番組向上への取り組み

番組審議会

第536回 番組審議会議事録概要

1.開催日時

2024年4月10日(水)正午より

2.開催場所

東京都港区台場2-4-8

3.出席者
  • 委員長
  • 但木敬一
  • 副委員長
  • 岡室美奈子(リポート出席)
  • 委員
  • 井上由美子、小山薫堂、最相葉月、齋藤孝、舞の海秀平、三浦瑠麗
  • 局側
  • 遠藤副会長、港社長、大多専務、小林専務、金光取締役・FMH社長、渡邉報道局長、大野情報制作局長、立松編成制作局長、中嶋編成部長、坪田コンプライアンス推進室長、芹田考査・放送倫理部長、 林視聴者センター部長、「週刊フジテレビ批評」担当・宮下、バラエティ制作センター・戸渡室長、小仲部長、赤池CP、演出・斉藤、編成・浅野、番組審議室・池貝室長、中本、赤間、正岡、大橋
4.議事

審議番組:『オドオド×ハラハラ(2時間SP)』(4月4日放送)
各委員からは、以下のような意見が出された

  • 視聴者は芸能人がどういうところに住み、どのような生活をしているか関心があると思うので、そういう意味ですごく良い企画。これからどういう方の自宅を拝見できるのか、楽しみでワクワクする。回を重ねるごとに新たなアイデアが出てくるのかと期待している
  • キャスティングがすごく良い。ラジオでも人気のMC2組の磨かれたトーク力が非常に光っている
  • 番組のターゲットはどの年齢層なのか。若い世代をテレビに戻したいという意図があるのだとしたら、YouTubeで既視感がある家を紹介するのではなく、違う切り口が必要では
  • 肩が凝らずセンスがあり、楽しく見られた。MC4人の空気感を大事にしつつ、新鮮なバラエティーを模索していってほしい
  • 王道の部分とチャレンジの部分のバランスは良かった。物足りなかったのは、訪問した部屋が3つともきれい過ぎたこと。生活感が全くなく、人が暮らしている部屋には見えなかった
  • MCの組み合わせがとても良い。人を傷つけないコメント、クイズの答えを当てに行っていないところが面白く、優しい番組だと感じた
  • 芸能人のプライベートをのぞき見たいという好奇心があると同時に、親近感も覚えたい。わざとらしくない範囲で「あるある感」を見せてほしい
  • まだ工夫が必要だが、MC4人の話術の力で本音を引き出している場面もあるので、これからどんなやりとりが飛び出てくるのか期待している
  • 視聴者がテレビに期待する要素の一つとして「のぞき見」がある。セッティングされ過ぎていることが面白くないということにつながる場合もあるのでは
  • 番組の始まりはいかにもテレビの企画だが、だんだんYouTube的な良さが出て、最後にはYouTube的な危うさも香りとして出てくる
  • 4人の会話のテンポの良さが、クイズを通じて見えるのが良い。プロの技だから成立しているやり取りを見ることができて、「さすが芸人」と感じた
  • 番組全体として予定調和な番組作りを崩そうという意志が感じられ、これからも楽しみ
  • 4人のひらめきがすごい。スマートなユーモアを、非常に練られた知的な表現で披露するのは実に出色
  • 当番組であれだけの頭脳とセンスを揃えたのは評価する。あのタレントたちをどのように活用したら視聴者をテレビに引き戻せるのか、この番組でぜひ実験をいろいろやってもらいたい

これらご意見に対して、フジテレビ側からは以下の発言があった

  • フジテレビとしては企画先行の番組が多い中で、自由度を持って作り手と演者のセンスや面白さに賭けて、幅広い企画を試していく番組
  • この4人だからなせる、この番組だからできる座組が、ある程度出来上がっているとの感触を得ている。その上で幅広い視聴者に見ていただくための準備や仕掛けをして、「予定不調和」を起こしたい
  • 視聴者が既視感を抱かないよう、YouTubeとは異なる魅力・発見を打ち出していきたい
  • タレントをどう活かせば視聴者をテレビに引き戻せるのかという、テレビが抱えている大きなテーマの正解はまだ分からないが、新たな企画に挑戦しながら探っていきたい
  • お宅訪問という「王道」と、クイズなど新企画という「チャレンジ」のバランスを探りながら、番組をブラッシュアップしていきたい
5.報告事項
  • 放送番組種別の放送時間報告
  • 2023年度下期 視聴者センター部報告
  • 民放連放送基準の改正に伴うフジテレビ番組基準の改定について
6.連絡事項
  • 次回第537回は、5月8日(水)の予定
  • 審議番組は水10ドラマ『ブルーモーメント(初回)』4月24日(水)22:00~23:09放送

以上