校四年生ぐらいですかね.十歳ぐらい.
Q :初恋はいつですか?またそのお相手はどんに人ですか?
石田 :三歳.アッちゃん.
Q :男性から真剣に告白されたのはいつですか?
石田 :中学生の時,私,台湾に三年間住んでたんですけど,
その時に向こうの大学生にすごく真剣に言われたことが
あります.
Q :好きな食べ物,嫌いな食べ物を挙げてください.
石田 :好きなのは,ネギとかニラとか三つ葉とかユズとか,
ちょっと香りがキツい臭い野菜がすごく好きです.嫌いな
のは甘すぎるもの.バニラアイスクリームとか苦手ですね.
Q :宝物は何ですか?
石田 :二十歳の時に両親にもらったダイヤのピアス.
Q :趣味は何ですか?
石田 :料理.
Q :特技は何ですか?
石田 :特技は水泳かな.
Q :それでは石田さんのクセは何ですか?
石田 :すごく笑い上戸で,セレモニーに弱い.
歩 :冠婚葬祭系ですか?
石田 :そうそう,あれにすごく弱いです.
Q :石田さんが今から何か始めるなら何ですか?
石田 :フラダンスをやりたいです.
Q :芸能界に入って驚いたことを教えてください.
石田 :挨拶が長くてなかなか家に帰れない.
Q :人にこれをされるのはどうしても我慢できないということ
は何ですか?
石田 :土足でズカズカ人の気持ちに上がってこられるのが大嫌い
です.
Q :他人に指摘されて初めて気付いた自分のヘンなところは
どこですか?
石田 :人から言われたことをオウム返しに言うらしいです.
繰り返すらしいです.
Q :今いちばん欲しいものは何ですか?
石田 :喋る鳥.
Q :最近,涙を流したのはいつですか?またその原因は?
石田 :最近,自分の出た映画がありまして,それを見て思わず
泣いてしまいました.
Q :最近見た夢を教えてください.印象に残っている夢は
どんな夢ですか?
石田 :最近見る夢は,いつも私は空を飛んでいます.
歩 :多いよね,そういう人ね.
Q :何マニアですか?
石田 :活字マニア.
歩 :活字マニア?
Q :男性を見る時に最初に目が行くとこはどこですか?
石田 :目ですね.
Q :次の質問です.好きな男性と初キッス.いったい何回目の
デート?
石田 :その時次第ですね.
Q :「癒されるなぁ」と思うのはどんな時ですか?
石田 :犬とかネコと一緒にいる時ですね.
進 :ワン!ワンワン!
歩 :ネコも.
石田 :犬とかネコ.
Q :恋愛は告白するタイプですか?それとも告白されるタイプ
ですか?
石田 :どちらでもないですね.どちらからともなく歩み寄る.
Q :今まで見た映画の中でナンバーワンになる作品は何です
か?
石田 :やっぱり「ローマの休日」.
Q :自分の身体の中で嫌いな部分はどこですか?
石田 :姿勢が異常に良くて腰が痛いです,最近.
Q :女優になったきっかけは何ですか?
石田 :15歳の時に自由が丘で声をかけられまして,そこから
ですね.
Q :理想の休日を教えてください.
石田 :まず,目覚まし時計をかけずに起き,天気が良く,気分も
良く,パワーがみなぎっており,予定もなく,4時間後に
また寝る,起きて何か食べる,また寝る.この繰り返し.
歩 :わかるなぁ.
石田 :それが好き.
Q :毎日欠かさずしていることは何?
石田 :ストレッチ.
Q :次に挙げる言葉から想像することを一言でお答え下さい.
「両親」.
石田 :感謝.
Q :「動物」.
石田 :家族.
Q :「結婚」.
石田 :未知の世界.
Q :「KinKi Kids」.
石田 :大阪の悪ガキ.
歩 :悪ガキか?悪いんだ.
進 :悪いんだ.
Q :では最後に自分に自信のあることを無理矢里にでも10個
言ってください.
石田 :ええと,視力がいい,姿勢がやたらにいい,嘘つきではな
い,意地悪でもない,根性がある,身体が薄っぺらい,
あと何だろう?
歩 :あと四つです.
石田 :動物の世話を何だかんだ言ってする.あと何だろう?
歩 :あと三つです.
TOM :「この番組が好き」.
石田 :うん,この番組が好き.
歩 :言わされてますね.
進 :「ショートヘアーだ」.
石田 :ショートヘアーだ.
歩 :「堂本光一が好き」.
石田 :あ,何だかんだ言って楽観的.
歩 :違うんだ.
Q :石田ゆり子さん,ありがとうございました.
歩 :お戻り下さい.サラッとかわされたな.
進 :いやぁ,面白かったですね.
歩 :それぞれ見ていきましょう.子供の頃けっこう面白い子
でしたと.
進 :何がどう面白かったですか?
石田 :何がどうなんでしょう?言葉が異様に丁寧で.
歩 :家族にも?
石田 :そう,「わたくし,何とかでございますのよ」って感じの
喋り方で.
歩 :姫じゃ,姫.
石田 :なんででしょう?何かテレビで見て,ずっとそういう喋り
方だったんですね.
進 :友達とか先生にも?
石田 :ううん,家族に.
進 :家族に?
歩 :兄弟にも?
石田 :うん.
進 :それは自然と?狙いじゃなくて?
石田 :そうですね.
歩 :三人兄弟なんですね.
吉村 :近くない?
進 :何やねん?
TOM :俺じゃないよ.
吉村 :近いよ,今日.ゲストと.ちょっと寄り過ぎだよ.
歩 :知らんよ.だって俺べつに寄せてへんもん.
高見沢:それは離れ過ぎだよ.
歩 :いつもこのへんでしょ.あ,高見沢さんに被っちゃった.
高見沢:大丈夫.いいよ,べつに.
進 :あれ?えなり君,抜けちゃってるな.
えなり:いいじゃないですか.抜けてるのはいいんですよ.
進 :だって俺が家帰ってオンエア見た時にこっちのが嬉しいで
すもん.
えなり:いいですけどね.でも今日,無言電話3回ぐらいかかりま
すからね.
進 :何でやねん?
歩 :話を戻しまして,3人兄弟ということですけども,兄第
喧嘩しました?小さい頃.
石田 :そうですね.兄と妹がいて,兄は年子なんですね.つまん
ないですか?
歩 :いやいや.
進 :いやいや.
歩 :え?今の笑うとこ?
進 :笑うとこじゃないですからね.
歩 :妹さんは言わずと知れた石田ひかりさんですよね.
進 :それでお兄さんは年子だと.
石田 :で,年が上から下までで四つしか離れてないんですよ.
だから年が近いから,よく喧嘩はしました.
歩 :どんな喧嘩を?
石田 :他愛もない喧嘩ですよ.チャンネルとか.
歩 :チャンネルの奪い合いね.
石田 :あとアイスクリームを取り合ったりとか.
進 :風呂の順番とか.
石田 :そうですね.
進 :そういうもんですよね,兄弟喧嘩って.
歩 :それぞれ何て呼んでたんですか?
石田 :私はゆり子っていう名前なので,妹からはリリーって呼ば
れていました.リリーっていうか「リリ」ですね.
歩 :リリ.
石田 :兄は普通の人なんで,あんまり言うとすごく怒るのでちょっ
と言えないんですけど.
歩 :うん,じゃあそっとしとこう.妹さんはひかりという名前
じゃないですか.
石田 :ひかりで,私はずっと「ピカ」って呼んでた.
歩 :共通してるとこが.僕も「ピカイチさん」って呼ばれてま
したからね.
石田 :そうですよね.
歩 :先ほどお兄さんの話してましたけど,お兄さんにとっては
妹二人が芸能界に二人とも入るわけじゃないですか.何か
言ってました?
石田 :兄は「自分の人生の邪魔をしないでくれ」っていつも
言ってます.
歩 :「自分の人生の邪魔をするな」と?
石田 :私たち二人が芸能界にいることで,すごく自分の邪魔なん
だそうです.だからいつまで経っても内緒.
歩 :うちの姉とかもそうですね.子供の頃の自慢は水泳の選手
だったと.
石田 :そうですね.水泳の選手だったんです,ずっと.
歩 :何泳ぎが得意で?
石田 :平泳ぎです.
歩 :大会に出られたりとかは?
石田 :はい,いわゆる全国大会でジュニアオリンピックというの
に出たことあります.
TOM :ジュニアオリンピックで優勝とかなさったんですか?
石田 :いえ,優勝ではないです.ただ記録としては8位という
記録が.
TOM :それは日本中で8位ってこと?
歩 :そうだよね,全国大会.
進 :すごいじゃないですか.
TOM :すごいじゃないですか.
歩 :じゃあ,ちょっと平泳ぎやってもらいますか?
石田 :こうです.
えなり:競技用の平泳ぎって手がカッコいいんですよね.
石田 :立体的に入る.
TOM :最後の締めくくりが.
石田 :みんな平泳ぎってアメンボみたいに水面をなでるでしょ.
でもそうじゃなくて,こう立体的に入るんですよ.
TOM :こんなんでいいの?
石田 :真っ直ぐ伸びますよね.肩幅ぐらいに広げます.
TOM :肩幅まででいいの?
石田 :ちょっと広いぐらいですかね.それをヒジを起点に
グーッと.
TOM :ちゃんとやってみよう.
石田 :ここで波が前に前に.わりとここだけの世界なんですよ.
歩 :もっと大きくかきたくなりますよね.
石田 :そうすると変な抵抗が生まれて.
歩 :逆に抵抗が生まれちゃうんですね.今も泳がれたりするん
ですか?
石田 :たまに.
TOM :でも肩幅とかそんなに大きくないですよね.
歩 :水泳やってるっていう体型には見えないですよね.
石田 :そんなことないです.肩が真四角ですから,私.肩幅広い
です.
高見沢:華奢な感じがね.
TOM :じゃあシューッって飛び込み出来るんですね.
高見沢:出来る?
TOM :俺に聞くなよ.
歩 :当時どれぐらい泳いでたんです?
石田 :当時は普通で毎日5キロですね.
TOM :そりゃ重いわ.
進 :距離,距離.
石田 :試合前は10キロ.1万メートルですか.
TOM :プールって何メートルだっけ?
石田 :25メートルです.
金城 :息継ぎしないでですか?
高見沢:恐ろしい.
歩 :死んじゃうじゃない.
TOM :死んじゃうよ.
金城 :すいません.
えなり:沖縄で泳いでたんですよね?
石田 :水泳やってました?
金城 :泳ぎ方あんまり知らない.立ち泳ぎが出来ないんです.
TOM :ジュニアオリンピックで立ち泳ぎってないぞ.競技になん
ない.じっとしてて.
高見沢:何時間入ってられるか.
歩 :そして小さい頃なりたかったもの,レジスターになりたかっ
た.
石田 :そうなんですよね.
歩 :バババッて打つとガーッ,チーンって出てくるやつですよ
ね?
石田 :子供の頃に母に連れられて買い物に行って,その機械を
ずっと見ていて「素晴らしい」と思っちゃった.
3歳ぐらいの時ですよ.もう「これになりたい」って.
歩 :打つ人じゃなくて,これになりたいんだ.
石田 :そうそう,その機械に.本当にそう思ってたんですよ.
進 :けっこう大変ですよ,あれも.
歩 :おまえ,なったことあるんかい?
進 :見てたら大変ですよ.水で湿ったスポンジの丸いの置かれ
たりとか.
歩 :そうやな.
進 :伝票ちょっとトラブったらガンッやられたりとか.
石田 :もう今はなりたくないです.
歩 :不思議な人ですね.初恋は3歳の頃,お相手はアッちゃん
ということですが,その人のどんなところが好きだったん
ですか?
石田 :私,幼稚園のバスに乗る時に,運転手さんの横にいつも
乗りたかったんですよ.そこにいつもアッちゃんは先に
行ってとっててくれたんです,席を.それで二つ座席が
あって,二人座れるんですよ.アッちゃんがとって
「ゆりちゃん,こっちだよ」ってやってくれたの,毎日.
歩 :席とってくれたんだ.
石田 :それでなんか好きでしたね.そんなことで.
歩 :その優しさに惚れたわけですね.
進 :優しさに負けたわけですね.
石田 :3歳の時ね.
歩 :男性から真剣に告白されたのは中学生の頃.
石田 :はい.
進 :向こうで?
歩 :台湾で?
石田 :私,父の仕事で台湾に3年間行っていて.向こうの人って
すごく外国的なんですよね.すごく「好きだ」とか
「結婚しよう」っていうことをパッと言うんですよ.
歩 :「アイヤー」言うて?
石田 :そうそう,「アイヤー」って言いますよね.
進 :言いますよね.
石田 :13歳ぐらいの時に,すごい真剣に言われたことがあって.
私はもう気持ちが悪くて.
進 :あの,ウソでももう少しありますやん.「気持ちが
悪かった」って.
TOM :お幾つぐらいの方でした?
石田 :彼は大学生くらいですね.でも真剣に言ったと思えなくて.
進 :どういう内容を言われたんですか?
石田 :「将来,一緒になることを考えて付き合ってくれ」とかね.
歩 :もうプロポーズみたいなもんですね.結婚を前提に.
進 :けっこう誠実な.
石田 :でも私ダメなんです.気持ち悪いの.
歩 :その人を受け付けなかったと?
石田 :そうじゃなくて,そういうことを良く知らないのに言うの
がもう気持ち悪いんです.
歩 :よく知ってる人だったらいいんだ.
石田 :だって,何にも知らないのに.「気持ち悪いな」って
思っちゃった.ごめんなさい.
歩 :なるほどね.
石田 :本当に苦手なほうですね.
歩 :「何も知らないのになんでこの人はそんなことが言えるん
だろう?」って.
石田 :そうですね.
TOM :どれぐらい知り合ったら「好きだ」って言われて不安じゃ
ないんですか?
石田 :やっぱりお互いにいい感じで歩み寄って,いい感じの信頼
関係が出来るまでは,結婚なんて言葉は.
歩 :なるほど.ましてや結婚という言葉ですよ.
石田 :そう思っちゃうんですよ.
進 :うまく自然にいきたいと.
歩 :先ほど告白するかされるタイプかと.まあ,どちらとも
なく歩み寄ると.
石田 :そうですね.
進 :それがいちばん理想ですけどね.
歩 :理想やけど.
石田 :理想でしょ.
進 :なかなか難しいじゃないですか.
歩 :なかなかそんなことないじゃないですか.
石田 :そう?
進 :引いては来ては,引かれては行っては.
歩 :すごい自分が好きになってしまった人がいるのに,向こう
はまったくぜんぜんその気持ちに気付いてくれない場合は
どうします?
石田 :うーん?
歩 :すっごい好きになっちゃって.
石田 :そういう場合は行くしかないでしょうね.でも,ずっと見
てたら,向こうにちょっとでも気があったら見てくれる.
見てくれるっていうか,目が一回ぐらい合うと思うんです.
目が合わないってことはダメと私は思うんですよね.目が
合うってことは,お互いが見てるっていうことだから,
まったく目が合わない人のことを好きにならないんじゃな
いかなと思う.
歩 :なるほどね.男はね,バカだからすぐ勘違いしますよね.
進 :すぐ勘違いしよるから.
歩 :「あいつ,俺のこと好きや」って言うやついますよね.
金城 :どういうのが結婚タイプなんですか?
歩 :普通の質問やな.
金城 :ごめんなさい.
歩 :結婚するならこんタイプというのは?
石田 :本当に優しくて穏やかな人がいいですね.誠実な人.私も
さすがに結婚したことないんで本当に未知の世界なんです
けど.毎日毎日のことで,いつもドラマチックだとなんか
疲れるじゃないですか.だから穏やかな優しい感じ.
TOM :そういうのは年上になってしまいますよねぇ.
えなり:誘導的.
進 :誘導的過ぎますけど.
歩 :好きになる人の共通点ってあります?
高見沢:髪が長い人が好きとか.
進 :誘導的過ぎますから.
歩 :自分を売り込んでるなぁ.
進 :髪が長いけど,ちょっと先っぽカールしてるとか.
歩 :そろそろ頭皮がアブナイとか.
進 :おい,そこまで身を削るの良くないよ.
歩 :削ってみた.
進 :共通点なんかないですか?
石田 :自分がこういう仕事をしているので,何でもいいから何か
表現してる人がいいです.
高見沢:ギターを弾ける人とか.
石田 :そうですね.
進 :すいません,何の表現ですか?それは.
TOM :ガチョーンの表現.
金城 :自ら何かを発してる人?
高見沢:それ違うと思う.
歩 :そして好きな食べ物嫌いな食べ物.好きなのは,ネギ,
ニラ,ユズ,三つ葉,香りの強い野菜.パクチー好き
ですか?
石田 :好きです.大好き.
TOM :俺たち臭いです.
高見沢:俺たち?年とるとね.
TOM :臭いこと自慢してる場合じゃないですね.
石田 :ダメですか?パクチー.
歩 :ダメです.
石田 :二人ともダメ?
進 :僕,ネギ大好きです.
歩 :僕もネギ大好きです.
進 :パクチーはちょっと.
高見沢:子供だな.
進 :パクチー大丈夫ですか?
高見沢:美味しいよ.
歩 :菊菜とか好きですか?
石田 :菊菜?菊菜って何だろう?春菊?
歩 :そうそう.地方によって言い方違うのかな.
TOM :菊名って東横線じゃないの?
高見沢:菊名?
吉村 :菊菜って春菊.
石田 :春菊好きです.
歩 :嫌いな食べ物がバニラアイス.
石田 :甘過ぎるものが嫌いなんです.
歩 :バニラアイス確かに甘いですけど.僕も基本的にはあまり
甘いのはそんなに得意ではないですけど.なんでダメなん
です?
石田 :なんかバニラアイスって食べた瞬間に「甘い!辛い!」って
思いません?甘過ぎて辛い.わかるかな?
進 :いや,甘過ぎて甘いですよ.
石田 :例えばみたらしダンゴが辛いって感じするじゃないですか.
進 :みたらしダンゴはわかりますよ.でもあれは砂糖と醤油と
いうものが調味料として入ってるから.
歩 :でも甘過ぎて辛いってちょっとわかりますね.
TOM :調子いい男だなぁ.
歩 :喉のへんですよね?
石田 :そう.
歩 :ほら.
石田 :甘い膜が張る感じ.
金城 :喉通りにくいですよね.
進 :僕はバニラアイスあるじゃないですか.買い物とか行って
でかいやつ買うんですよ.でかいやつ買って,でかい
スプーンでバクバク食べて.
歩 :まあ,チョコモナカジャンボな.
進 :チョコモナカジャンボ俺メチャメチャ食ってますよ.絶対
おまえより食ってるで.ドラマのロケ中とかパリパリいわ
せてるから.本当にね,「偉いですね」って言われるもん.
TOM :悪いけど,関係ないけど,俺のほうが食ってると思うよ.
歩 :俺も食べてました.
TOM :バニラ以外は大丈夫なんですか?
石田 :基本的にあんまり好きじゃないですね.
進 :とりあえず甘いものがあまり好きじゃないと.
石田 :あんまり.酸っぱいものとかのほうが好きですね.
進 :グレープフルーツとか.
石田 :甘酸っぱいものですね.
進 :いちばん好きなのは何ですか?甘酸っぱいもので.
石田 :干したアンズとか.
TOM :パイナップルとか好きですか?
石田 :好きですね.
歩 :甘過ぎて辛いってわかるな.
TOM :人生ってそんなもんだよ.
吉村 :今日どうしたんですか?
TOM :どうもしてないよ.
歩 :そして宝物,両親が二十歳の時に買ってくれたダイヤの
ピアス.
石田 :これです.
歩 :付けてるんですね.
石田 :ただの一粒ダイヤなんですけど.
歩 :素敵じゃないですか.
石田 :二十歳の時に何か記念になる物をといって買ってくれまし
た.もういつもこれを付けてます.
TOM :まさかなくしたりはしてないですよね,一度も.
石田 :ないです.
進 :えらいですね.うれしいですね,そうやって付けてくれた
ら.
石田 :何かなすいですか?二十歳の時.
進 :僕,これお母んが.
石田 :お母さんが買ってくれた?
進 :「あんな」「どうした?」「あんた未年やんか.ヒツジの
ペンダント付けて欲しいんや」みたいな感じで.
石田 :本当だ.
進 :お母んと会うてる時にお母んの友達とかも来るじゃないで
すか.「これね,付けてくれてるんです」って自慢しよる
んで,これぐらいは付けといたろかと.
石田 :お母さんが選んだんですか?
進 :そうです.お母んが選んで.あまりにも普通にヒツジ過ぎ
たんで,「周りにラインストーンだけ付けて」って言って
発注し直してもらったんですけど.
高見沢:いい話だね.
石田 :皆さんないですか?
歩 :僕はこの身体をお母んにもらったんで.
進 :誰もがや.えなり君,何かないの?お母さんから二十歳の
時にもらったやつ.
えなり:え?
進 :もうかれこれ10年前の話になるかな?
えなり:ええ?
進 :ぼちぼちリアクションうまくなってきたね.
えなり:ありがとうございます.
石田 :えなり君18?
えなり:19になりました.
石田 :そうなんだ.そうか,まだ未成年なんですね.
歩 :他に宝物あります?
石田 :親からもらったものばかりになっちゃうんですけど.
歩 :あ,写真出ました.
石田 :5歳の時にあの白い椅子をくれて.
歩 :それをずっと.
進 :親からしたら嬉しいな,こんなずっと持ってくれたら.
石田 :もうボロボロですけど.あの絵本は6歳のときに母がくれて,
ネコはフランシスっていうんだけど,私が3ヶ月間マラソ
ンを9歳の時に頑張って決めてやったことがあって.それ
を父がすごく褒めてくれてあれを買ってくれたんです.
歩 :持ってるんだね,ちゃんと.
石田 :持ってますね.
TOM :いい話.
歩 :うち逆に親が昔集めてたキン消しとか持ってるわ.
石田 :キン消し?
進 :キン肉マン消しゴム.
石田 :親が?
進 :俺ら的にはどうでもいいかなっていう超合金とかウルトラ
マン系とか,いろいろそういうのがあって.
歩 :逆に親のほうがそういうの捨てられない.
進 :「捨てられへんねん」言うてね.
石田 :ランドセルとか持ってます?
歩 :あるかもしれんな,どっかに.
進 :たぶん,ビデオとか写真とか,何から何まで持ってるでしょ
うね.
歩 :でもこうやって贈られたものを大事にして親としては最高
ですね.
進 :うれしいですよ.
TOM :親孝行ですね.
石田 :しまってあったの引っ張り出してきて.
歩 :けっこう捨てられない人ですか?
石田 :いや,あんまりものに執着はなくて.でもこういう
ストーリーがあるものは捨てられないですね.
歩 :素晴らしい.
TOM :結婚して,その椅子に自分の娘が座るっていうことだけで
もすごいよね.すごく大きいことだよね.
高見沢:いいこと言うね.
TOM :今のとこカットしといてください.
歩 :なんで?
TOM :人間性疑われちゃうんでカットして下さい.
歩 :そして今いちばん欲しいものは喋る鳥.
石田 :そうそう,喋る鳥.
歩 :これは本当の鳥ですか?
石田 :そうです.
歩 :例えば九官鳥とか?
石田 :そうです.オウムとか九官鳥とか.私,動物が大好きで,
今,ネコが4匹,犬が一匹うちにいるんですけど,まあ,
絶対これ以上増やせないけど,もし飼うなら喋る鳥.
歩 :喋る鳥.
石田 :一回見たことがあるんですよ.何だったかな?お爺ちゃん
が飼ってる鳥で,お爺ちゃんが言うことをいつも喋ってる
んですよ.「ちくしょー」とか,ドアの閉まるバタンって
音とか.そういうことを言ってる鳥を見たことがあって,
なんて可愛いんだろうって.
歩 :鳥と会話がしたいと.
石田 :ちょっと喋る鳥欲しいです.
進 :なるほどね.鳥も可愛いからな,本当にな.
石田 :何か飼ってますか?
進 :僕は犬飼ってるんですけど,むかしネコも飼いましたし,
ハムスターもリスも飼いましたし,ザリガニとかそういう
のも飼いましたけど.僕はドラマで,サル,牛,馬,鳥,
とにかくありとあらゆる動物と関わったドラマがありまし
て.
石田 :はいはい.お医者さんのですよね?
進 :そうです.それでサルがね,意外と凶暴だと言われてて,
撮影が難しいと言われてたんですけど,すごい一番なつい
てくれたんですよね.サルも可愛いなと思って.鳥もオウ
ムだったんですけど,すごい可愛かったですよ.
石田 :可愛いですよね.
進 :普通にペロペロなめるんですよ,指とか.すごい可愛いで
すね.
歩 :九官鳥とかね.何マニアですか?という質問で,活字
マニアとおっしゃってましたけど,どういうことですか?
これは.
石田 :何でも字を読むクセがあって.
歩 :字を読む?
石田 :クセですね.私,視力が2.0あるんですよ.
歩 :いいですね.ちょっと分けて欲しいですね.
石田 :例えば「何とかに注意」とかよくありますよね.あそこに
「脚立置き場」ってあるでしょ.ああいう字とかを読んじゃ
うんですよね,すぐ.何でも.だから変ですけど,文字が
目に入っちゃうから何でも読むクセがあって.
進 :声には出さないですよね?
石田 :声に出しますよ.
進 :運転してて「霞ヶ関」とか.
石田 :運転とかしてて看板がいろいろあるでしょ.変な看板いっ
ぱいあるじゃないですか.「なんとか一番」とか.
進 :「スナックあべ」とか.
石田 :「スナックあすなろ」とか,すごく変な名前だなと思うの
とか.
歩 :じゃあ,洋服に書いてある文字とか.
石田 :読んじゃうんですよね,読める限りは.無意識ですね.
今いちばん楽しいのは,お風呂に入ってシャンプーとかを
新しく新調しますよね.そうすると湯船に浸かりながら
説明を読むのが.
歩 :読む読む.
石田 :読む?あれ,楽しくないですか?
歩 :楽しい.
石田 :何かわかんないけど読む.
TOM :「ジンクピリチオンが入ってる」とか?
石田 :そうそう,共通点に気が付いたりするの.「赤色何号」と
か「香料何番」とか「あ,なるほど」とかね.
歩 :そういうのが好きなんですか?
石田 :無意識にそういうとこあります.ないですか?
進 :シャンプーは読まないですけど,お菓子.
石田 :お菓子ね.
進 :僕,釣りするんですけど,釣りやっててお菓子食べながら
「ああ,ソルビトールか」とか読みながら釣りしたりしま
すけどね.僕はシャンプーは読まなかったですね.
歩 :じゃあ,本とか読むの大好きですか?
石田 :本大好きですね.
金城 :石けんを使わないで顔を洗うんですよね?
石田 :そうそう.なんで知ってるの?
歩 :どっからの情報や?
金城 :なんか本を拝見させていただいて.
石田 :ありがとうございます.
金城 :あれって本当に落ちるんですか?
石田 :私,すごい乾燥肌なんで,石けんを使うとますます乾燥す
るんですよ.だからなるべく泡を立てないで顔を洗う.
泡立たないクリーム状の洗顔料で洗うんですね.そうする
といいですよ,なかなか.
金城 :なるほど.ありがとうございます.
TOM :泡立てるとダメなんですか?
石田 :泡立つものは,やっぱり洗い過ぎちゃう.
歩 :泡立たない洗顔料があるみたいですよ.
TOM :そうなんですか.
石田 :クレンジングミルクっていって.
歩 :石けんのように泡立てるものじゃないんですね.
石田 :泡立たないクレンジング剤があるんですよ.すごくいいで
すよ.たぶん男性も.
高見沢:そうですか.使ってみます.
歩 :なるほど.そして石田さんはクセでセレモニーに弱いとおっ
しゃってました.
石田 :そうです.
歩 :冠婚葬祭系の.
石田 :そうなんですよね.
歩 :笑っちゃう?
石田 :よくみんな真面目にお祓いとか見てられるなと思って.
進 :ああ,まあお祓いは正直ね.
歩 :俺,お祓いはもうやり過ぎてて慣れたな.
石田 :きつくないですか?
進 :俺は厳しいな.
TOM :首から真っ直ぐお辞儀されるとたまらないんだよな.
進 :いちばんおもろい瞬間が,ぜんぶ終わって「これにて終了
しました.どうもありがとうございました」ってバラしに
入って帽子とった時に「あ,ハゲてる」っていうのが一番.
だまされてましたからね.「堂本“の”剛」って言われる
じゃないですか.
歩 :の〜ね.お葬式とかでも笑ってしまうんですか?
石田 :本当に不謹慎だと思うんですけど,お葬式もダメなんです
よ.
歩 :要するになんかみんなが黙ってる空間がダメなんですか?
石田 :なんでしょう?気持ちはあるんですよ.でもあの形式が
ダメなの.例えば結婚式とかでも,みんな「優秀な成績で
ご卒業され」って言われると「絶対ウソ」って思っちゃう.
歩 :案外冷静だなぁ.
石田 :絶対ウソなのに,いいい大人が黙って「うん,うん」って
聞いてるの見るとシラーッとしちゃうんです.
歩 :なるほどね.冷静なんやなぁ.
TOM :でもそんなこと言ったら結婚式成り立たないよ.
進 :日本ってちょっと暗いから,ほんまに.いつも思うけど,
お葬式もね,そこまで暗くならなくてもいいんちゃうかなっ
て俺は思いますけどね.だから僕がたぶん死んだ時は,
まあ君か僕かどっちが先に死ぬかわかりませんけど,もし
僕が死んで君が生きてます.ほんなら空気はこんな感じや
で.みんな会場入って,「剛くん,剛くん」って泣いてま
すわ.そこでおまえが「さあ!といわけで!」って言うて.
歩 :「KinKi Kidsでーす!」.
進 :「そして俺の相方!うわ!死んでる!」みたいな.
TOM :それ,ええな.
進 :「それでは聞いてください,“硝子の少年”.歌わへんの
かい?」みたいな.
歩 :それ逆に悲しいな.
進 :そういうの連発してって欲しいですけどね.もう一人後輩
誰か立てて,「光一さん光一さん,そんなんやったら余計
悲しいです,僕」みたいな変なコントとかも始めて.
歩 :コントやるんだ?
進 :とにかく延々やって欲しいですね,そういうのね.僕のお
葬式はそうして下さい.
歩 :わかりました.
進 :棺桶もちょっと斜めにしといて下さい.
歩 :ちょっとずらす感じね.
進 :それかおまえがマジックで消してください.
TOM :ふわっとやっ入れ替わるっていうのどう?
歩 :それやろうか.
進 :やって下さい.
歩 :はい,というわけで,これはこのへんにしときましょう.
続いてはこちらのコーナーですね.堂本ハズゴロ名言集!
石田さんもいろんなインタビュー受けてると思います.
そんな中でちょっと昔のインタビューになると恥ずかしい
こと言ってたりもするもんなんですね.「ええ?私こんな
こと言ってた?」というようなのがあったりするものなん
です.そへんをちょっと掘り下げてみました.
石田 :はい.
歩 :まず一つ目は2002年の10月号の雑誌「一個人」.男女間の
ことを話しているということです.まあ,2002年なんで,
そんなに前ではないですね.
進 :最近ですね.
歩 :心当たりあります?男女間について.
石田 :私も変なこと言いますからね,ポロッと.
歩 :では見てみましょう.「仕事をスッぽかして男の人と
逃避行なんて,まず考えられない.まあ,そういう人間
ほど危なかったりするんですけど(笑)」.なるほど,
自分の仕事を捨ててまで.
進 :意外にそう言うてる人間のほうが意外にね,いざとなった
ら「どうしよう?」みたいにテンパってしまってね,
「いてまえ!」って行ってもうたりね.
石田 :そうですよね.
歩 :そう言ってる人ほどそうなってしまうみたいな.
石田 :こんなこと言ってたんですね.
進 :「(笑)」ですから.
歩 :今でも仕事スッぽかしい恋愛とるみたいなのは?
石田 :たぶん,おそらくないでしょうね.
歩 :仕事を犠牲にしてまで恋愛したくない?
石田 :ううん,そうじゃなくて,仕事をスッぽかすっていうのが
わかんないんですよ.
進 :仕事しましょうということですね.
石田 :わかんない.スッぽかしてみたいからこういうこと言うの
かもしれないけど.たぶん,これそのものの意味じゃない
ですね,このインタビューの.別のこと話してて,
こういう流れになったから.
進 :こういうことも話したと.
石田 :べつにこんなこと言う必要ないもんね.
TOM :じゃあ言うな.
石田 :すいません.
TOM :でもなんかいいよね,仕事スッぽかしても逃避行で好きで
いたいっていう気持ちもわかるよね.
石田 :そうですね.どっかにそういうこと出来ない自分に対する
なんかね.
進 :まあでも,スッぽかさなくていいじゃないですか,
べつにね.
石田 :うん.
進 :仕事は仕事でちゃんとやらんとね.
石田 :そうですね.はい.
歩 :さあ,続いては2002年の8月20日に出版された,石田さん
が書かれた「天然日和」から,アクティヴな面が窺える
発言をしているということですね.
進 :かなりアクティヴだと.
歩 :こちらです.「子供の頃,私はよく木に登った.ピョン
ピョンと手長猿のように登って,葉っぱの間から顔を出し
て世の中を見てた」.なんだかメルヘンですか.
進 :手長猿のようにということは,そうとう.
石田 :プラーン,プラーン,プラーンと.
進 :時には尻尾も使い,クルッと回りね.どのぐらいの高さま
で登ってました?
歩 :そういうふうに見えないですもんね.
石田 :わりとね,元気子供だったんですよ.どれぐらいかな?
あのイントレぐらい.
進 :あのイントレぐらい?
TOM :高いよ,それ.
進 :ボチボチありますよ.
石田 :あれぐらい登って,てっぺんでザワザワって梢が揺れる
中で,風に揺れながら世の中を見ていたんです.
歩 :世の中を見てどう思ってたんですか?
石田 :あのね,これ私,自分で書いた文書なんでよく覚えてるん
ですけど,当時,私は本当にツブツブが見えたんですよ,
空気の中に.
歩 :空気の粒子が見えていた?
石田 :「もののけ姫」のこだまってありますよね.ああいうもの
が.もちろんあんな大きくは見えないんですけど,木の
周りにツブツブって丸がくっ付いてるのが見えて.
見えませんでした?
進 :いやいや.
石田 :何と言ったらいいんだろう?キラキラっとしたものが
見えてたんですよ.
TOM :カエルの卵ですか?
石田 :何だろう?大人になると時々しか見えなくなるんですけど.
歩 :今でも見えるんですか?
石田 :見えますよ.
TOM :誰かの周りにはキラキラついてますか?
石田 :うん.キラキラしたものは見えます.皆さん本当に.
TOM :ちょっと待って.光一の落としとくわ.
歩 :せっかくなんだから.
石田 :キラキラってみんなありますよね.
金城 :コロボックルじゃないですか?
石田 :コロボックルじゃなくて.でもそんなようなものです.
金城 :精霊みたいなものなのかもしれない.
歩 :それと会話するというか何というか.
石田 :そういう子だったですね.みんな見えると思ってた.
進 :よくオーラが見えるっていう人もいるし.僕,単純に幽霊
見ますけど.あと,妖精見たことあるっていう人もいるし.
TOM :子供にしか見えないものってありますよ.
進 :でしょうね.
歩 :そして続いて,2003年10月10日に出版された「セ・ジョリ
ここちいい毎日」という石田さんが書かれた本からですね.
見てみましょう.「凛としていて,でもまろやかで,
強さがあって美しい.そんな眉毛になりたい」.
眉毛かい?
進 :眉毛?びっくりした.
石田 :なんでびっくりするの?
進 :凛として,でもまろやかなんかい?でも強さがあって,
眉毛かい?みたいな.もうちょっと何かね,「そんな
世の中であって欲しい」とかね.
えなり:「そんな自分でありたい」とか.
進 :「そんな女で生きていたい」みたいな,そういうのがくる
かと思ったら眉毛で.
石田 :でも顔は眉毛で出来てると私は思うんですよ.
歩 :眉毛で出来てる?
進 :顔に眉毛がついてるだけですから.
石田 :違う違う,眉毛が意志を表すっていうんですか?その人の.
進 :眉毛ひとつで表情変わりますからね.
石田 :みんなそれぞれの眉毛だと思うんですよね.
TOM :そうだよね.だってその証拠にさ,女の人が眉毛落とした
瞬間に違う人になるもんね.見たことがない人が出現する.
進 :「どうもはじめまして」みたいなね.
歩 :この中では誰の眉毛が?
石田 :みんなそれぞれ顔に合ってる眉毛.
TOM :合ってないだろ?それ.
えなり:合ってるんですよ.
石田 :皆さん綺麗な眉毛してて.
えなり:高見沢さん整ってますよね.
高見沢:そう?
えなり:やっぱり整えるんですか?
高見沢:いや,整えないよ.
吉村 :ナチュラル?
高見沢:うん.
TOM :眉毛だけに注目して人見たことないもんね.
高見沢:そうだね.じっと見るとけっこう面白い眉毛してるよ.
えなり:そうですか?
歩 :そこだけ見てると面白いな.
進 :何を守ろうとしたんでしょうね?
高見沢:汗が入らないように.
進 :汗か.
TOM :じゃあ何?もう薄くなっちゃった人は守れないってこと?
もう俺はおまえの頭を守る気ないぞって.
進 :そういうことじゃないですか.世の中にたいして守るもの
がなくなったということじゃないですか.「でもやっぱり
僕は守っていきたい」みたいな.
歩 :あるんやろな.
進 :今のご自身の眉というのは,そういう凛としてまろやかで
強さのある眉毛なんですね?
石田 :そのように思ってカットしたり描いたりしてるんですけど
ね.
歩 :なるほど.
石田 :眉毛,色,抜いてますね.
進 :抜いてます.
歩 :さっき抜いてたな,楽屋で.
進 :ヒリヒリします.
石田 :私もちょっと抜いてます.
歩 :やってる時ってすっごい不細工ですよね.
石田 :自分で抜くんですか?
進 :自分で.去年なんか僕,髪の毛自分で切ってましたからね.
歩 :真似する方は気を付けてください.目に液体入ると失明
しちゃいますから.
進 :本当,良い子はやめたほうがいいよ.
歩 :さあ,続いては2002年の4月号「婦人画報」からですね.
何か語った覚えあります?
石田 :何だろう?2002年?
進 :次は目尻とかの話ですか?
歩 :見て見ましょう.「地図さえあればどこへでも行けるんで
す.気付けば日本海まで行ってしまったこともありまし
た」.もっと早く気付こうよ.
えなり:すごいなぁ.
高見沢:すごいな,それ.
TOM :日本海まで気付かなかった?
進 :どこまで気付いてないんですか?
歩 :もうちょっと早く気付こう,「あ,もうすぐ日本海やな」
って.
進 :びっくりしますよ.
石田 :そう?ないですか?
進 :びっくりしますよ.だって例えば電話してね,「今どこ?」
「恵比寿にいんねん.またあとで電話するわ」言うて,
ちょっと経って「今どこにいんの?」「日本海」「えらい
行ったな」みたいなね.
石田 :だって,私,車運転するんですけど,面白いなと思うんで
すよ.例えば関越に乗ってしまえば日本海まで行っちゃう
んですよ.
歩 :そうですね.
石田 :道は本当につながってて,日本列島横断出来ちゃうんです
よ.何時間かあれば.
歩 :はい.
石田 :それが自分の意志で出来ちゃうなんて,すごいと思いませ
ん?
歩 :車利用しますけど,自分の力で行けるわけですからね,
そこまで.
石田 :やろうと思えばどこへだって行けるんですよ.船に乗れば
沖縄だってね,行けちゃうわけで.
金城 :ね.
石田 :わりとそういう面白がりなとこありますね.どこまで行け
るかやってみよう,みたいな.
歩 :ドライブよくされるんですか?
石田 :けっこうします.
進 :とりあえず,どこまで行けるかやってみようと.
石田 :日帰りで帰ってこれればいいやって感じです.
歩 :いちばん遠いとこでどこまで行きました?車で自分で.
石田 :やっぱり日本海ですかね.
歩 :どっちかっていうと,そっち側にゆくのが好きなんです
か?
石田 :関越道ひた走り.長野県の山々が好きなんです.
進 :長野のいいですね.
石田 :だから関越走ってると途中で長野があって,関越トンネル
があって新潟に着くでしょ.
歩 :なるほど.
進 :すごいですね.
歩 :東名じゃなくて関越なんだ.
石田 :東名でもいいんだけど.なんか関越道好きですね.
歩 :わかる気がしますね.でも,もうちょっと早く気付いたほ
うが.
石田 :はい.
進 :早めにね.帰りもありますから.
石田 :はい.
歩 :はい,というわけで,以上,石田ゆり子さんのハズゴロ
名言集でした.さあ,続いてはこちらのコーナーです.
「ベストヒットたかみー」
歩 :せーの.
進・歩:堂本!
高見沢:ベストヒットたかみー!今日は面白いですよ,皆さん.
今日は考えましたから.今回のテーマはですね,
転職アーティスト特集.
進 :転職アーティスト特集.
高見沢:まずはVTRをどうぞ.
VTR:華やかな夢の世界で活躍するアーティスト.そんな
アーティストの中には,デビュー前に違う仕事をしていた
という人がいるのです.夢を決してあきらめない,
転職アーティスト.数々の名曲を生み出している
小椋圭さんは大学卒業後,当時の日本勧業銀行に入社.
日本のロックのパイオニア,柳ジョージさんは建設会社に
勤務.宇崎竜童さんは芸能プロダクションでマネージャー
をやっていたのです.さらにゴジラ松井のお父さんと
デュエットで話題の香西かおりさんも当時の太陽神戸銀行
に.クレイジーケンバンドのヴォーカル横山剣さんは,
貿易検査官.一昨年大ブレイクして元ちとせさんは
奄美大島から大阪へ出て,音楽とは関係ない美容師を.
都会的でセクシーなファンクミュージックを歌う
スガシカオさんは,イベント制作会社に勤務.そして
美しいハーモニーを奏でるCHEMISTRYの川畑さんは,
なんと建築作業員をやっていました.多くのアーティスト
が一度は社会に出たものの,音楽の夢を捨て切れずもう
一度チャレンジし,夢をつかんでいるのです.夢は決して
諦めてはならない.今夜は夢を実現した転職アーティスト
にスポットを当てます.
高見沢:ということですね.今夜は夢を決して諦めない
転職アーティストですけどね.柳ジョージさんは建築会社
から入ったりね.小椋圭さんは有名ですよね.銀行員だっ
た方がシンガーになった.銀行員やりながらCDとか出して
ましたからね.石田ゆり子さんはご存じでしたか?
石田 :いいえ.
高見沢:あまり知らなかったですか.
石田 :すいません.
高見沢:あ,いや,ぜんぜんいいんですよ,そんなこと.
スガシカオさんもイベント制作会社でデビューは31歳.
あと元ちとせさんは美容師であるとかね.えなり君も昔,
村役場で何か受け付けをしていたという.
えなり:まあ,ちょっと.はい.
高見沢:KinKiの二人は初めから?
歩 :学生でしたからね.
進 :小さい頃から.
高見沢:石田ゆり子さんもぜんぜんそういうことないですか?
石田 :そうですね.私も高校生から仕事やってました.
高見沢:由美ちゃんは?昔は走ってて?
吉村 :私はそんな.普通に建築作業員してましたよ.前そういう
話しましたよね.ジムのインストラクターやったりとか.
TOM :そうか,あれ出来るんだよね?配管工.
吉村 :鉄筋工.鉄筋組み立てておうちを立てる仕事とか.
石田 :へぇー.
高見沢:すごいな.そのようにいろいろ転職されて夢を諦めないで
アーティストになった方たくさんいますけど,ここにもう
ひとり素晴らしい方がいす.昔おまわさんだった人が.
TOM :違うよ.おまわりさんのコントやってたんだよ.
高見沢:Bro.TOMさん.1982年,小柳トムという芸名で
「お笑いスター誕生」に出場,10週勝ち抜き,6代目の
グランプリとなった.
歩 :最初はミュージシャンですよね?
TOM :ミュージシャンが食えなくなるとお笑いやるんですよ.
高見沢:警官コントで大ブームを巻き起こした後,小柳トムから
Bro.TOMに改名.
TOM :そこはもうこっちの仕事じゃないですか.僕,この仕事の
前はピアノの調律師ですもん.
高見沢:え?そうなの?今度調律して.
TOM :そんなとこで終わってもいい?
高見沢:いろいろするって素晴らしいなぁ.
TOM :もったいないよね,芸能界にいるだけでさ.あなたもいろ
んな資格とってるよね.
高見沢:資格持ってるじゃん.
歩 :資格ありますけどね.
高見沢:使えそうなの何かある?この時代で.
TOM :いっぱい取ったじゃん.
歩 :あのね,レスキューの資格はいいなと思いますけどね.
高見沢:レスキューの資格も持ってるの?
歩 :スイフトウォーターレスキューって川で溺れてる人を助け
る.
TOM :船も取ったんだよね?
歩 :船もあります.
高見沢:すごいなぁ.
TOM :いろいろやったら面白いね.芸能界だけにいたらつまんな
いですよね.
高見沢:剛くん何か資格もってるんですか?
進 :僕,普通に運転免許です.
高見沢:俺と一緒だ.
歩 :石田さん,何か資格は?
石田 :私は運転免許と英検ぐらいですかね.
高見沢:素晴らしい.
石田 :でもぜんぜんそんな.
TOM :俺なんか資格持ってなくて,違うことやりたいからって,
大学受けようと思って失敗しちゃって.時期ズレちゃった
けど大学受けようと思ってる.
歩 :本当ですか?みんなチャレンジャーだなぁ.
高見沢:金城さんは?
金城 :銀行員の試験受けたことある.
高見沢:受かった?
金城 :落ちた.すいません.
高見沢:よかったね.そうやって夢を諦めないでいるアーティスト
はたくさんいるということですけど.今週は,転職
アーティストが世に送り出した数々のヒット曲の中から
スガシカオさんの「愛について」をですね,石田さんと
一緒に.
歩 :石田さんがピアノを弾かれるということで.
TOM :石田さんのピアノ楽しみですよね.
高見沢:楽しみですよね.
石田 :よろしくお願いします.
歩 :また歌が難しい,これ.
進 :難しい歌だ,これ.
高見沢:難しいね.じゃあ,これをみんなでセッションしましょう.
♪愛についてへ〜
歩 :はい,本日のゲストは石田ゆり子さんでした.
どうもありがとうございました.
石田 :どうもありがとうございました. |