Chef~三ツ星の給食~

荒木平介役 遠藤憲一さん

給食作りに情熱を傾ける栄養士の荒木役を演じてこられて、どんなことを感じていますか?

給食といえば、小学校の時の思い出がありますけど、給食を作ってくれていた裏方の人たちがどんなふうだったのか、さっぱり分からなかったので、最初はなかなかイメージできませんでした。だけど、台本を読むと、エプロンや靴ひとつでも調理工程で変えなければいけないとか、厳しいルールがあることにまず驚きました。それから、本来給食で優先されるのは「美味しさ」よりも、「栄養バランス、安全性、コスト」だということにもビックリして。荒木はそこをきちんと守ってやっていたけど、アイデアと工夫でルールの先を行く光子(天海祐希)から刺激を受けて変わってきましたよね。今後、どうなっていくのか、すごく楽しみですね。

演じる上で心がけていらっしゃることはありますか?

荒木は基本、光子(天海祐希)につっかかる役ですけど、僕がズバッと言うと強過ぎるし、荒木は“ポンコツ”とされる給食メンバーの一員なので、そのメンバーと落差がつき過ぎないように、微妙な方言を入れて演じているんです。訛りというほどではなく、イントネーションをちょっと変えていて。僕は東京出身なんだけど、両親が東北の出身で、おやじにも微妙に訛りがあったんです。そのニュアンスを入れると少し柔らかくなるので、そこを加えさせてもらっています。

給食チームは個性派揃いですが、現場での様子はいかがですか?

みんな顔芸満載ですかね、楽しいですよ。際立ったキャラクターの人たちが集まっていますが、そこに引っ張られて僕がヘンなことをしてはいけないので、プッと吹きそうになるのをじっと我慢しながら演じています(笑)。

アドリブも多いのですか?

そうですね。普段、舞台をやられる方が多いですし、舞台でその都度工夫して芝居されているように、この現場でも、一筋縄では受けられないものを出してきます。そこはぶつかり合いです。僕は、みんなを締めなければいけない役どころだけど、締めすぎると面白くなくなってしまうので、締めすぎず、ゆるめ過ぎずでやっています。

一緒に給食作りをする光子役の天海さんとはいかがですか?

天海さんは、こういう役をやらせたら天下一品ですよね。現実離れしたカッコよさのなかに、 急に崩れた芝居を持ってこられるのが、本当にすごいと思います。なかなかああいう芝居をできる人はいないと思うし、自分にも当然できないことなので。言い争いをするシーンでも、天海さんを見ているとちょっと不思議な気分になって見入ってしまいます(笑)。

荒木と光子は好対照ながら、最近では息もピッタリですね。お似合いにも見えます。

そういう関係になっても個人的には面白いと思いますよ(笑)。最終的にどうなるのか分かりませんが、僕としては、給食チームが変わらずに光子をフォローしていけたらいいと思っています。荒木は、自分が店をつぶされた経験もあって、三ツ星の店を追い出された光子に共感している部分が大きいでしょうから。

栄養士の荒木も調理を手伝うシーンがあります。遠藤さんご自身はお料理はされますか?

きれいに作れるのは目玉焼きくらいかな。でも、そこは几帳面ですよ。卵を落としたらジーッと見ていて、薄皮が動き出したらすぐに取り出して、余熱で火を入れるという。凝り性なので、やり出したらハマりそうな気はしています。

ちなみに、好きだった給食のメニューといえば何ですか?

冬に食べる食パンかな。小学校の時、コークス(石炭)を入れたストーブがあって、みんなでそこに食パンを置いて焼き目を付けて食べていました。それが美味しくて思い出に残っています。パンに合わせるおかずで好きなのは、クリームシチューかな。今でもクリームシチューは好きなんですよ。

最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いできますか?

この作品はオリジナルドラマなので、どんな結末を迎えるのか僕らもまだ知りません。視聴者のみなさんと一緒にラストを見守れればと思っています。ぜひ最後までご覧ください。