Introduction
主人公の吉沢響子（観月ありさ）は、ビアソムリエ。
結婚もせず、大好きな酒に関わる仕事をし、毎日自由に楽しく暮らしていた。
そんなある日、ミーハーな母・清美（浅田美代子）の「親孝行くらいしろ！」というプレッシャーに負け、ハワイに行くことに……。
“天国に一番近い場所”でゆっくり優雅な時間を過ごしたい、響子。フラやヨガ、サーフィンにも挑戦？！ベタな観光も楽しみたい清美。さらに、響子は辛党、清美は甘党。
性格だけでなく味覚まで違う二人は、果たして一緒にハワイを楽しむことが出来るのだろうか…―！？
そこで響子が考えたのは――
観光スポットで清美が楽しむ間は別行動をし、お酒の飲める店でハワイの地ビールと食事を味わい尽くすこと。
響子はゆったりとした時間を過ごそうとしていたが、行く先々で“事情アリ”な人達に遭遇して……妄想をツマミに、ますますハワイのご飯と地酒が進むのであった！
第1話
男やもめと、かしこい息子
ハワイに到着した、響子（観月ありさ）と清美（浅田美代子）。海外が初めての清美は、着くなりテンションMAXで大はしゃぎ。圭祐（古屋敬多）が経営するコンドミニアムに着いても清美の興奮は収まらない。
そんな中、響子が心の中で思っていたこと――「酒が飲みたい」。
響子と清美は正反対の性格をしている。清美が“乙女”なら、響子は“おっさん”なのだ。
清美がフラダンス体験をしたいと言いだしたのをいいことに、響子は清美と別れて（半ば置き去り）、一人で酒が飲める店に入る。
カウンター席で地ビールを片手に食事をしていると、親子らしき中年の男性と小学生の男の子・実が店にやってきた。母親の姿はない。
親子の会話が耳に入ってきて、響子が思わず聞き入っていると、実が「僕を誘拐してください」と話しかけてきて―――。
第2話
マウンティングガールズ
清美はハワイで裕子（宍戸美和公）と友達になり、今日も遊びに出かけてしまった。これ幸いとお酒が飲める店を見つけた響子は、カウンター席で一人酒を飲む。
店内を見渡すと、テーブル席にいる20代半ばくらいの女子３人組が気になる。その中の一人・美和が結婚する為にハワイに来たらしい。「ホント、美和は愛されてるよねー」、「羨ましい。私も早く結婚した―い」。響子は心の中で“おめでとう”と美和に向けて呟き、祝い酒を飲む。
しかし３人のガールズトークから、次第にその関係性が見えて来た。
第3話
ハワイで芽生える恋？！
本日もひとり酒を始める、響子。照明が暗めな、ちょっとムードのある店だ。
ひとり物思いにふけっていると、響子は視線を感じる――
カウンターの端にイケメン・彰が座っていた。
響子と目が合うと、意味深に微笑む。ドキッとしながらも、響子はバーカウンターの方へと視線を変える。
バーテンダーと話す彰を横目で見ながら妄想を膨らませていると、妄想と同じように彰に女性が声を掛けた。「実は僕、連れが居るんです」と断り、響子の元へ来る彰。
そして「行こう！」とホテルに連れていかれて…！？
第4話
最高にダサくて幸せなラブソング
帰国まであと２日、また清美は裕子と出かけてしまったので、ひとり酒に逃げようとレストランを探す響子。
そこにウクレレを持った学が「天使を見なかったか？」と声をかけてくる。
不審に思いながら、レストランでひとり酒に耽っていると、先日会った美和を見つけた。結婚式を前に彼女は元気がなさそうで…
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スピンオフストーリー
お母さんとふたり飯
ハワイ最終日。珍しく清美が「今日はゆっくりしたい」と言い出した。
前日、響子は清美に、何で“ハワイ”に来たかったのかと聞き、亡くなった父親が老後はハワイに来たいと話していたからだと教えられた。
その言葉を聞き、最後くらい親孝行しようと響子は、ハワイで食べた料理を作り、清美に振る舞う。
