トーク
「DOMOTO BROS. BAND&ゲストのトーク」
この HomePage だけのスペシャル編集版!


ゲスト:石田ゆり子

歩  :はい,本日のゲストは石田ゆり子さんです.
    よろしくお願いします.
進  :よろしくお願いします.
石田 :よろしくお願いします.
歩  :「堂本兄弟」初登場となりますね.はじめましてですよ
    ね?
石田 :はい,はじめましてです.いつもテレビで拝見しており
    ます.
進  :CHAGE&ASKAと申します.
石田 :え?
歩  :CHAGEです.
進  :ASKAです.
歩  :皆さん,はじめましてですか?
石田 :えなりさんだけは.
えなり:僕は以前.
歩  :おいおい.
進  :おいおい.
えなり:なんでこんなバッシングされるんですか?
進  :聞いてないぞ,何にも.
TOM  :ちゃんと事務所通せよ.
えなり:事務所通しました.
歩  :相変わらずTOMさんが音楽のリハーサルの時から雰囲気
    違いますからね.
TOM  :いや,綺麗な方で.気を付けてください,この男はいい
    加減な人ですから.
歩  :ええ?
TOM  :もうね,日本中の女優とキスをしたので有名な男ですから.
歩  :うわ,そういうイメージ作るのやめて.
TOM  :だってそうじゃんね.
進  :けっこうしてるよ,君.
歩  :違うやんか.
TOM  :もうちょっと離れたほうがいいかもしれない.気を付けて
    ください,本当に.
進  :顔見ただけで妊娠しちゃいますよ.
歩  :うわ,そういうイメージ嫌やな.こういう番組に出るのは
    なかなかないじゃないですか.
石田 :そうですね.
歩  :いかがですか?こういうのに出るというのは.
石田 :いつもテレビで見てこの番組大好きなので.非常に緊張し
    ています.
歩  :あら.
石田 :みんな仲良しですよね.
歩  :そうですね,仲良いですね.っていうか,仲良くしてもらっ
    てる身なんで.
進  :そうですね,えなり君以外はね,けっこう距離が近くて.
えなり:いやいやいや,ちょっと待って.ここで仲間はずれは
    やめましょうよ.そこはいきましょうよ,仲良く.
歩  :まあ,今日は見る側ではなく出る立場なんですけど,
    楽しんでいただければ.
進  :適当にやっていただけれけば.
歩  :さあ,それではまずこちらのコーナーからです.
    堂本一問一答!では,こちらに座ってください.質問が
    どんどん飛んで来ますので.それでは参りましょう.
    堂本一問一答!

Q  :石田ゆり子さんに質問です.子供の頃のあだ名は何です
    か?
石田 :ゆりちゃん.
Q  :子供の頃の自分を一言で言うと何ですか?
石田 :けっこう私,面白い子供でした.
Q  :門限時間は何時でしたか?
石田 :暗くなったら帰ってこいって言われてました.
Q  :子供の頃の自慢を教えてください.
石田 :ずっと水泳の選手でした.
歩  :水泳やってるようには見えないですね.
Q  :座右の銘は何ですか?
石田 :志を高く.
Q  :小さい頃になりたかった職業は何ですか?
石田 :私,レジスターになりたかったです.レジスターそのもの
    になりたかったです.
歩  :チーンですか?
吉村 :レジになりたい?
Q  :お風呂に一人で入るようになったのはいつからですか?
石田 :小学校四年生ぐらいですかね.十歳ぐらい.
Q  :初恋はいつですか?またそのお相手はどんに人ですか?
石田 :三歳.アッちゃん.
Q  :男性から真剣に告白されたのはいつですか?
石田 :中学生の時,私,台湾に三年間住んでたんですけど,
    その時に向こうの大学生にすごく真剣に言われたことが
    あります.
Q  :好きな食べ物,嫌いな食べ物を挙げてください.
石田 :好きなのは,ネギとかニラとか三つ葉とかユズとか,
    ちょっと香りがキツい臭い野菜がすごく好きです.嫌いな
    のは甘すぎるもの.バニラアイスクリームとか苦手ですね.
Q  :宝物は何ですか?
石田 :二十歳の時に両親にもらったダイヤのピアス.
Q  :趣味は何ですか?
石田 :料理.
Q  :特技は何ですか?
石田 :特技は水泳かな.
Q  :それでは石田さんのクセは何ですか?
石田 :すごく笑い上戸で,セレモニーに弱い.
歩  :冠婚葬祭系ですか?
石田 :そうそう,あれにすごく弱いです.
Q  :石田さんが今から何か始めるなら何ですか?
石田 :フラダンスをやりたいです.
Q  :芸能界に入って驚いたことを教えてください.
石田 :挨拶が長くてなかなか家に帰れない.
Q  :人にこれをされるのはどうしても我慢できないということ
    は何ですか?
石田 :土足でズカズカ人の気持ちに上がってこられるのが大嫌い
    です.
Q  :他人に指摘されて初めて気付いた自分のヘンなところは
    どこですか?
石田 :人から言われたことをオウム返しに言うらしいです.
    繰り返すらしいです.
Q  :今いちばん欲しいものは何ですか?
石田 :喋る鳥.
Q  :最近,涙を流したのはいつですか?またその原因は?
石田 :最近,自分の出た映画がありまして,それを見て思わず
    泣いてしまいました.
Q  :最近見た夢を教えてください.印象に残っている夢は
    どんな夢ですか?
石田 :最近見る夢は,いつも私は空を飛んでいます.
歩  :多いよね,そういう人ね.
Q  :何マニアですか?
石田 :活字マニア.
歩  :活字マニア?
Q  :男性を見る時に最初に目が行くとこはどこですか?
石田 :目ですね.
Q  :次の質問です.好きな男性と初キッス.いったい何回目の
    デート?
石田 :その時次第ですね.
Q  :「癒されるなぁ」と思うのはどんな時ですか?
石田 :犬とかネコと一緒にいる時ですね.
進  :ワン!ワンワン!
歩  :ネコも.
石田 :犬とかネコ.
Q  :恋愛は告白するタイプですか?それとも告白されるタイプ
    ですか?
石田 :どちらでもないですね.どちらからともなく歩み寄る.
Q  :今まで見た映画の中でナンバーワンになる作品は何です
    か?
石田 :やっぱり「ローマの休日」.
Q  :自分の身体の中で嫌いな部分はどこですか?
石田 :姿勢が異常に良くて腰が痛いです,最近.
Q  :女優になったきっかけは何ですか?
石田 :15歳の時に自由が丘で声をかけられまして,そこから
    ですね.
Q  :理想の休日を教えてください.
石田 :まず,目覚まし時計をかけずに起き,天気が良く,気分も
    良く,パワーがみなぎっており,予定もなく,4時間後に
    また寝る,起きて何か食べる,また寝る.この繰り返し.
歩  :わかるなぁ.
石田 :それが好き.
Q  :毎日欠かさずしていることは何?
石田 :ストレッチ.
Q  :次に挙げる言葉から想像することを一言でお答え下さい.
    「両親」.
石田 :感謝.
Q  :「動物」.
石田 :家族.
Q  :「結婚」.
石田 :未知の世界.
Q  :「KinKi Kids」.
石田 :大阪の悪ガキ.
歩  :悪ガキか?悪いんだ.
進  :悪いんだ.
Q  :では最後に自分に自信のあることを無理矢里にでも10個
    言ってください.
石田 :ええと,視力がいい,姿勢がやたらにいい,嘘つきではな
    い,意地悪でもない,根性がある,身体が薄っぺらい,
    あと何だろう?
歩  :あと四つです.
石田 :動物の世話を何だかんだ言ってする.あと何だろう?
歩  :あと三つです.
TOM  :「この番組が好き」.
石田 :うん,この番組が好き.
歩  :言わされてますね.
進  :「ショートヘアーだ」.
石田 :ショートヘアーだ.
歩  :「堂本光一が好き」.
石田 :あ,何だかんだ言って楽観的.
歩  :違うんだ.
Q  :石田ゆり子さん,ありがとうございました.

歩  :お戻り下さい.サラッとかわされたな.
進  :いやぁ,面白かったですね.
歩  :それぞれ見ていきましょう.子供の頃けっこう面白い子
    でしたと.
進  :何がどう面白かったですか?
石田 :何がどうなんでしょう?言葉が異様に丁寧で.
歩  :家族にも?
石田 :そう,「わたくし,何とかでございますのよ」って感じの
    喋り方で.
歩  :姫じゃ,姫.
石田 :なんででしょう?何かテレビで見て,ずっとそういう喋り
    方だったんですね.
進  :友達とか先生にも?
石田 :ううん,家族に.
進  :家族に?
歩  :兄弟にも?
石田 :うん.
進  :それは自然と?狙いじゃなくて?
石田 :そうですね.
歩  :三人兄弟なんですね.
吉村 :近くない?
進  :何やねん?
TOM  :俺じゃないよ.
吉村 :近いよ,今日.ゲストと.ちょっと寄り過ぎだよ.
歩  :知らんよ.だって俺べつに寄せてへんもん.
高見沢:それは離れ過ぎだよ.
歩  :いつもこのへんでしょ.あ,高見沢さんに被っちゃった.
高見沢:大丈夫.いいよ,べつに.
進  :あれ?えなり君,抜けちゃってるな.
えなり:いいじゃないですか.抜けてるのはいいんですよ.
進  :だって俺が家帰ってオンエア見た時にこっちのが嬉しいで
    すもん.
えなり:いいですけどね.でも今日,無言電話3回ぐらいかかりま
    すからね.
進  :何でやねん?
歩  :話を戻しまして,3人兄弟ということですけども,兄第
    喧嘩しました?小さい頃.
石田 :そうですね.兄と妹がいて,兄は年子なんですね.つまん
    ないですか?
歩  :いやいや.
進  :いやいや.
歩  :え?今の笑うとこ?
進  :笑うとこじゃないですからね.
歩  :妹さんは言わずと知れた石田ひかりさんですよね.
進  :それでお兄さんは年子だと.
石田 :で,年が上から下までで四つしか離れてないんですよ.
    だから年が近いから,よく喧嘩はしました.
歩  :どんな喧嘩を?
石田 :他愛もない喧嘩ですよ.チャンネルとか.
歩  :チャンネルの奪い合いね.
石田 :あとアイスクリームを取り合ったりとか.
進  :風呂の順番とか.
石田 :そうですね.
進  :そういうもんですよね,兄弟喧嘩って.
歩  :それぞれ何て呼んでたんですか?
石田 :私はゆり子っていう名前なので,妹からはリリーって呼ば
    れていました.リリーっていうか「リリ」ですね.
歩  :リリ.
石田 :兄は普通の人なんで,あんまり言うとすごく怒るのでちょっ
    と言えないんですけど.
歩  :うん,じゃあそっとしとこう.妹さんはひかりという名前
    じゃないですか.
石田 :ひかりで,私はずっと「ピカ」って呼んでた.
歩  :共通してるとこが.僕も「ピカイチさん」って呼ばれてま
    したからね.
石田 :そうですよね.
歩  :先ほどお兄さんの話してましたけど,お兄さんにとっては
    妹二人が芸能界に二人とも入るわけじゃないですか.何か
    言ってました?
石田 :兄は「自分の人生の邪魔をしないでくれ」っていつも
    言ってます.
歩  :「自分の人生の邪魔をするな」と?
石田 :私たち二人が芸能界にいることで,すごく自分の邪魔なん
    だそうです.だからいつまで経っても内緒.
歩  :うちの姉とかもそうですね.子供の頃の自慢は水泳の選手
    だったと.
石田 :そうですね.水泳の選手だったんです,ずっと.
歩  :何泳ぎが得意で?
石田 :平泳ぎです.
歩  :大会に出られたりとかは?
石田 :はい,いわゆる全国大会でジュニアオリンピックというの
    に出たことあります.
TOM  :ジュニアオリンピックで優勝とかなさったんですか?
石田 :いえ,優勝ではないです.ただ記録としては8位という
    記録が.
TOM  :それは日本中で8位ってこと?
歩  :そうだよね,全国大会.
進  :すごいじゃないですか.
TOM  :すごいじゃないですか.
歩  :じゃあ,ちょっと平泳ぎやってもらいますか?
石田 :こうです.
えなり:競技用の平泳ぎって手がカッコいいんですよね.
石田 :立体的に入る.
TOM  :最後の締めくくりが.
石田 :みんな平泳ぎってアメンボみたいに水面をなでるでしょ.
    でもそうじゃなくて,こう立体的に入るんですよ.
TOM  :こんなんでいいの?
石田 :真っ直ぐ伸びますよね.肩幅ぐらいに広げます.
TOM  :肩幅まででいいの?
石田 :ちょっと広いぐらいですかね.それをヒジを起点に
    グーッと.
TOM  :ちゃんとやってみよう.
石田 :ここで波が前に前に.わりとここだけの世界なんですよ.
歩  :もっと大きくかきたくなりますよね.
石田 :そうすると変な抵抗が生まれて.
歩  :逆に抵抗が生まれちゃうんですね.今も泳がれたりするん
    ですか?
石田 :たまに.
TOM  :でも肩幅とかそんなに大きくないですよね.
歩  :水泳やってるっていう体型には見えないですよね.
石田 :そんなことないです.肩が真四角ですから,私.肩幅広い
    です.
高見沢:華奢な感じがね.
TOM  :じゃあシューッって飛び込み出来るんですね.
高見沢:出来る?
TOM  :俺に聞くなよ.
歩  :当時どれぐらい泳いでたんです?
石田 :当時は普通で毎日5キロですね.
TOM  :そりゃ重いわ.
進  :距離,距離.
石田 :試合前は10キロ.1万メートルですか.
TOM  :プールって何メートルだっけ?
石田 :25メートルです.
金城 :息継ぎしないでですか?
高見沢:恐ろしい.
歩  :死んじゃうじゃない.
TOM  :死んじゃうよ.
金城 :すいません.
えなり:沖縄で泳いでたんですよね?
石田 :水泳やってました?
金城 :泳ぎ方あんまり知らない.立ち泳ぎが出来ないんです.
TOM  :ジュニアオリンピックで立ち泳ぎってないぞ.競技になん
    ない.じっとしてて.
高見沢:何時間入ってられるか.
歩  :そして小さい頃なりたかったもの,レジスターになりたかっ
    た.
石田 :そうなんですよね.
歩  :バババッて打つとガーッ,チーンって出てくるやつですよ
    ね?
石田 :子供の頃に母に連れられて買い物に行って,その機械を
    ずっと見ていて「素晴らしい」と思っちゃった.
    3歳ぐらいの時ですよ.もう「これになりたい」って.
歩  :打つ人じゃなくて,これになりたいんだ.
石田 :そうそう,その機械に.本当にそう思ってたんですよ.
進  :けっこう大変ですよ,あれも.
歩  :おまえ,なったことあるんかい?
進  :見てたら大変ですよ.水で湿ったスポンジの丸いの置かれ
    たりとか.
歩  :そうやな.
進  :伝票ちょっとトラブったらガンッやられたりとか.
石田 :もう今はなりたくないです.
歩  :不思議な人ですね.初恋は3歳の頃,お相手はアッちゃん
    ということですが,その人のどんなところが好きだったん
    ですか?
石田 :私,幼稚園のバスに乗る時に,運転手さんの横にいつも
    乗りたかったんですよ.そこにいつもアッちゃんは先に
    行ってとっててくれたんです,席を.それで二つ座席が
    あって,二人座れるんですよ.アッちゃんがとって
    「ゆりちゃん,こっちだよ」ってやってくれたの,毎日.
歩  :席とってくれたんだ.
石田 :それでなんか好きでしたね.そんなことで.
歩  :その優しさに惚れたわけですね.
進  :優しさに負けたわけですね.
石田 :3歳の時ね.
歩  :男性から真剣に告白されたのは中学生の頃.
石田 :はい.
進  :向こうで?
歩  :台湾で?
石田 :私,父の仕事で台湾に3年間行っていて.向こうの人って
    すごく外国的なんですよね.すごく「好きだ」とか
    「結婚しよう」っていうことをパッと言うんですよ.
歩  :「アイヤー」言うて?
石田 :そうそう,「アイヤー」って言いますよね.
進  :言いますよね.
石田 :13歳ぐらいの時に,すごい真剣に言われたことがあって.
    私はもう気持ちが悪くて.
進  :あの,ウソでももう少しありますやん.「気持ちが
    悪かった」って.
TOM  :お幾つぐらいの方でした?
石田 :彼は大学生くらいですね.でも真剣に言ったと思えなくて.
進  :どういう内容を言われたんですか?
石田 :「将来,一緒になることを考えて付き合ってくれ」とかね.
歩  :もうプロポーズみたいなもんですね.結婚を前提に.
進  :けっこう誠実な.
石田 :でも私ダメなんです.気持ち悪いの.
歩  :その人を受け付けなかったと?
石田 :そうじゃなくて,そういうことを良く知らないのに言うの
    がもう気持ち悪いんです.
歩  :よく知ってる人だったらいいんだ.
石田 :だって,何にも知らないのに.「気持ち悪いな」って
    思っちゃった.ごめんなさい.
歩  :なるほどね.
石田 :本当に苦手なほうですね.
歩  :「何も知らないのになんでこの人はそんなことが言えるん
    だろう?」って.
石田 :そうですね.
TOM  :どれぐらい知り合ったら「好きだ」って言われて不安じゃ
    ないんですか?
石田 :やっぱりお互いにいい感じで歩み寄って,いい感じの信頼
    関係が出来るまでは,結婚なんて言葉は.
歩  :なるほど.ましてや結婚という言葉ですよ.
石田 :そう思っちゃうんですよ.
進  :うまく自然にいきたいと.
歩  :先ほど告白するかされるタイプかと.まあ,どちらとも
    なく歩み寄ると.
石田 :そうですね.
進  :それがいちばん理想ですけどね.
歩  :理想やけど.
石田 :理想でしょ.
進  :なかなか難しいじゃないですか.
歩  :なかなかそんなことないじゃないですか.
石田 :そう?
進  :引いては来ては,引かれては行っては.
歩  :すごい自分が好きになってしまった人がいるのに,向こう
    はまったくぜんぜんその気持ちに気付いてくれない場合は
    どうします?
石田 :うーん?
歩  :すっごい好きになっちゃって.
石田 :そういう場合は行くしかないでしょうね.でも,ずっと見
    てたら,向こうにちょっとでも気があったら見てくれる.
    見てくれるっていうか,目が一回ぐらい合うと思うんです.
    目が合わないってことはダメと私は思うんですよね.目が
    合うってことは,お互いが見てるっていうことだから,
    まったく目が合わない人のことを好きにならないんじゃな
    いかなと思う.
歩  :なるほどね.男はね,バカだからすぐ勘違いしますよね.
進  :すぐ勘違いしよるから.
歩  :「あいつ,俺のこと好きや」って言うやついますよね.
金城 :どういうのが結婚タイプなんですか?
歩  :普通の質問やな.
金城 :ごめんなさい.
歩  :結婚するならこんタイプというのは?
石田 :本当に優しくて穏やかな人がいいですね.誠実な人.私も
    さすがに結婚したことないんで本当に未知の世界なんです
    けど.毎日毎日のことで,いつもドラマチックだとなんか
    疲れるじゃないですか.だから穏やかな優しい感じ.
TOM  :そういうのは年上になってしまいますよねぇ.
えなり:誘導的.
進  :誘導的過ぎますけど.
歩  :好きになる人の共通点ってあります?
高見沢:髪が長い人が好きとか.
進  :誘導的過ぎますから.
歩  :自分を売り込んでるなぁ.
進  :髪が長いけど,ちょっと先っぽカールしてるとか.
歩  :そろそろ頭皮がアブナイとか.
進  :おい,そこまで身を削るの良くないよ.
歩  :削ってみた.
進  :共通点なんかないですか?
石田 :自分がこういう仕事をしているので,何でもいいから何か
    表現してる人がいいです.
高見沢:ギターを弾ける人とか.
石田 :そうですね.
進  :すいません,何の表現ですか?それは.
TOM  :ガチョーンの表現.
金城 :自ら何かを発してる人?
高見沢:それ違うと思う.
歩  :そして好きな食べ物嫌いな食べ物.好きなのは,ネギ,
    ニラ,ユズ,三つ葉,香りの強い野菜.パクチー好き
    ですか?
石田 :好きです.大好き.
TOM  :俺たち臭いです.
高見沢:俺たち?年とるとね.
TOM  :臭いこと自慢してる場合じゃないですね.
石田 :ダメですか?パクチー.
歩  :ダメです.
石田 :二人ともダメ?
進  :僕,ネギ大好きです.
歩  :僕もネギ大好きです.
進  :パクチーはちょっと.
高見沢:子供だな.
進  :パクチー大丈夫ですか?
高見沢:美味しいよ.
歩  :菊菜とか好きですか?
石田 :菊菜?菊菜って何だろう?春菊?
歩  :そうそう.地方によって言い方違うのかな.
TOM  :菊名って東横線じゃないの?
高見沢:菊名?
吉村 :菊菜って春菊.
石田 :春菊好きです.
歩  :嫌いな食べ物がバニラアイス.
石田 :甘過ぎるものが嫌いなんです.
歩  :バニラアイス確かに甘いですけど.僕も基本的にはあまり
    甘いのはそんなに得意ではないですけど.なんでダメなん
    です?
石田 :なんかバニラアイスって食べた瞬間に「甘い!辛い!」って
    思いません?甘過ぎて辛い.わかるかな?
進  :いや,甘過ぎて甘いですよ.
石田 :例えばみたらしダンゴが辛いって感じするじゃないですか.
進  :みたらしダンゴはわかりますよ.でもあれは砂糖と醤油と
    いうものが調味料として入ってるから.
歩  :でも甘過ぎて辛いってちょっとわかりますね.
TOM  :調子いい男だなぁ.
歩  :喉のへんですよね?
石田 :そう.
歩  :ほら.
石田 :甘い膜が張る感じ.
金城 :喉通りにくいですよね.
進  :僕はバニラアイスあるじゃないですか.買い物とか行って
    でかいやつ買うんですよ.でかいやつ買って,でかい
    スプーンでバクバク食べて.
歩  :まあ,チョコモナカジャンボな.
進  :チョコモナカジャンボ俺メチャメチャ食ってますよ.絶対
    おまえより食ってるで.ドラマのロケ中とかパリパリいわ
    せてるから.本当にね,「偉いですね」って言われるもん.
TOM  :悪いけど,関係ないけど,俺のほうが食ってると思うよ.
歩  :俺も食べてました.
TOM  :バニラ以外は大丈夫なんですか?
石田 :基本的にあんまり好きじゃないですね.
進  :とりあえず甘いものがあまり好きじゃないと.
石田 :あんまり.酸っぱいものとかのほうが好きですね.
進  :グレープフルーツとか.
石田 :甘酸っぱいものですね.
進  :いちばん好きなのは何ですか?甘酸っぱいもので.
石田 :干したアンズとか.
TOM  :パイナップルとか好きですか?
石田 :好きですね.
歩  :甘過ぎて辛いってわかるな.
TOM  :人生ってそんなもんだよ.
吉村 :今日どうしたんですか?
TOM  :どうもしてないよ.
歩  :そして宝物,両親が二十歳の時に買ってくれたダイヤの
    ピアス.
石田 :これです.
歩  :付けてるんですね.
石田 :ただの一粒ダイヤなんですけど.
歩  :素敵じゃないですか.
石田 :二十歳の時に何か記念になる物をといって買ってくれまし
    た.もういつもこれを付けてます.
TOM  :まさかなくしたりはしてないですよね,一度も.
石田 :ないです.
進  :えらいですね.うれしいですね,そうやって付けてくれた
    ら.
石田 :何かなすいですか?二十歳の時.
進  :僕,これお母んが.
石田 :お母さんが買ってくれた?
進  :「あんな」「どうした?」「あんた未年やんか.ヒツジの
    ペンダント付けて欲しいんや」みたいな感じで.
石田 :本当だ.
進  :お母んと会うてる時にお母んの友達とかも来るじゃないで
    すか.「これね,付けてくれてるんです」って自慢しよる
    んで,これぐらいは付けといたろかと.
石田 :お母さんが選んだんですか?
進  :そうです.お母んが選んで.あまりにも普通にヒツジ過ぎ
    たんで,「周りにラインストーンだけ付けて」って言って
    発注し直してもらったんですけど.
高見沢:いい話だね.
石田 :皆さんないですか?
歩  :僕はこの身体をお母んにもらったんで.
進  :誰もがや.えなり君,何かないの?お母さんから二十歳の
    時にもらったやつ.
えなり:え?
進  :もうかれこれ10年前の話になるかな?
えなり:ええ?
進  :ぼちぼちリアクションうまくなってきたね.
えなり:ありがとうございます.
石田 :えなり君18?
えなり:19になりました.
石田 :そうなんだ.そうか,まだ未成年なんですね.
歩  :他に宝物あります?
石田 :親からもらったものばかりになっちゃうんですけど.
歩  :あ,写真出ました.
石田 :5歳の時にあの白い椅子をくれて.
歩  :それをずっと.
進  :親からしたら嬉しいな,こんなずっと持ってくれたら.
石田 :もうボロボロですけど.あの絵本は6歳のときに母がくれて,
    ネコはフランシスっていうんだけど,私が3ヶ月間マラソ
    ンを9歳の時に頑張って決めてやったことがあって.それ
    を父がすごく褒めてくれてあれを買ってくれたんです.
歩  :持ってるんだね,ちゃんと.
石田 :持ってますね.
TOM  :いい話.
歩  :うち逆に親が昔集めてたキン消しとか持ってるわ.
石田 :キン消し?
進  :キン肉マン消しゴム.
石田 :親が?
進  :俺ら的にはどうでもいいかなっていう超合金とかウルトラ
    マン系とか,いろいろそういうのがあって.
歩  :逆に親のほうがそういうの捨てられない.
進  :「捨てられへんねん」言うてね.
石田 :ランドセルとか持ってます?
歩  :あるかもしれんな,どっかに.
進  :たぶん,ビデオとか写真とか,何から何まで持ってるでしょ
    うね.
歩  :でもこうやって贈られたものを大事にして親としては最高
    ですね.
進  :うれしいですよ.
TOM  :親孝行ですね.
石田 :しまってあったの引っ張り出してきて.
歩  :けっこう捨てられない人ですか?
石田 :いや,あんまりものに執着はなくて.でもこういう
    ストーリーがあるものは捨てられないですね.
歩  :素晴らしい.
TOM  :結婚して,その椅子に自分の娘が座るっていうことだけで
    もすごいよね.すごく大きいことだよね.
高見沢:いいこと言うね.
TOM  :今のとこカットしといてください.
歩  :なんで?
TOM  :人間性疑われちゃうんでカットして下さい.
歩  :そして今いちばん欲しいものは喋る鳥.
石田 :そうそう,喋る鳥.
歩  :これは本当の鳥ですか?
石田 :そうです.
歩  :例えば九官鳥とか?
石田 :そうです.オウムとか九官鳥とか.私,動物が大好きで,
    今,ネコが4匹,犬が一匹うちにいるんですけど,まあ,
    絶対これ以上増やせないけど,もし飼うなら喋る鳥.
歩  :喋る鳥.
石田 :一回見たことがあるんですよ.何だったかな?お爺ちゃん
    が飼ってる鳥で,お爺ちゃんが言うことをいつも喋ってる
    んですよ.「ちくしょー」とか,ドアの閉まるバタンって
    音とか.そういうことを言ってる鳥を見たことがあって,
    なんて可愛いんだろうって.
歩  :鳥と会話がしたいと.
石田 :ちょっと喋る鳥欲しいです.
進  :なるほどね.鳥も可愛いからな,本当にな.
石田 :何か飼ってますか?
進  :僕は犬飼ってるんですけど,むかしネコも飼いましたし,
    ハムスターもリスも飼いましたし,ザリガニとかそういう
    のも飼いましたけど.僕はドラマで,サル,牛,馬,鳥,
    とにかくありとあらゆる動物と関わったドラマがありまし
    て.
石田 :はいはい.お医者さんのですよね?
進  :そうです.それでサルがね,意外と凶暴だと言われてて,
    撮影が難しいと言われてたんですけど,すごい一番なつい
    てくれたんですよね.サルも可愛いなと思って.鳥もオウ
    ムだったんですけど,すごい可愛かったですよ.
石田 :可愛いですよね.
進  :普通にペロペロなめるんですよ,指とか.すごい可愛いで
    すね.
歩  :九官鳥とかね.何マニアですか?という質問で,活字
    マニアとおっしゃってましたけど,どういうことですか?
    これは.
石田 :何でも字を読むクセがあって.
歩  :字を読む?
石田 :クセですね.私,視力が2.0あるんですよ.
歩  :いいですね.ちょっと分けて欲しいですね.
石田 :例えば「何とかに注意」とかよくありますよね.あそこに
    「脚立置き場」ってあるでしょ.ああいう字とかを読んじゃ
    うんですよね,すぐ.何でも.だから変ですけど,文字が
    目に入っちゃうから何でも読むクセがあって.
進  :声には出さないですよね?
石田 :声に出しますよ.
進  :運転してて「霞ヶ関」とか.
石田 :運転とかしてて看板がいろいろあるでしょ.変な看板いっ
    ぱいあるじゃないですか.「なんとか一番」とか.
進  :「スナックあべ」とか.
石田 :「スナックあすなろ」とか,すごく変な名前だなと思うの
    とか.
歩  :じゃあ,洋服に書いてある文字とか.
石田 :読んじゃうんですよね,読める限りは.無意識ですね.
    今いちばん楽しいのは,お風呂に入ってシャンプーとかを
    新しく新調しますよね.そうすると湯船に浸かりながら
    説明を読むのが.
歩  :読む読む.
石田 :読む?あれ,楽しくないですか?
歩  :楽しい.
石田 :何かわかんないけど読む.
TOM  :「ジンクピリチオンが入ってる」とか?
石田 :そうそう,共通点に気が付いたりするの.「赤色何号」と
    か「香料何番」とか「あ,なるほど」とかね.
歩  :そういうのが好きなんですか?
石田 :無意識にそういうとこあります.ないですか?
進  :シャンプーは読まないですけど,お菓子.
石田 :お菓子ね.
進  :僕,釣りするんですけど,釣りやっててお菓子食べながら
    「ああ,ソルビトールか」とか読みながら釣りしたりしま
    すけどね.僕はシャンプーは読まなかったですね.
歩  :じゃあ,本とか読むの大好きですか?
石田 :本大好きですね.
金城 :石けんを使わないで顔を洗うんですよね?
石田 :そうそう.なんで知ってるの?
歩  :どっからの情報や?
金城 :なんか本を拝見させていただいて.
石田 :ありがとうございます.
金城 :あれって本当に落ちるんですか?
石田 :私,すごい乾燥肌なんで,石けんを使うとますます乾燥す
    るんですよ.だからなるべく泡を立てないで顔を洗う.
    泡立たないクリーム状の洗顔料で洗うんですね.そうする
    といいですよ,なかなか.
金城 :なるほど.ありがとうございます.
TOM  :泡立てるとダメなんですか?
石田 :泡立つものは,やっぱり洗い過ぎちゃう.
歩  :泡立たない洗顔料があるみたいですよ.
TOM  :そうなんですか.
石田 :クレンジングミルクっていって.
歩  :石けんのように泡立てるものじゃないんですね.
石田 :泡立たないクレンジング剤があるんですよ.すごくいいで
    すよ.たぶん男性も.
高見沢:そうですか.使ってみます.
歩  :なるほど.そして石田さんはクセでセレモニーに弱いとおっ
    しゃってました.
石田 :そうです.
歩  :冠婚葬祭系の.
石田 :そうなんですよね.
歩  :笑っちゃう?
石田 :よくみんな真面目にお祓いとか見てられるなと思って.
進  :ああ,まあお祓いは正直ね.
歩  :俺,お祓いはもうやり過ぎてて慣れたな.
石田 :きつくないですか?
進  :俺は厳しいな.
TOM  :首から真っ直ぐお辞儀されるとたまらないんだよな.
進  :いちばんおもろい瞬間が,ぜんぶ終わって「これにて終了
    しました.どうもありがとうございました」ってバラしに
    入って帽子とった時に「あ,ハゲてる」っていうのが一番.
    だまされてましたからね.「堂本“の”剛」って言われる
    じゃないですか.
歩  :の〜ね.お葬式とかでも笑ってしまうんですか?
石田 :本当に不謹慎だと思うんですけど,お葬式もダメなんです
    よ.
歩  :要するになんかみんなが黙ってる空間がダメなんですか?
石田 :なんでしょう?気持ちはあるんですよ.でもあの形式が
    ダメなの.例えば結婚式とかでも,みんな「優秀な成績で
    ご卒業され」って言われると「絶対ウソ」って思っちゃう.
歩  :案外冷静だなぁ.
石田 :絶対ウソなのに,いいい大人が黙って「うん,うん」って
    聞いてるの見るとシラーッとしちゃうんです.
歩  :なるほどね.冷静なんやなぁ.
TOM  :でもそんなこと言ったら結婚式成り立たないよ.
進  :日本ってちょっと暗いから,ほんまに.いつも思うけど,
    お葬式もね,そこまで暗くならなくてもいいんちゃうかなっ
    て俺は思いますけどね.だから僕がたぶん死んだ時は,
    まあ君か僕かどっちが先に死ぬかわかりませんけど,もし
    僕が死んで君が生きてます.ほんなら空気はこんな感じや
    で.みんな会場入って,「剛くん,剛くん」って泣いてま
    すわ.そこでおまえが「さあ!といわけで!」って言うて.
歩  :「KinKi Kidsでーす!」.
進  :「そして俺の相方!うわ!死んでる!」みたいな.
TOM  :それ,ええな.
進  :「それでは聞いてください,“硝子の少年”.歌わへんの
    かい?」みたいな.
歩  :それ逆に悲しいな.
進  :そういうの連発してって欲しいですけどね.もう一人後輩
    誰か立てて,「光一さん光一さん,そんなんやったら余計
    悲しいです,僕」みたいな変なコントとかも始めて.
歩  :コントやるんだ?
進  :とにかく延々やって欲しいですね,そういうのね.僕のお
    葬式はそうして下さい.
歩  :わかりました.
進  :棺桶もちょっと斜めにしといて下さい.
歩  :ちょっとずらす感じね.
進  :それかおまえがマジックで消してください.
TOM  :ふわっとやっ入れ替わるっていうのどう?
歩  :それやろうか.
進  :やって下さい.
歩  :はい,というわけで,これはこのへんにしときましょう.
    続いてはこちらのコーナーですね.堂本ハズゴロ名言集!
    石田さんもいろんなインタビュー受けてると思います.
    そんな中でちょっと昔のインタビューになると恥ずかしい
    こと言ってたりもするもんなんですね.「ええ?私こんな
    こと言ってた?」というようなのがあったりするものなん
    です.そへんをちょっと掘り下げてみました.
石田 :はい.
歩  :まず一つ目は2002年の10月号の雑誌「一個人」.男女間の
    ことを話しているということです.まあ,2002年なんで,
    そんなに前ではないですね.
進  :最近ですね.
歩  :心当たりあります?男女間について.
石田 :私も変なこと言いますからね,ポロッと.
歩  :では見てみましょう.「仕事をスッぽかして男の人と
    逃避行なんて,まず考えられない.まあ,そういう人間
    ほど危なかったりするんですけど(笑)」.なるほど,
    自分の仕事を捨ててまで.
進  :意外にそう言うてる人間のほうが意外にね,いざとなった
    ら「どうしよう?」みたいにテンパってしまってね,
    「いてまえ!」って行ってもうたりね.
石田 :そうですよね.
歩  :そう言ってる人ほどそうなってしまうみたいな.
石田 :こんなこと言ってたんですね.
進  :「(笑)」ですから.
歩  :今でも仕事スッぽかしい恋愛とるみたいなのは?
石田 :たぶん,おそらくないでしょうね.
歩  :仕事を犠牲にしてまで恋愛したくない?
石田 :ううん,そうじゃなくて,仕事をスッぽかすっていうのが
    わかんないんですよ.
進  :仕事しましょうということですね.
石田 :わかんない.スッぽかしてみたいからこういうこと言うの
    かもしれないけど.たぶん,これそのものの意味じゃない
    ですね,このインタビューの.別のこと話してて,
    こういう流れになったから.
進  :こういうことも話したと.
石田 :べつにこんなこと言う必要ないもんね.
TOM  :じゃあ言うな.
石田 :すいません.
TOM  :でもなんかいいよね,仕事スッぽかしても逃避行で好きで
    いたいっていう気持ちもわかるよね.
石田 :そうですね.どっかにそういうこと出来ない自分に対する
    なんかね.
進  :まあでも,スッぽかさなくていいじゃないですか,
    べつにね.
石田 :うん.
進  :仕事は仕事でちゃんとやらんとね.
石田 :そうですね.はい.
歩  :さあ,続いては2002年の8月20日に出版された,石田さん
    が書かれた「天然日和」から,アクティヴな面が窺える
    発言をしているということですね.
進  :かなりアクティヴだと.
歩  :こちらです.「子供の頃,私はよく木に登った.ピョン
    ピョンと手長猿のように登って,葉っぱの間から顔を出し
    て世の中を見てた」.なんだかメルヘンですか.
進  :手長猿のようにということは,そうとう.
石田 :プラーン,プラーン,プラーンと.
進  :時には尻尾も使い,クルッと回りね.どのぐらいの高さま
    で登ってました?
歩  :そういうふうに見えないですもんね.
石田 :わりとね,元気子供だったんですよ.どれぐらいかな?
    あのイントレぐらい.
進  :あのイントレぐらい?
TOM  :高いよ,それ.
進  :ボチボチありますよ.
石田 :あれぐらい登って,てっぺんでザワザワって梢が揺れる
    中で,風に揺れながら世の中を見ていたんです.
歩  :世の中を見てどう思ってたんですか?
石田 :あのね,これ私,自分で書いた文書なんでよく覚えてるん
    ですけど,当時,私は本当にツブツブが見えたんですよ,
    空気の中に.
歩  :空気の粒子が見えていた?
石田 :「もののけ姫」のこだまってありますよね.ああいうもの
    が.もちろんあんな大きくは見えないんですけど,木の
    周りにツブツブって丸がくっ付いてるのが見えて.
    見えませんでした?
進  :いやいや.
石田 :何と言ったらいいんだろう?キラキラっとしたものが
    見えてたんですよ.
TOM  :カエルの卵ですか?
石田 :何だろう?大人になると時々しか見えなくなるんですけど.
歩  :今でも見えるんですか?
石田 :見えますよ.
TOM  :誰かの周りにはキラキラついてますか?
石田 :うん.キラキラしたものは見えます.皆さん本当に.
TOM  :ちょっと待って.光一の落としとくわ.
歩  :せっかくなんだから.
石田 :キラキラってみんなありますよね.
金城 :コロボックルじゃないですか?
石田 :コロボックルじゃなくて.でもそんなようなものです.
金城 :精霊みたいなものなのかもしれない.
歩  :それと会話するというか何というか.
石田 :そういう子だったですね.みんな見えると思ってた.
進  :よくオーラが見えるっていう人もいるし.僕,単純に幽霊
    見ますけど.あと,妖精見たことあるっていう人もいるし.
TOM  :子供にしか見えないものってありますよ.
進  :でしょうね.
歩  :そして続いて,2003年10月10日に出版された「セ・ジョリ
    ここちいい毎日」という石田さんが書かれた本からですね.
    見てみましょう.「凛としていて,でもまろやかで,
    強さがあって美しい.そんな眉毛になりたい」.
    眉毛かい?
進  :眉毛?びっくりした.
石田 :なんでびっくりするの?
進  :凛として,でもまろやかなんかい?でも強さがあって,
    眉毛かい?みたいな.もうちょっと何かね,「そんな
    世の中であって欲しい」とかね.
えなり:「そんな自分でありたい」とか.
進  :「そんな女で生きていたい」みたいな,そういうのがくる
    かと思ったら眉毛で.
石田 :でも顔は眉毛で出来てると私は思うんですよ.
歩  :眉毛で出来てる?
進  :顔に眉毛がついてるだけですから.
石田 :違う違う,眉毛が意志を表すっていうんですか?その人の.
進  :眉毛ひとつで表情変わりますからね.
石田 :みんなそれぞれの眉毛だと思うんですよね.
TOM  :そうだよね.だってその証拠にさ,女の人が眉毛落とした
    瞬間に違う人になるもんね.見たことがない人が出現する.
進  :「どうもはじめまして」みたいなね.
歩  :この中では誰の眉毛が?
石田 :みんなそれぞれ顔に合ってる眉毛.
TOM  :合ってないだろ?それ.
えなり:合ってるんですよ.
石田 :皆さん綺麗な眉毛してて.
えなり:高見沢さん整ってますよね.
高見沢:そう?
えなり:やっぱり整えるんですか?
高見沢:いや,整えないよ.
吉村 :ナチュラル?
高見沢:うん.
TOM  :眉毛だけに注目して人見たことないもんね.
高見沢:そうだね.じっと見るとけっこう面白い眉毛してるよ.
えなり:そうですか?
歩  :そこだけ見てると面白いな.
進  :何を守ろうとしたんでしょうね?
高見沢:汗が入らないように.
進  :汗か.
TOM  :じゃあ何?もう薄くなっちゃった人は守れないってこと?
    もう俺はおまえの頭を守る気ないぞって.
進  :そういうことじゃないですか.世の中にたいして守るもの
    がなくなったということじゃないですか.「でもやっぱり
    僕は守っていきたい」みたいな.
歩  :あるんやろな.
進  :今のご自身の眉というのは,そういう凛としてまろやかで
    強さのある眉毛なんですね?
石田 :そのように思ってカットしたり描いたりしてるんですけど
    ね.
歩  :なるほど.
石田 :眉毛,色,抜いてますね.
進  :抜いてます.
歩  :さっき抜いてたな,楽屋で.
進  :ヒリヒリします.
石田 :私もちょっと抜いてます.
歩  :やってる時ってすっごい不細工ですよね.
石田 :自分で抜くんですか?
進  :自分で.去年なんか僕,髪の毛自分で切ってましたからね.
歩  :真似する方は気を付けてください.目に液体入ると失明
    しちゃいますから.
進  :本当,良い子はやめたほうがいいよ.
歩  :さあ,続いては2002年の4月号「婦人画報」からですね.
    何か語った覚えあります?
石田 :何だろう?2002年?
進  :次は目尻とかの話ですか?
歩  :見て見ましょう.「地図さえあればどこへでも行けるんで
    す.気付けば日本海まで行ってしまったこともありまし
    た」.もっと早く気付こうよ.
えなり:すごいなぁ.
高見沢:すごいな,それ.
TOM  :日本海まで気付かなかった?
進  :どこまで気付いてないんですか?
歩  :もうちょっと早く気付こう,「あ,もうすぐ日本海やな」
    って.
進  :びっくりしますよ.
石田 :そう?ないですか?
進  :びっくりしますよ.だって例えば電話してね,「今どこ?」
    「恵比寿にいんねん.またあとで電話するわ」言うて,
    ちょっと経って「今どこにいんの?」「日本海」「えらい
    行ったな」みたいなね.
石田 :だって,私,車運転するんですけど,面白いなと思うんで
    すよ.例えば関越に乗ってしまえば日本海まで行っちゃう
    んですよ.
歩  :そうですね.
石田 :道は本当につながってて,日本列島横断出来ちゃうんです
    よ.何時間かあれば.
歩  :はい.
石田 :それが自分の意志で出来ちゃうなんて,すごいと思いませ
    ん?
歩  :車利用しますけど,自分の力で行けるわけですからね,
    そこまで.
石田 :やろうと思えばどこへだって行けるんですよ.船に乗れば
    沖縄だってね,行けちゃうわけで.
金城 :ね.
石田 :わりとそういう面白がりなとこありますね.どこまで行け
    るかやってみよう,みたいな.
歩  :ドライブよくされるんですか?
石田 :けっこうします.
進  :とりあえず,どこまで行けるかやってみようと.
石田 :日帰りで帰ってこれればいいやって感じです.
歩  :いちばん遠いとこでどこまで行きました?車で自分で.
石田 :やっぱり日本海ですかね.
歩  :どっちかっていうと,そっち側にゆくのが好きなんです
    か?
石田 :関越道ひた走り.長野県の山々が好きなんです.
進  :長野のいいですね.
石田 :だから関越走ってると途中で長野があって,関越トンネル
    があって新潟に着くでしょ.
歩  :なるほど.
進  :すごいですね.
歩  :東名じゃなくて関越なんだ.
石田 :東名でもいいんだけど.なんか関越道好きですね.
歩  :わかる気がしますね.でも,もうちょっと早く気付いたほ
    うが.
石田 :はい.
進  :早めにね.帰りもありますから.
石田 :はい.
歩  :はい,というわけで,以上,石田ゆり子さんのハズゴロ
    名言集でした.さあ,続いてはこちらのコーナーです.

「ベストヒットたかみー」

歩  :せーの.
進・歩:堂本!
高見沢:ベストヒットたかみー!今日は面白いですよ,皆さん.
    今日は考えましたから.今回のテーマはですね,
    転職アーティスト特集.
進  :転職アーティスト特集.
高見沢:まずはVTRをどうぞ.

VTR:華やかな夢の世界で活躍するアーティスト.そんな
    アーティストの中には,デビュー前に違う仕事をしていた
    という人がいるのです.夢を決してあきらめない,
    転職アーティスト.数々の名曲を生み出している
    小椋圭さんは大学卒業後,当時の日本勧業銀行に入社.
    日本のロックのパイオニア,柳ジョージさんは建設会社に
    勤務.宇崎竜童さんは芸能プロダクションでマネージャー
    をやっていたのです.さらにゴジラ松井のお父さんと
    デュエットで話題の香西かおりさんも当時の太陽神戸銀行
    に.クレイジーケンバンドのヴォーカル横山剣さんは,
    貿易検査官.一昨年大ブレイクして元ちとせさんは
    奄美大島から大阪へ出て,音楽とは関係ない美容師を.
    都会的でセクシーなファンクミュージックを歌う
    スガシカオさんは,イベント制作会社に勤務.そして
    美しいハーモニーを奏でるCHEMISTRYの川畑さんは,
    なんと建築作業員をやっていました.多くのアーティスト
    が一度は社会に出たものの,音楽の夢を捨て切れずもう
    一度チャレンジし,夢をつかんでいるのです.夢は決して
    諦めてはならない.今夜は夢を実現した転職アーティスト
    にスポットを当てます.

高見沢:ということですね.今夜は夢を決して諦めない
    転職アーティストですけどね.柳ジョージさんは建築会社
    から入ったりね.小椋圭さんは有名ですよね.銀行員だっ
    た方がシンガーになった.銀行員やりながらCDとか出して
    ましたからね.石田ゆり子さんはご存じでしたか?
石田 :いいえ.
高見沢:あまり知らなかったですか.
石田 :すいません.
高見沢:あ,いや,ぜんぜんいいんですよ,そんなこと.
    スガシカオさんもイベント制作会社でデビューは31歳.
    あと元ちとせさんは美容師であるとかね.えなり君も昔,
    村役場で何か受け付けをしていたという.
えなり:まあ,ちょっと.はい.
高見沢:KinKiの二人は初めから?
歩  :学生でしたからね.
進  :小さい頃から.
高見沢:石田ゆり子さんもぜんぜんそういうことないですか?
石田 :そうですね.私も高校生から仕事やってました.
高見沢:由美ちゃんは?昔は走ってて?
吉村 :私はそんな.普通に建築作業員してましたよ.前そういう
    話しましたよね.ジムのインストラクターやったりとか.
TOM  :そうか,あれ出来るんだよね?配管工.
吉村 :鉄筋工.鉄筋組み立てておうちを立てる仕事とか.
石田 :へぇー.
高見沢:すごいな.そのようにいろいろ転職されて夢を諦めないで
    アーティストになった方たくさんいますけど,ここにもう
    ひとり素晴らしい方がいす.昔おまわさんだった人が.
TOM  :違うよ.おまわりさんのコントやってたんだよ.
高見沢:Bro.TOMさん.1982年,小柳トムという芸名で
    「お笑いスター誕生」に出場,10週勝ち抜き,6代目の
    グランプリとなった.
歩  :最初はミュージシャンですよね?
TOM  :ミュージシャンが食えなくなるとお笑いやるんですよ.
高見沢:警官コントで大ブームを巻き起こした後,小柳トムから
    Bro.TOMに改名.
TOM  :そこはもうこっちの仕事じゃないですか.僕,この仕事の
    前はピアノの調律師ですもん.
高見沢:え?そうなの?今度調律して.
TOM  :そんなとこで終わってもいい?
高見沢:いろいろするって素晴らしいなぁ.
TOM  :もったいないよね,芸能界にいるだけでさ.あなたもいろ
    んな資格とってるよね.
高見沢:資格持ってるじゃん.
歩  :資格ありますけどね.
高見沢:使えそうなの何かある?この時代で.
TOM  :いっぱい取ったじゃん.
歩  :あのね,レスキューの資格はいいなと思いますけどね.
高見沢:レスキューの資格も持ってるの?
歩  :スイフトウォーターレスキューって川で溺れてる人を助け
    る.
TOM  :船も取ったんだよね?
歩  :船もあります.
高見沢:すごいなぁ.
TOM  :いろいろやったら面白いね.芸能界だけにいたらつまんな
    いですよね.
高見沢:剛くん何か資格もってるんですか?
進  :僕,普通に運転免許です.
高見沢:俺と一緒だ.
歩  :石田さん,何か資格は?
石田 :私は運転免許と英検ぐらいですかね.
高見沢:素晴らしい.
石田 :でもぜんぜんそんな.
TOM  :俺なんか資格持ってなくて,違うことやりたいからって,
    大学受けようと思って失敗しちゃって.時期ズレちゃった
    けど大学受けようと思ってる.
歩  :本当ですか?みんなチャレンジャーだなぁ.
高見沢:金城さんは?
金城 :銀行員の試験受けたことある.
高見沢:受かった?
金城 :落ちた.すいません.
高見沢:よかったね.そうやって夢を諦めないでいるアーティスト
    はたくさんいるということですけど.今週は,転職
    アーティストが世に送り出した数々のヒット曲の中から
    スガシカオさんの「愛について」をですね,石田さんと
    一緒に.
歩  :石田さんがピアノを弾かれるということで.
TOM  :石田さんのピアノ楽しみですよね.
高見沢:楽しみですよね.
石田 :よろしくお願いします.
歩  :また歌が難しい,これ.
進  :難しい歌だ,これ.
高見沢:難しいね.じゃあ,これをみんなでセッションしましょう.

♪愛についてへ〜

歩  :はい,本日のゲストは石田ゆり子さんでした.
    どうもありがとうございました.
石田 :どうもありがとうございました.



[ BACK ]