絶対零度〜特殊犯罪潜入捜査〜

Interview vol.2
『絶対零度』の出演が決まって、どう思われましたか?
第一声は「ヤッター」でした(笑)。というのも、昨年やらせていただいたドラマ『ストロベリーナイト』で、僕は女性刑事の後輩を演じていましたが、それを見たプロデューサーさんが、もし先輩を演じたらどうなるのかということで今回のオファーをいただいたみたいなんです。自分の芝居を観た方が、想像を膨らませてもらえたというのがなにより嬉しいし、とても感謝しています。とても重要なポジションでの起用でプレッシャーはありますが、声をかけてくれたプロデューサーさんの期待に応えたいなと思っています。
演じる瀧河はとてもクールな人物ですよね。
どんな役でも、僕が演じるうえで大事にしているのは"作品上に出てくるキャラクター"ではなく、"ちゃんと存在している血の通った人間"にすることなんです。瀧河は確かにクールではありますが、なんでも淡々とこなすだけでは人間じゃなくロボットになってしまう。人間である以上、感情があるし、いつどんな時も冷静でいられるなんてありえない。冷静沈着に見える瀧河だって落ち込むことや悩むこと、苦しいこと、感情的になることは絶対にあるはずで、そういう部分は大事にしたいなと思っています。見た人が瀧河はどこかで生きていて、今日も捜査をしているんじゃないかと思わせられるくらいの人物にしていきたいです。
瀧河を演じるにあたり役作りをしたり、意識していることはありますか?
どういう家族構成で、どんな人生を送り、なぜ刑事になったのかなど、瀧河のこれまでを深く作りこむことにしています。あくまでも自分の中で考えているものですが、それを考えることで人としての深みを出せるかなと思っています。それと、今回は潜入捜査をやるということで、撮影に入る前に練習のつもりで実際に見ず知らずのおじさんの尾行したこともあります。尾行中にファンの方に「桐谷さんですよね?」と声をかけられて妙に焦ったりすることもありましたが(笑)、3時間ほど頑張りました。
実際にやってみて、どのようなことを感じましたか?
近くに素敵な女性が通ると、ついそっちに目線がいってしまうので、僕には向いてないかもしれませんね(笑)。でも、いろいろ勉強にはなりました。その方は普通に生活されている方で警戒心がないから、周りをキョロキョロ見渡したりもしないけど、もし急に振り返られたらどういう表情や仕草をしているのが自然に見えるのかとか、尾行するときは仲間との連絡のために無線を使うけど、どれくらいのトーンで話せば周囲にバレないかとか。周りで見てた人は「桐谷、どうした!?」ってビックリしたかもしれませんね(笑)。
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